夜の体育館の怪
今から30年くらい前、私が高校生だった頃の話です。 当時私は演劇部に所属していて、その部活の夏合宿で恐ろしい体験をしてしまいました。
合宿は学校の体育館の隣のクラブハウスを利用するのですが、他の部も合宿で使うということもあり、私たちがクラブハウスを借りられたのは8月のお盆の時期になってしまいました。
合宿最後の夜、みんな一緒の部屋で布団に潜りながら雑談をしていたのですが、気がつくと起きているのは私とトモちゃんの2人だけ。 トモちゃんは「このままここで話ししていたらうるさくなっちゃうから体育館に行かない?」と言ってきました。 ちょっと怖いなと思いつつも、私はトモちゃんと体育館に向かいました。
部屋を出て、体育準備室を抜け、体育館に通じる重くて大きな音の鳴るドアをそーっと開けて、一番奥にある体育館のステージに2人で腰掛けて話の続きをしていました。
そしてしばらく話しをしていると、突然体育準備室のドアが開く音が聞こえました。
「先生の見回り??」 時間はすでに1時を回っていたし、勝手に体育館に入ったのを顧問の先生に見つかったら絶対に怒られると思い、私たちは慌ててステージ脇にある部室に逃げ込んだのです。
部室はステージ脇の階段を上がった2階にあります。そこに上がりフロアーが見られる小窓からそっと外をうかがったのですが、姿が全く見えないのです。
「え、何で?歩いてる音してるよね?」 2人でパニックになっていると足音はだんだん近づいてきて、ついに部室の真ん前で止まりました。
すると今度は唐突にフロアーからバスケットボールでドリブルをしているような音が聞こえてきました。 けれど、やはりフロアーには誰の姿も見えないのです。もう、先生に怒られる覚悟を決めて、私たちは恐怖に耐えきれず部室を飛び出しました。
2人で泣きながらクラブハウスに戻ると、騒ぎを聞きつけた顧問の先生が部屋までやってきましたが、先生も他の部員も皆、今まで眠っていて、誰一人体育館には行かなかったそうです。
翌朝、何人かの先生が喪服で歩いているのを見かけてどうしたのかと尋ねたら 「昨日、入院してたバスケ部の3年生の子が亡くなったのよ」と教えてくれました。 もしかしたらその子がバスケをやりに来たのかなと、思いました。
(群馬県・女性)
ラップ音
これは高校生の時に体験した出来事です。当時女子バスケットボール部に所属をしていました。夏になると学校内に寝泊まりをする、校内合宿が2回あります。通っていた高校は周りに墓地が建っていて、おまけに高校がある場所も以前は墓地だったという話があります。
私も当時は友だちと「出たらどうする〜?」と冗談まじりで話していました。その夜、空き教室でみんなで布団を並べて楽しく雑談していた時です。
「ドドドンッ」と急に天井で音がなりました。その時は私たち以外に、校内合宿に来ている部活生が騒いでいるのだと思っていましたが、よくよく考えると上の階はコンピュータ室で、誰かが眠れるような場所では無かったのです。
一気に鳥肌が立ったのですが、私たちは練習の疲れもありそのまま寝入ってしまいました。しかし、その日の夜中にも天井からの音は数回聞こえていました。
日中は心霊現象は無く、私たちの中でもあまり会話に出さないようにしていたのですが、その日の夜練でより恐怖心が増したのです。
いつも通り体育館に向かい、電気を付けようとすると「パッパチ」という音が暗闇の中から不定期に、音の大きさも様々なものが聞こえてきたのです。肝心の電気が点いたかと思ったら、スイッチを押して無いのに切れたのです。
用務員さんを呼んだところ、「今までこんな事なかった。」との事でした。当時、高校生だった私たちにとっては恐怖でしかなく、その後の練習も身体がガチガチだったのを覚えています。今ではそんな事もあったねぇと話が出来ますし、高校も以前と変わらず活気があふれている自慢の母校です。
(東京都 女性)
いろいろと霊的な噂のある合宿所
私が高校2年生の春のことです。私が所属していた部活動は県内ではいつも上位に入る強豪チームでした。だからなのかはわかりませんが、なぜか県内の高校とは練習試合をする事はなく、いつも県外の高校に遠征に行くか来てもらうかのどちらかでした。その練習試合も、毎年恒例の合宿や遠征となっていて、大体行き先は同じでした。その中の一つ、群馬県のとある高校に遠征に行った時のことです。
その高校には、ある噂があり毎年遠征に行っている私たちも知っていました。噂の内容は、合宿所の3階の部屋の入って右側奥の電気の下で寝ると、金縛りにあったり幽霊を見たりするという噂でした。私はあまりそう言った噂を信じないタイプなので気にも止めていませんでした。ですが、その日は何か違ったのです。
お風呂も入り終わり、就寝時間までゆっくりしていたとき、ふと気分が悪くなりました。その時は、疲れているせいだろうと思い、そのまま寝ることにしました。そして、夜中の2時か3時だったと思います。急に目が覚めたのです。
時間を確認しようと起き上がろうとしましたが、体が動きませんでした。そして気づくと、噂の電気の下で寝ていたのです。そこで、物音が聞こえてきました。
耳をすましていると、子供の声でした。
話しているわけではなく、遊んでいるような笑い声が聞こえてきたのです。私は、初めての金縛りや心霊体験でとても怖くなりギュッと目を閉じました。おそらく、私はそのまま寝てしまったのでしょう。
目が覚めると朝でした。あの体験は夢なのか現実なのか今でも区別がつきませんが、今まで体験した一番怖い体験でした。
(山形県 女性)
不自然な怪奇音
だいぶ前の話ですが、私がまだピカピカの女子高生だった頃のお話です。私の高校では、入学してすぐにオリエンテーションとして2泊3日の合宿がありました。体力強化だとかの大義名分はありましたが、要は異なる中学校から集まってきた生徒が早く打ち解けられるようにといった、ありがた迷惑な配慮で駒ケ岳を延々と登らされる苦行でした。
入学したてで知らない同士が和気藹々と高山植物を愛でるわけもなく、黙々と山登りをしてバーベキューという名の吹きっさらしでの夕飯を食べ、合宿所に戻って寝る、という行程でした。とは言え、初日はギクシャクしているものの2日目にはそれなりに仲良く話せる相手も出てきて、消灯後に各部屋をチョロチョロ移動しても男女の空間わけができていれば黙認されていたので、私も仲良くなった子の部屋に遊びに行きました。
大騒ぎさえしなければ遅くまで話しこんでても叱られなかったので、布団をかぶってダラダラと中学校での出来事やこの先なんの部活に入るつもりだとか誰それ君の見た目がいいだの悪いだのの話をしていたのですが、さすがに山登りの後だったのでお互い午前0時には、もうウツラウツラしてきて、私はそのまま割り当てられたのとは別の部屋で寝落ちしてしまいました。
そこから何時間たったのかはわからないですが真夜中であったのは確かです。何やら足元の方でガサガサと動いている気配があって目が覚めました。私が寝ちゃってる布団の持ち主が自分の荷物から何かを取り出しているんだろうと思い目を閉じたまままた寝に入ろうとしたのですが、ガサガサ音はずっと続いたまま。ちょっとイラっとしたので声をかけようと目を開けたら、膝下だけの足がすり足でうろうろと畳の上を歩いていたのです。
今思えば、幽霊って普通足がないって言うけどなんで足だけなんだ?とか、すり足でウロウロするって歌舞伎の練習かなんかですか?とかツッコミも入れられますが、その時は声も出せずに寝たふりをしてやり過ごすことしかできませんでした。
気がついたら仲良くなった子に「朝ごはんはさすがに自室に戻った方がいいんじゃない?」と起こされたところでした。昨夜見たものの話をその子や同室の子たちにしたのですが、誰も何も聞こえてなかったし見てもいなかったそうです。
(女性)
合宿部屋で幽体離脱
私が高校生の時に、神奈川県のとある宿泊施設での研修会の時の話です。その宿泊施設には同級生と訪れていました。
もともと、その宿泊施設に行く前から、その宿泊施設での心霊現象や、今までに誰かが何かに取り憑かれたなどの話があることは常々聞いていました。実際にその宿泊施設に到着すると、宿泊部屋が並ぶ中、明らかに一つだけ使われていない部屋があり、そこは開けてはいけない部屋だと教えられました。私の友達はふざけてその部屋のドアをガチャガチャガチャと開けようとしたりして、最初は皆で遊んでいました。
次の日になると、その友達は体調を崩し、寝込んでしまいました。それだけでも十分恐怖を感じたのですが、その日の夜、同じ宿泊部屋の友達と、やはり霊の仕業なのではないか、などと話していたそのときです。私は、ふっと意識を失いました。
最初の方は記憶が少しあり、誰かが私に覆い被さったかのような感覚で、重苦しく、呼吸が苦しくなりました。その後は、いわゆる幽霊離脱のような、少し離れた場所から自分を見ているようなそんな感覚で、周りはふわふわしたところにぷかぷかと浮いているような感覚でした。
友達が過呼吸になった私の名前を何度も何度も呼びかけてくれたそうなのですが、私は覚えておらず、声も出せない状態だったそうです。
その後、呼吸が落ち着くように全員で深呼吸を促してくれたのですが、うつぶせになり、背中をさすっていると、「うぐっ」と私が言って、それこそ、まるで何か取り憑かれていたものが出て行ったかのように、呼吸も落ち着き、2,3分後には意識も戻りました。
私はその間の記憶はおぼろげで、ほとんど後から周りの友達から聞いたのですが、私はすごくふわふわしたところにいた記憶と、真っ暗で悲しい、すごくむなしい、そんなところにいた記憶と感覚だけが残っていました。意識が戻ったあとは、とても悲しい気持ちで涙が止まりませんでした。
(女性)
なんか嫌な部屋 心霊体験
学生時代のお話です。部活の合宿の為、茨城県の神栖という場所に行きました。毎年決まって同じ宿舎に泊まるのですが、その年は人数が普段より多かったため、初めて離れの小屋のようなところに泊まる人が3人居ました。そこは10人程度入る小屋であったため夜に騒ぐためその小屋に集まってテレビを見たりゲームをして遊んでいました。
夏であったため、テレビでは心霊の番組がやっており、部屋の電気を消して心霊の番組をみていました。その時に自称霊感があると言っていた子がその部屋に来た途端、顔を真っ青にして冷や汗をかきながら「ここなんか怖い」と言って自分の部屋に帰って行きました。みんなでその子を笑ってその時は何も言わなかったのですが、番組が終わりみんな各部屋に帰って寝ようと言って最後に集合写真を撮りました。その写真を見たときに小さな光がたくさん写っていました。
何度か写真を撮り直したのですがなくならず、諦めて各部屋に戻りました。そして、寝ようと布団に入った時に携帯が鳴り、見るとメールで「寝ようと思って布団に入った時にふと天井を見たら無数の手の跡がたくさんある!」とメッセージが。
同部屋の子と笑って流し、その日は寝ました。すると次の日その小屋に寝ていた子全員が熱を出して練習に参加できないと監督から話があり、みんなで顔を出しに行くと全員布団で寝ており、ふと昨夜のメールを思い出し天井を見上げると黒い無数の手形がありました。
メールを読んでいた数人は重い空気と共に違和感を感じました。天井は肩車をしても到底届かない程の高い天井でした。
あれはなんだったのか未だにわかりません。また宿舎のおばさんにも怖くて話せませんでした。今宿舎の前で撮った集合写真を見ると、毎年宿舎のおばさんが違う人だと気付きました。
(埼玉県 男性)