産婦人科に居た変わった女の子
風邪で病院に行った時の話です。結婚して、なかなか子どもができず、でもそこまで悩んでいた訳でもなく不妊治療の病院を探そうかなどと考えていた頃だと思います。
そこは人気の病院で、2時間以上の待ち時間。車を一度出してしまうと停められなくなってしまう可能性があったため、院内で本を読んだり、ぼーっとしたりして時間をつぶしていました。
当然院内にも人がいっぱいで、その中に色々な人に話しかけている小学生低学年くらいの女の子がいました。
次々に座ってる大人に話しかけているようで、正直、こっちに来たら面倒臭いなーなんて思っていたら、その子がわたしの前に来て唐突に「ねぇ、赤ちゃんいるの?」と聞いて来ました。「ううん、いないよ。」と答えると「そうなんだ。でも大丈夫だよ。もうすぐ女の子の赤ちゃんに会えるよ。」と言って行ってしまいました。
わたしはよく分からないまま、特に何も思うこともなかったのですが、それからすぐに妊娠しました。そして、女の子だという確信があり、その話通り女の子を出産しました。
さらに不思議なことに、生まれるまで、わたしはその女の子のことをすっかり忘れていたのです。出産後、なぜか突然そんなことがあったことを思い出し、夫に話したのですが、たぶん信じていないと思います。わたしも夢でもみていたのかなという気持ちでいますが、もう一度あの子に会って、話を聞きたいです。
(茨城県 女性)
何度も聴こえる赤ちゃんの泣き声 怪奇現象
23年くらい前の体験談です。その時は妊娠がわかり、最寄り駅近くにある昔からある産婦人科へ診察に行きました。まだ妊娠初期で赤ちゃんの心拍が確認できず、1週間後また診察に行ったのですが残念ながら赤ちゃんが成長している様子はありませんでした。
おそらく流産ということでもう1週待って赤ちゃんを取り出す中絶の手術をすることになりました。
日帰り入院で手術の日は朝9時に病院へ行き、準備などをしながら2時間ほど待ちました。その産婦人科は昔は分娩も行っていたのですが、今はもう妊婦検診と中絶の手術しかしてません。
その日初めて2階へ上がったのですが、ベッドが2つと手術室と今はもう使っていない分娩室がありました。手術まで本を読んだりして過ごしていたのですが、時々赤ちゃんの泣き声が聞こえました。
産後の母乳外来などの相談も受け付けている病院だったので、その時は外来で赤ちゃんが来てるんだなと思い特に気になりませんでした。
手術は無事終わり、全身麻酔だったので頭も体も重くベッドで夕方まで休んで帰宅する予定でした。意識もはっきりしてきて時計を見ると午後3時。もう少し寝ようかなと思ってウトウトしてるとまた赤ちゃんの泣き声が聞こえました。なんとなく朝聞いた泣き声の赤ちゃんと同じような気がしました。
また相談に来てるのかと少し違和感はありましたが、疲れていたのでそのまま少し眠ることに。夕方に夫に迎えに来てもらい、会計など手続きを済ませタクシーを待っている間、看護師さんにふと「今日赤ちゃんが外来に来てましたか?」と聞いてみました。
少し変な間があって「いいえ」と返されました。私がずっと聞いていた赤ちゃんの泣き声は何だったんだろうと思う怖くなりました。かつて病院で亡くなった子なのか、私が流産してしまった子なのか、それともただの幻聴だったのかはわかりません。
(神奈川県 女性)
分娩室で起こった怪奇現象
東京都の有名産婦人科病院で助産師として働いていた時に経験した心霊体験についてお話しします。産婦人科は、唯一病院で「おめでとうございます。」と言える場所としてハッピーなイメージを持たれる方が多いです。しかし、現実には中絶手術や流産の処理など産声をあげない出産もあります。
そんな中で、だいたい分娩室の一番奥はそういった産声をあげない出産を迎える患者さまが通される分娩室に割り当てられることがセオリーです。
心霊体験は、その分娩室で起こりました。
助産師は、患者がいない時や休憩室が満杯の時は、分娩台で仮眠をとることもあります。正直、熟眠するには硬く寝づらいです。
たまたま一番奥の分娩室が空いていたので、そこで仮眠をとることになりました。
しばらくすると、外は強い風が吹いているのは木立が揺れる音が聞こえてきました。そして、その木が窓を叩く音がします。音が次第に大きくなり「ドンッ。」驚くほど大きな音を立て始めました。
すると、他の医療器具や患者用のミニ冷蔵庫までカタカタ触れ出しました。
怖くなって分娩室から出て、音が気になって眠れないと同僚に話しました。しかし、違う分娩室から窓を除くとそこには静かな夜が広がっていました。
そもそも6階にある分娩室の窓にぶつかるほどの木などなかったのです。
もしかしたら、あの分娩室で産声をあげられなかった赤ちゃんたちがいたずらをしていたのかもしれません。
(新潟県 女性)
小児科病棟で聴いた不可解な音
私が妊娠中、切迫流産になり入院した時の話です。救急車で病院に運ばれ産婦人科で先生に診てもらい、そのまま入院となりました。その時間は18時と夕方であったため、産婦人科の入院部屋が用意できないと言われ、急遽小児科で入院することになりました。
部屋には子供の入院患者は1人もおらず、子供用の小さなベットが並んでます。壁には、入院していた子供達が書いたであろう絵がたくさん飾ってあり、大部屋にひとりぼっちでの入院初日だったため、少し寂しいなぁと思いながらウトウトとしたその時、ピシッピシッと近くで音がなりました。
目が覚めたのですが、特に誰かが部屋に入ってきた様子もなくなんの音だろうと思いました。その後もピシッという音は私がウトウトすると鳴っているようでした。私は全く霊感がないので、気味が悪いと思いながらも目をつぶり寝ようとしましたが、それでも音は続いています。布団を被っても耳を塞いでも音が聞こえるのです。
その時、急に寒気がして目を開けようとしましたがベットと同じ高さから誰かに見られているような気がして目を開けるのをやめました。どれくらい視線を感じていたのかは覚えていませんが、私にとってかなり長い時間に感じました。
その後、寒気が治りピシッという音も聞こえなくなり、気がついた時には朝を迎えておりました。その後は産婦人科へ移動。部屋が変わってからは音も聞こえず、寒気もありません。もしかしたら、あの晩は小児科に入院していた子がお腹にいる赤ちゃんを見にきたのかなぁと思いました。
(静岡県 女性)
真夜中に聞こえる複数の亡くなった子どもの声
昨年末に婦人科系の手術を受けました。個室を希望していたのですが、あいにく満室で、しかたなく大部屋の4人部屋に入ることになりました。当時は私の他に一人の方が向かいのベッドで寝ていました。しかし、私が入院した初日にその方の容態が変わり、別な部屋に移ることになりました。
その夜から、真夜中になると呻き声や女の人の泣く声、またそれだけでなく男の子がはしゃいでいる声もするようになりました。
しばらくすると落ち着いてきましたが、後日、看護師さんから聞くと、その患者さんは何度も流産をしており、今回の入院も、切迫早産の恐れがあるために入院いていたようでした。しかしながら、残念ながらその方は容態が急変し、お腹の子と共に帰らぬ人となったようです。
もしかすると男の子のはしゃぎ声は、その方のお腹の中にいた子かもしれません。
退院後、その病院に何度か通っていますが、出入り口の自動ドアの辺りで、誰かが見ている気がしています。
亡くなられた方とそのお子さんに心よりご冥福をお祈り致しますと共に、自分の人生を歩んで行こうと思いました。
(東京都 女性)
夜中の2時に現れる女性の霊
私が妊娠していた頃から、私は母が私を産んでくれた病院で産みたいと思っていました。そこの病院は、個人で経営している様な小さな病院です。そして、予定日前から入院することになり、病室で数日間入院し、無事元気な子供を産むことができて安心していました。
赤ちゃんも同じ病室で過ごすことも出来、入院中はとても幸せな気持ちでいっぱいだったのですが、赤ちゃんが生まれて二日目から、夜中の二時になると必ず病室の扉の前に女性が立っているのです。
私は、お見舞いに来てくれた母などに何回も相談していましたが、母の頃には何も無かった。疲れているだけだと言われ、納得出来ないまま日々は過ぎていきました。
その間も、毎日二時になるとその女性は現れるのですが、扉の前からは一歩も動くことはなく、ただただこちらをずっと見つめているだけなのです。
看護師さんに聞いても、何も答えてくれず、部屋を変えてほしいと相談しても今空いてるのはこの病室だけだと言われ私は、耐えることしか出来ないままついに、退院の日が来ました。
その後、祖母が看護師さんに、話を聞いてみるとその部屋は、赤ちゃんに会えなかったお母さんが使う病室だと、聞きました。
毎日現れていた女性は、ただただ羨ましく見ているだけの霊で害は与えない霊だと聞かされました。入院中はとても怖かったのですが、今思うととても切ない気持ちになります。
(岡山県 女性)