看護師さんの間でも有名ないわくつきの部屋
群馬県内にある某病院に入院していた時の体験談です。
その頃、ある病気で絶食をしており、常に点滴をしておりました。すぐに良くなったので点滴を外した日の深夜1時を過ぎたころに、看護師さんが見回りに来ました。私の部屋に来て「早く寝なさい」と言われ、ドアを閉めて行きました。私は個室でした。
それから5分後くらいでしょうか?急にドアがガラガラとゆっくり開く音が聞こえ、開けてるんだなっと思った瞬間.....ドアが壊れるんじゃないかってくらいにガラガラガッシャン!って音がして、思わずビックリして、急いでベッドから降りて身に行きました。
しかし、誰もいません。
あまりにも怖かったのでナースステーションに向かい看護師さんに事情を説明したら、「さっき見回りしたじゃない?それにここから〇〇さんの部屋は丸見えだよ?」と言われました。
その後看護師さんは「実はたまにあることなのよ......ここの病棟は...内容は教えてもいいけども退院したくなるよ?」と言われ話してくれました。
看護師さんの話によるとそこは、昔は重症患者を多く扱っていた病室で、多くの人が亡くなっているという話で、現在は小児科病棟になったためそのような重症患者はいないと言われました。
その話を聞いた瞬間ゾッとして、部屋を変えてもらいました。
(群馬県 女性)
ある病院の嫌な雰囲気がするいわくつきのトイレ
私がまだ10代の頃、腎臓内出血のため市内のある病院に入院しました。建物も古く診察室等がある1階は薄暗くて、夏であるにも関わらず肌寒さを感じるような病院でした。私の病室は5人部屋でしたが他に患者さんはおらず、テレビも完備されていなかったので夜になると静けさが怖いくらいに感じていました。
入院して5日目、いつものように消灯時間が過ぎても小さな灯りをつけて本を読んでいると、廊下のほうから足音が聞こえてきました。誰かがトイレに行くのだなと思い、また本を読み続けました。
結構な時間がたって、ふと気づきました。トイレから戻る足音が無いのです。
トイレは私の病室の真向かい。いつもならドアを開ける音や、水を流す音も聞こえるのです。けれど耳を澄ませても何も聞こえないのです。
足音は気のせいだったのかもしれないと思い直しそのまま眠りにつきました。
翌日の夜、電気も消えた廊下からまたしても足音がしました。
私は病室のドアにある曇りガラスを見つめていました。非常灯の弱い灯りに人影が浮かんでました。
ああ、やっぱり誰かがトイレに来たのだなと思い、少しほっとしたのですが違和感に気づきました。
人影がそこから動かないのです。
数分がたっても影はピクリとも動かず、私は身動きすることも声を出すこともできずにただただ冷や汗をかいてる状態でした。
もう少ししたら巡回の看護師さんが来るはず、それまで我慢・・・と、必死に耐えていたとき、ドアを強く何度も叩かれたのです。
怖くて怖くて、布団を頭からかぶり震えていました。
急に音がやんで病室の電気がつきました。
「どうしたの?〇〇さん 具合悪い?」と看護師さんの声。
私は布団から顔を出すなり叫びました。「ドアを叩いたのは看護師さんなの?!」看護師さんは驚いた顔でそんなことはしていないと言いました。
昨夜のこと、この数十分のこと、全部話しました。けれど看護師さんは何も言わず、そのまま私をナースステーションへ連れて行き、当直用のベッドに寝かせてくれました。
翌日、私はトイレから1番遠い個人部屋に移されました。その時ただ一言、「あのトイレには行かないようにね」全身に鳥肌がたちました。詳しく教えてはくれないけれど、あの病室とトイレには何かあるんだなと思いました。
後日、あの病室にいた人がトイレで亡くなっていると聞きました。それ以来出るという噂があることを知りました。
(北海道 女性)
壁の叩く音とおもちゃの音が聞こえるといわれるいわくつきの病室
息子が病気で1週間ほど近くの病院に入院する事になりました。隔離しないといけなかったので個室だったのですが、その部屋だけ病院の一番端の部屋でした。
その時は「隔離しないといけないから仕方ないか」と思って気にかけませんでした。
私は付き添いで病院に寝泊まりしていたのですが、3日ほど経った時の夜なかなか寝つけませんでした。
ベッドに横向きに寝転がりながら携帯を触っていた時、誰かが私の上に乗っているような重みを感じました。
動けなくなる程の重さでどうしようもなく、怖くてただ目を閉じて治まるのを待っていました。
少しずつ重みがなくなってきたと安心した直後、部屋の壁をドン!と叩く音が聞こえ、少し離れた子供が遊べるスペースの部屋からは音楽の鳴るおもちゃの動く音が聞こえてきました。
ドンとなった壁側には他の部屋もなく、15秒程するとおもちゃの音も聞こえなくなり、体の重みも完全になくなりました。
次の日の朝、横向きに寝ていてぶつかるはずのない左腕に大きくアザができていました。
まだあと4日程入院しないといけなかったので聞くのが怖く、退院する日に看護師さんにその話をしてみました。
すると、この部屋に入院した人は必ず壁の叩く音と誰かが乗っているような重み、おもちゃの音が聞こえるのだそうです。イタズラをしていたのは以前この病院で入院していた子供の仕業なのでしょうか、、、。
(兵庫県 女性)