双子のテレパシー
双子の共感能力の不思議。
証明することは今ではできないが、小さい時はお互いに今何を考えているのかがわかっていた。いわゆるテレパシーである。しかし、小学校に入学した当たりからぼんやりとしてきた。
今では思考の混線とでも言うのか、外食の時に同じメニューを頼んだり、同じ洋服を買ったりすることがある。時間は違うが同じ日に同じ店で同じ商品を購入することがあるぐらいである。しかし。中学生の時は今までで一番つながった瞬間があった。
双子だが姉は生まれつき心臓に1円玉ぐらいの大きさの穴が開いていた。中学1年生の春にわかり手術することになった。
そんなある日部活で外を走っていたら急に胸の当たりが痛み出した。脇腹が痛いのでもなく息が苦しいのでもなく心臓を鷲掴みにされてような痛みだった。
経験したことのない痛みに足を止めると双子の姉と共通の友人が走ってきた。
軽い運動をしていたら急に姉が胸を押さえ倒れたと伝えられた。
姉の痛みが私にも伝わったのだ。少し休んだら姉は元気になり大事にはならなかったが今まで一番の不思議な出来事である。一番最近の不思議な出来事は同じ時期に転職活動が重なり決まった転職先の会社が近くだったということだ。
(栃木県 女性)
突然起こった胸の痛み
今から15年前くらいのことです。当時の私は大学生で、実家から離れて東京で一人暮らしをしていました。
そんなある日、夜一人で家で寝ていると、突然心臓の動悸が激しくなって目が覚めました。それまで心臓の持病は全くなく、健康診断で問題があったこともありません。それなのに今まで経験したこともないくらいの激しい動悸が起こったのです。それと同時に体がびくびくとけいれんを起こしたような感じになり、私はとても驚いてしまいました。
幸い、しばらく布団の中でじっとしていたら激しい動悸とけいれんは治まったのですが、初めての出来事に驚いてしばらく眠れませんでした。
その後少しうとうとしていると、枕元に置いていた携帯に電話がかかってきました。電話の相手は実家の母です。
電話に出て話を聞くと、父親が心筋梗塞の発作を起こして入院したとのこと。救急車で病院に運ばれて集中治療室で治療を受けているところだと言われました。驚いたことに、父親の発作が起きた時間は、ちょうど私が激しい心臓の動悸とけいれんで目が覚めた時間だったのです。
父親の体の状態と同じことが遠く離れた所に住む私にも起こっていたことにぞっとしたと同時に、親子であるということを改めて感じました。
(大阪府 女性)