すりガラスの向こう側にいた不気味な人影
5年ほど前、東京・新宿のとあるラブホテルに彼と泊まった時の話です。彼が寝てしまったので私はそなえつけのソファでくつろいでいました。携帯を見たりしていたのですがふとトイレに行きたくなりました。
立ち上がってトイレへ…すると、壁際のすりガラスの向こうに人影が見えたのです。
一瞬、外の廊下を人が歩いたのかと思ったのですが…すりガラスの向こうはまだ部屋の中、洗面所しかありません。人が通るはず、ないのです。でも、確実に誰かがそこを通った…。女性だったと思います。明るい色の髪を軽く巻いた、若い女性だと。髪型がわかるくらいはっきり、至近距離で見えたのに、急いで壁の向こうを確認してもそんな人はどこにもいない。そもそもここはラブホです。
私と彼以外、部屋にいるはずがないのです。私は怖くなって、彼が寝ているベッドにもぐりこみました。
彼は私の恐怖に気付きもせず、ぐっすりと眠っています。私はあのすりガラスの方を向くのが怖くて、窓の方を向いて布団をかぶりました。眠れる気はしませんでしたが、せめて彼が起きるまではそうしてやりすごそうと思ったのです。とても恐ろしい体験でした…よく考えたら、その時に彼を起こせばよかったですね。気が動転して忘れてました…。
(東京都 女性)
薄暗い部屋に起こった怪奇現象
当時の彼と付き合っていた時に私は学生で彼は社会人でした。いつも外でのデートでお金を出してもらっていたのであまりお金がなくその日は安いホテルに泊まることになりました。
そのホテルはいろんな種類の部屋から選ぶことができ、アロマルーム、ゲームルーム、そして薄暗い感じのルームなどいろんな部屋に分かれておりアロマルームは美顔器などがある部屋、ゲームルームはゲーム機が置いてあって無料で楽しめる、薄暗いルームは赤と黒で統一されておりちょっと怖い感じのお部屋でした。その日は土日ということもありどの部屋もいっぱいで唯一空いていたのが薄暗いルームでした。
ちょっと怖いなと思いましたがそういう部屋だと割り切って入りました。
疲れていたのでお風呂に入ってすぐ寝ましたが夜中に金縛りにあってふと目が覚めました。隣で彼は寝ていましたが、金縛りにあっていたので身動きも取れず目だけ動かして周りをキョロキョロしていたところお風呂場とトイレがあるところのドアが勝手に開きはじめました。
もちろん風もなく密室だったので誰かが開けない限り開きません。ドアが完全に開くとすごい形相でこちらを睨む女の人がいました。
身体は良く見えませんが表情だけはっきりとわかりました。怖くなり、目をつぶって必死に金縛りを解き彼を起こしましたがなかなか起きず、叩きまくってやっとの事で起こした時点で女の人はもういませんでしたが後から聞いた話だと一度そこのホテルは火事になってその部屋で女の人が亡くなっていたそうです。
(女性)
墨で描かれた掛け軸 心霊現象
広島県東広島市〇〇町のラブホテル。今から20年くらい前の話です。元々霊感の強い彼氏でした。他の部屋が空いていなくて、選んで入ったわけではなかったのですが、入った瞬間に彼氏が「嫌な感じがする」と言っていました。
私は全く何も感じなかった。部屋は和室タイプで、壁に墨で描かれた掛け軸が飾ってありました。
真夏だったのでエアコンをフル稼働で寝ていましたが、とても寝苦しかったのを覚えています。夜中2時頃、寝ていた彼氏が突然起きて立ち上がり、掛け軸の方へ歩いていき、掛け軸をはたき落としました。その後、掛け軸を踏みつけて最終的にバスルームへもっていき、扉をしめました。その行為中、どしたの?!と何度話しかけても無言でした。そして、またベッドへ戻り何事もなかったようにいびきをかいて眠り始めました。
私は怖くてその後一睡もできませんでした。
夜が明けて、起きた彼に出来事を話すと、全く覚えていないとのこと。ただ、言わなかったけど、実は部屋に入ったときに掛け軸に黒い影が付いていた、男の霊だった、と言われました。そのラブホテルは山奥の道沿いにあり、特に変わった話を聞いたことがなかったです。私には見えないものが見える人が怖くなり、その後彼とはすぐ別れました。
(広島県 女性)
道玄坂のホテルで起こった怪奇現象
2018年東京都渋谷区の某ラブホテルにて自身の体験。台風の影響のせいか物凄い風と大雨の中、道玄坂と、国道246の間にあるラブホテルに当時付き合っていた彼女と二人で泊まりで入りました。
散々お酒を飲んでいたせいか二人共着いて少し経ったら爆睡してしまいました。
ふと僕が目を覚ますと横にいる彼女が「ねえねえ」と声をかけてくる。僕はお酒が残っていたせいかあまり喋りたくなかったのですがあまりにも「ねえねえ」としつこかったので、振り返って見てみるとそこにいるはずの彼女が居なく。
ベットから見えるテレビの横に足を組みながら薄っすらと座っている女がいるように見えた為、一気にお酒が覚めてそして何がなんだか分からなくなりました。そしてベットにいるはずの彼女が居ないので慌てて彼女はどこにいるのかと思い、部屋を見渡しても居ないので、真っ青にビビったまんまトイレを開けたら思わず彼女が用を足していたにも関わらず、安心して物凄い大きな声で「あーー!」と叫んでしまいました。逆に彼女は「幽霊よりもお前の声のデカさにビックリした。」と言われました。
その後に何度も何度も彼女にこの部屋危ないから出ようと言ったのですが、信じてもらえず僕はその後一睡も出来ずに朝方ラブホテルを後にしました。人の行き来が多い町は必ずしもなにかあるんだなと思いました。そもそも坂の途中に入り口があるラブホテルなのでいまいち部屋の階が理解出来なかったのも不思議でした。
(女性)
金縛り中、徐々に近づいてくる黒い影
昔あるホテルにその当時の彼氏と行きました。そこはかなり古くていかにも出そうな所だったのですが、長時間運転していたので仮眠をとるには仕方なく行きました。入ると、何やらホテルらしくないようなアパートのような造りでした。
きちんと台所もリビングルームもある4DKでした。しかし壁は色も塗っておらず、コンクリートを塗っただけの壁で、窓もコンクリートで塗りたくったような感じでした。かなり疲れていたし仮眠をとったのですが、やっぱり金縛りに遭いました。金縛りに遭うのが初めてで感動したのは最初だけでした。目を開けたくないのに目が段々と開いてしまって、しかも目線がコンクリートの壁に行ってしまいました。
見てはいけないと思い目に力を入れるのですがやっぱり目が閉じられませんでした。しばらくすると、体の上に鉛のようなものが乗っている感じがしました。それも見たくないと思い目に力を入れて一生懸命見ないようにしてたのですが、やっぱり目線が強制的にそっちにいってしまいました。
体の上に乗っているのは黒い影で、人の形とかではなかったのですが、とにかく金縛りをとかなきゃいけないと思い一生懸命叫ぼうと声を出していました。
でも声が出せなくて目線はその黒い影に行ってしまうんです。そしてその黒い影が段々と顔に近づいてきて、段々はっきり見えてくるようになりました。その陰は長髪で女が男かどうかわからなかったのですが、目が完全に合った瞬間にその陰が大きな叫び声をあげて、私は失神していました。
起きると、その時の彼氏が起きていて、私の上に黒いスス?のようなものがついていたらしく、不思議に思っていたらしいのですが、あの黒い影の仕業だなとすぐわかりました。私はすぐここから出ようと言ってすぐ出ました。出てから彼氏に金縛りにあった出来事を話したのですが信じてもらえませんでした。友達に話しても信じてもらえませんでした。あのホテルは今もあるそうですが、もう二度と入りたくないです。
(福井県 女性)
ノートに書かれていた赤い服を着た女の霊
10年ぐらい前にはなりますが、愛知県のK市にあったホテルです。
当時付き合っていた彼と利用した所なのですが建物が若干古びていて入った部屋にノートが置いてありました。中身を見てみると、この部屋を利用したお客さんが赤いワンピースを着た女の人を見たというのもあれば、その人が自分達の事をじっと見ていて金縛りのような状態になり動けなくなったという体験をしたという内容が何件も書いてありました。
ノートを半分ぐらい見た後、あまりの怖さに閉じてしまったのですが彼はきっと面白がって書いてるだけだと寝てしまいました。
しかし私は寝ようとするにも頭に色んなことがよぎり怖く、早くここから出たいと彼を起こしますが全く起きる気配がありませんでした。仕方なく、シャワーを浴びることにしました。髪を洗っていると変な唸り声のようなものがうっすらと聞こえ、彼が起きたのかなと思い振り返った時です。ドアの前に赤い服をきた人が立っていました。
私も彼も赤い服は一切着ておらず、瞬時に机に置いてあったノートを思い出しあまりの恐怖に声が出ませんでした。
扉越しだったため、顔は見えませんでした。
一気に恐怖が増し、もう一度振り返ってみると居なくなってました。急いで洗い流し、髪も乾かさないまま部屋中を見渡しましたがどこにもいませんでした。一刻も早く、出たかったので泣きながら彼を起こすのですが起きてくれません。少ししてパッと彼が目を開けて、何も言わず天井を指さしていました。私は怖くて見れませんでしたが、早く出ようと引っ張り出してそこを出ました。
後々彼に聞いた話によれば、あのとき天井に女の人の顔だけがあり、じっと見ていたとの事でした。私が見た姿や唸り声の話をした所、彼は寝ていたけれど変な声が聞こえ起きたそうです。
横に私の姿がなくお風呂のドアの前に人が立っていたというのです。
彼も恐怖を感じたのか、布団に潜り込んだという事でした。あれ以来、そこのホテルは利用していません。
(静岡県 女性)