霊感の強い後輩
私は大学病院で10年、クリニックで2年看護師として勤務していました。就職するまでは幽霊を見ることや感じることもなく、心霊現象も全く信じない方でした。そんな私が就職したの地方の大学病院でした。周囲は竹林や湿地帯に囲まれており、人里離れた寂しい場所にありました。そして冗談じゃなく本当の話ですが、目の前にはお墓が見えるというなんともシャレにならないところです。
就職当初、夜勤は想像以上に忙しいですし、慣れない業務でミスして先輩に怒られないようにと過度に緊張していたのもあり、眠くならないし、怖いという感情も湧かない、それどころじゃない!といった状況で、ここがどんな場所かなんてすっかり忘れていました。そんな日々が3年くらい続き、やっと余裕が出てきた頃のことです。
うちの部署に幽霊が見える、いわゆる霊感体質の子が配属されました。その子は高校生くらいに親戚が亡くなってからそういう体質になったそうで、ぼぉーと見えるとか感じる程度ではなくて、はっきり見える!話せる!ということでした。
私も最初は信じていませんでした。しかしどんな人がどんな内容を話していて、どこにいるか、など話は妙にリアリティーがありましたし、1ヶ月に何人かは亡くなるような病棟でしたから、徐々に「あー、いるんだろうな」って思うようになっていました。そんな折、いつものようにその子と夜勤をしていると不思議なことが起きました。
まず誰もいないはずの病室に電気がついていたんです。最初は誰かが消し忘れたのかな、と思って消灯しナースステーションに戻り仕事を再開していました。しかし、今度はその部屋のナースコールが鳴ったんです。確実にさっき誰もいないことを確認して消灯したのにどうにも説明がつきません。
私が戸惑っていると、霊感体質のその子が「あー、またその部屋ですか。あそこはいるんですよ何人か。行かなくていいですよ。」と。その瞬間凍りつきましたが、その日はそれ以降は不思議なことは起きずに無事に朝を迎えました。
後で聞くと、子供とおじいさんがよくいるそうです。でもどちらも悪気はなくいるだけだそうですが、念のため帰宅後は塩でお清めすることを勧められました。
(女性)
病院で噂の幽霊が出る場所
看護師として勤務した最初の病院で、霊感の強い同僚は「出るスポット」等教えてくれるのですが、霊感のあまりない私は「ちょっと怖いな」と思うくらいで見えることも、感じることもなく毎日の勤務を続けていました。
同じフロアに2つの外科系統のチームがあり、ある日の夜勤で相手にチームの手伝いをしていました。その時に、どうしても同僚が言っていた心霊スポットを通り過ぎる必要があり、あまりいい気持ちはしなかったのですが、仕事上仕方なく通り過ぎようとしました。
ちょうどそのスポットの横を過ぎる時、空気の温度が低くなるのを感じ、鳥肌が立ちました。
気のせいだと自分に言い聞かせて作業をしていると、耳元で「誰か…」と聞こえたので振り返ると、誰もおらず。
これはいよいよ気持ち悪いと不安に思いながら作業を終わらせ、患者さんが利用するトイレの手洗い場の近くに差し掛かると水が流れる音がしました。
患者さんがトイレに行っていたんだと思っていたのですが、確認すると誰も居ないのです。
そして目の前で水が止まり、また出始めました。急いで水を止め、ナースステーションに戻りました。
一緒に働いていた同僚に何があったのかを話すと、「あぁ、今日も来てたんだ」と。
何がどのくらいの頻度で来ているのかも少し気になりましたが、まだその病棟で働く予定だったので、その話は突っ込んで聞けませんでした。
(女性)
夜の心霊訪問者
私は看護師として働いています。現在は19床以下の医院に勤めており、そこで夜勤をしていた時の話しです。
夜8時に病院内の戸締まりをするために外来に降り、玄関のドアが締まっているのを確認しようとしたその時、、開くはずのない、自動ドアが開いたのです。
私の病院は診察時間が終了したら自動ドアの電源が落ちるように設定してあります。不思議に思い、鍵を確認して病棟へ戻ろうと振り返ったところ、誰もいるはずがないエレベーターが動きだし、三階へと登り出しました。私は階段で2階の病棟に上がりました。
それからしばらく、特には何も起こらず、夜勤をしていたのですが深夜2時頃、トイレの流れる音が聞こえました。
いつもトイレを使用される患者さんだと思いトイレをのぞくと、、トイレのドアは開いていて誰もいません。トイレを流す時はレバーを上に上げないと流れないトイレなんです。
度重なる不気味な現象に私も恐かったです。生まれつき霊感とかは全くないので、直接目にしたことはありませんが、霊感のある主任さんにこのことを話すと時々白い服を着た子どもの霊が遊びに来るんだとか、、その主任さんの夜勤の時はお菓子を備えてあげると自然といなくなるらしいです。
(福岡県 女性)
深夜に徘徊する車いす
私は看護師として夜勤勤務を行ったいた日に起こった事です。深夜2時を過ぎたころ、私は巡回を終えて、ナースステーションに電子カルテに患者さんのバイタルを打ち込んでおりました。その日は珍しく何事もなく静かな夜でした。
しかししばらくすると、詰所の窓をコンコンと叩く音が聞こえてきたので、患者さんが追加の睡眠薬でも取りに来られたんだろうと思い、パソコン画面から視線を移してみると、そこには誰もいません。一瞬、「えっ」となりましたが、患者さんがその場で倒れてしまった可能性もあるため、詰所の外を出てみましたが、誰もいないし、気配すらありません。
気のせいだったのかと思い、中へ入ろうとしたその時、トンと何か鈍い音がすぐ近くで鳴り、聞き逃さなかったです。
私は患者感が倒れたのではと思い、急いで薄暗い廊下へ行くと、そこには無人の車いすが壁に向かってぶつかっていました。恐る恐る周囲を確認しますが、やはり誰もいません。怖くなった私は、車いすを片付けて、詰所に戻って、他のスタッフに報告しました。
しばらくしてから、ナースコールが鳴ったので、対応するためにどこの部屋からなのか確認しようと思ったその瞬間、他のスタッフが違和感に気付きました。そこの部屋は誰もいない病室でした。
万が一もあるので、行ってみてもやはり誰もいません。しかも、その病室の側はさきほどの車いすが壁にぶつかた場所からすぐ近くの部屋でした。
(女性)
熱傷センター 心霊体験
私が体験したのは病院の救急センター内にある、熱傷(火傷)センターです。ちなみに私は看護師になって10年目になります。そこでは大きな火傷を負った患者さんが皮膚に付いた、衣類やすすなどを洗い流すための浴室が設置されております。
ある日、交通事故で炎上した車内から、救出された子供が搬送されてきました。もちろん処置をするために熱傷センター内の浴槽で処置を行ったのですが、残念ながら亡くなってしまいました。
その後、夜勤に入った時に、入口を開けると、熱傷センターの浴室から、子供が顔を出しているのです。一瞬の出来事だったのですが、体感では数分以上も見つめられているように感じました。今でもはっきりと思い出せるほどです。
それ以来、私は夜勤の時はそこを見ないように歩くようにしました。怖い気持ちもありますが、助けられなかった無念さもあり、命のやり取りが行われる病院ではこのような現象は珍しくはありません。
(男性)
通話中のPHS 不思議体験
看護師として2年目の時に起こった体験談です。その日は夜勤で、もう朝の7時を回ろうとしている頃でした。
一緒に夜勤をしていた先輩が「あれ?誰かナースコール取ったまま通話中になってるよ。○○番って誰か持ってる?」と。
確かに確認すると、ナースステーションにあるナースコールのモニターは、院内PHSがナースコールを取り、通話中の画面となっていたのです。そして「私は△△番なので、違います。」「私は□□番なので違う」と、連絡が入りました。
夜勤メンバーと、すでに出勤している早出メンバー、その場にいる全員のPHSを確認しましたが、誰もそのPHSは持っていません。
みんなで「え?なんで?」となっていると、先輩が充電器に充電されているPHSを発見し、「あ!〇〇番あった!充電中だよ」と。
一瞬でシーンとなったのです。夜勤組はゾッとしました。
しかしもう7時過ぎで明るかったので、怖くもなかったのですが、後から考えると不思議な出来事だったなと思います。
(北海道 女性)
線香の匂いがした時間
3年前、私がとある病院で夜勤業務をしていた時の事で、勤務場所は救急センターの上の階にありました。
その日は、高齢の女性が救急センターに運ばれてきました。処置を施しましたが、その女性は手当の甲斐なく亡くなってしまったそうです。その時、私は勤務中で女性が亡くなった事をまだ知らなかったのですが、どこからともなく線香の匂いがしてきました。
もちろん線香など持っている患者さんもいませんし、病棟では線香は焚きません。そもそも病院名は火気厳禁です。
私は線香の匂いを感じましたが、誰にも言わず、気のせいかと思いながら勤務を終えたあとに、同僚が「線香の匂いがしたんだけど」と言ってきたので、自分だけじゃなかったのか、と思い、同僚と話をしました。
またその後に霊柩車が入ってきたので、誰かが亡くなった事を知ったのですが、詳細を知ったのは後日となります。
後日わかったのが、匂いがした時間はちょうど、下の救急センターに運ばれた女性が亡くなった時間だったのです。また自称霊感がある同僚は、亡くなった女性が私たちの勤務病棟に来ていたそうですが、詳細はわかりません。
(千葉県 女性)
何者かがいる病室
私は当時、総合病院で勤務しており、病棟にはターミナルの患者さんも多く入院されていて、看取りをすることも多々ありました。
看護師は深夜2時に起きて、患者さんの病室を巡回し、異常がないか確認して回ります。ある時、真夜中にも関わらず、患者さんが目を開けてカーテン付近をジッと見つめていたのです。もちろん見つめている先には何もありません。その顔は恐怖におびえており、私が声を掛けると、「おじさんがこっちを見てます。」と言ってきました。
その患者さんは認知もしっかりしており、普段そんな事を言う感じの方ではないので、非常に驚きました。
その後も、私が立っている前後に誰もいないのに、指をさしながら「そこにいる!こっちに来る!」と訴えていました。
私にはそういうのは見えないので、わかりませんでしたが、その患者さんはしばらく何か見ていたようで、寝れなかったと言っておりました。
(千葉県 女性)
霊感の強い患者さん
私は看護師をしています。ある夜勤の日に体験した出来事です。私が勤務する病院は急性期病院で、交通事故や病気の急変などで、亡くなる患者さんが多い病院です。そのような病院で長年働いていると不思議な体験をするとこがあります。
まず人がいない病室の水道が勝手に流れたり、お見舞いに来る方が写真を撮ると不思議な光が写るという事が時々あります。今回は、霊感の強い患者さんの話です。
その患者さんは高齢女性の患者さんなのですが、「この病院はいっぱい幽霊がいるね」といつも言っており、私はすこし認知症があるのかなと、気にはしていませんでした。しかし不思議なことは起こりました。
ある夜勤の日に、患者さんが急変し亡くなりました。そこで死後処置を終えて、遺体を自宅を送り出したあとに、霊感の強い患者さんをその部屋へ移動してもらうことになりました。最初は快く引き受けてくれたのですが、部屋に入るなり、「嫌だ、この部屋は嫌だ、あのベッドに紫の服を着た女の人が横たわってこっちを見ている。気持ち悪いからここには居たくない」と言うのです。
私には何も見えないのですが、先ほど急変で亡くなった患者さんが紫の衣装だったのをしっかり覚えておりました。結局この霊感の強い患者さんは見えていたんだなと思いと、少し寒気をしてしまった事を覚えています。
(沖縄県 女性)