子供の頃の話です。何歳くらいかは覚えていないのですが、幼かった頃実家の階段から落ちたことがありました。それ以来、階段を上るのも降りるのも怖かったのを覚えています。
階段を上ろうとして、階段を見上げた際、「怖いよー」と目をぎゅっと瞑り次に目を開けると階段の一番上にいました。
あれ?いつ上ったんだろう…。と子供ながらに不思議に思いましたが、子供だったので、まぁいいか!と2階で過ごし、階段を降りる際にまた下を向いた時「怖いよー」と目を瞑ると階段の一番下にいました。
降りた記憶は全くありません。
不思議に思いながらも、その現象が何回か続きました。
階段を降りる際、ついに私はこの不思議な現象をしっかり見届けるんだ!と気合を入れて目を見開いて手すりにぎゅっと捕まり、一歩一歩階段を下りました。
何と、普通に階段を降りることが出来ました。階段を自分でちゃんと降りれた事に感動したことを今でも覚えています。
それからというものの、階段を前にしてぎゅっと目を瞑っても無意識のうちに階段を上っていたり、降りていたという現象はぱったりと無くなってしまいました。
随分大人になってしまいましたが、今でも不思議でよく覚えています。
目を瞑ってから階段の上にいるまでの自分の体感としては、瞬きをするくらいの早さだったので余計不思議でした。
ひいおじいちゃんの仏壇が近くにあったので、おじいちゃんが助けてくれてたのかな?と思っています。
(千葉県 女性)