病棟のいわくつきトイレ
私は看護師をしているのですが、以前病棟に女性が入院してきた時に、その女性はこの部屋はトイレが近いから入院したくないと言っていました。
女性が足が悪かったため、あえてトイレの側の部屋を用意したのですが、トイレからは遠い部屋がいいと言うのです。なので希望に合わせて別の部屋を用意して入院していただきました。
入院してしばらくすると、その女性がトイレの前で佇んでいました。
「どうしましたか?」と尋ねると、女性は「私は霊感があってね、トイレの中で最近誰か亡くなりませんでしたか?」と。
私は「いいえ、亡くなってませんよ」と答えましたが、女性はその後、別の階のトイレを使用していました。
それからまもなく女性は退院し、そんな話も忘れていたころに、起きたのです。
たまたま夜勤中に私が先輩にあの女性の話を思い出して話ました。すると、先輩は私が異動してくる前に病棟内のトイレで患者が亡くなった事がある話を教えてくれました。
私が「あの女性の言っていることは本当で、幽霊も見えていたのかもしれないね」と言った瞬間、トイレ内からナースコールが鳴り始めました。実際にトイレ内で不調を訴える患者さんは多いので、私は慌ててトイレへ向かました。しかし、トイレには誰もいませんでした。
(長崎県 女性)
嫌な空気が漂う部屋の前
看護師として勤務し、夜勤も当たり前にこなしていたある日のことです。
寝る前のオムツ交換に周っていた際、ふと視界にスーッと人影が写りました。
御家族かなと思い、あとを付けると角を曲がれば誰もおらず。あとから考えると、その時間は既に面会時間外であり、御家族の付き添いもない日でした。
記憶を辿ると黒髪ロングストレートに白いワンピース、足首から下はないものでした。
先輩の話によると、私が見た部屋の前はちょうどあの世との通り道(三途の川)らしく、そこの空気だけが違うと霊感の強い方は言われます。その日は再度姿を見ることはありませんでした。
後日、再び夜勤での巡回中。どこからともなく水が勢いよく流れる音が聞こえてきました。
音を頼りにしてみると、同じ部屋の水道の蛇口から水が勢いよく流れていました。
その時は、トイレに行った後に誰かが止め忘れたのだろうと軽い気持ちで考えていました。
すると、数十分後に再び水が勢いよく流れる音が聞こえてきました。
私は再度止めに行きましたが、その際にあることに気付きました。
その部屋には歩ける患者様はおらず、皆様が寝たきりであることを…。2つの心霊現象が数日間のうちに同じ部屋で重なった体験でした。
(山口県 女性)
私の働いている病院の近づかない方がいい場所
病院の夜勤中の体験談で、スマホに写った写真の話になります。
骨折の治療で、男子高校生の患者さんが入院されていました。その子はとても人懐っこく、私達スタッフと打ち解けて話すようになっていました。
夜はご両親がいないため、寂しさを紛らわすため、消灯時間まで、ナースステーションに来て私達とおしゃべりをしたりしており、その中で少年は自分は霊感があり、あそこの洗面所の窓が嫌な気配がするという事を言いました。
実はその場所は私達スタッフもあまり近寄りたくない場所で、なんか嫌な雰囲気が漂う暗い感じの箇所でもあったのです。もちろんそんな事を少年に話せるわけでもなく、気にせずに寝るように促しました。
すると翌朝、少年はスマホで撮影した1枚の写メを見せてくれました。そこには廊下から洗面所の窓を撮影した写真で、その窓のいたるところに白い顔が写っており、少年は気のせいでは無かったよ、と言い。私たちはあまりそこには近づかないように忠告しました。
またその写真は悲しみのような、何かを訴えかけるような表情で、それなのに無表情であるかのような、何とも言えない表情だったのです。
少年はこの写真の写っている顔はしばらくしたら消えるだろうと言っており、後日退院していきました。しかし今もその場所は夜になると嫌な視線を感じます。
(大阪府 女性)
亡くなることが多い部屋
夜勤で病室を巡回して、ある個室の患者の処置があり、処置をしていたら、隣の個室から『ドンドン』という物音がした。
隣の個室の患者が壁をたたいたりして、何かしているのかと思ってその時は処置を続けた。
処置が終わって、隣の個室の患者の様子を見に、巡回に行ったところ、隣の患者は起きた気配はなく入眠していた。
翌日の朝に、物音がした個室の患者に話を聞いたところ、昨晩はぐっすり寝ていたと話された。
夜中に起きたかどうか、確認したところ、夜中は起きてもなく、トイレなどにも起きてもいないと話された。
後日、物音がした個室に入院していた患者が退院したあと、また同じ条件で、物音がした個室の隣の個室の患者の処置が夜中にあったので、夜勤中に処置をしに患者の元に行ったところ、また、隣の誰も入院していない個室から『ドンドン』という物音がまた聞こえてきた。
今度は、隣の個室には入院患者も入院していなかったため、明らかに物音がするのはおかしいと思い、処置が終わってから、隣の誰もいない個室を見に行ったが、やっぱり誰も居らず、誰かがいた形跡もない状態であった。
この事を、他のスタッフに聞いてみたところ、他のスタッフも同じ事があったと言っていた。よく考えたら、その物音がした個室に入院した患者は、よくその個室で亡くなっている事が多いと思った。
(宮城県 男性)