火が気になる心理的瑕疵物件
私の母方の先祖に霊媒師がいるため、霊感が少なからずあると言われてきました。 今からちょうど3年前、北海道にあるアパートに私は母と二人で住んでいました。 当時住んでいたアパートで2階の住人と騒音問題で揉め、母と二人で引っ越すことになりました。
「マンションを買いたいね、事故物件は絶対嫌だよね」等といろいろ話して、インターネットやフリーペーパーを 探して真冬に不動産、空き家を見て回りました。 確かその物件は情報誌で見つけたと思います。
そこの物件には特記事項に告知事項もなく、心理的瑕疵等の記載もありませんでした。少し築年数は経っていたと思います。4階建ての4階の一番端の部屋で、写真がとても綺麗でした。 全部屋がリフォーム済であり、2LDKで200万 位でした。おまけに駐車場も無料でついており、この地域ではかなり安かったです。 「夏には花火も部屋から見られるね」とか話していたのを覚えています。
まずどんなところか実物を見に行ってみようという話になって(近所の治安等もあるので) 夜に母と当時住んでいたところから30分くらいかけて行ってみることにしました。
遠くから「あ、あれじゃない?」と、建物が見えてきました。少し離れた所に車を停めて、 二人で建物まで歩きました。私は正直ちょっと不気味だな、と思ったのです。 そしてさらに建物のそばまで近づいた時。母が「・・・ここって火事になったらどうするの?逃げられないよ」と言い出しました。
確かにそうなのですが、ちょっと気味悪いけれど、安いし、早く引っ越したい気持ちも私はありました。 しかし、母は「やめよう、ここ。火事になったら逃げられないから」とその一点張りでした。
後日その建物を扱っている不動産に出向き、建物の内覧をさせてもらうことにしたのですが、 その不動産曰く「ここ、載せてないのですが、前の住人がタバコの火の不始末で、この部屋で火事になって 一酸化炭素中毒で亡くなってるんですよ」と説明がありました。
「わかりました」と言って そのまま内覧はせずその物件はやめたのですが、私は背筋が凍りました。
前の住人が火事で逃げられなかったから、この物件はやめたほうがいいと教えてくれたのでしょうか。 なんとなく不気味な感じがしたのはそのせいでしょうか。母は「多分自殺」と言っています。
(北海道 女性)
案内された物件先にいた霊
私が体験した話のんですが。新百合ヶ丘駅の東京都稲城市平尾2のA平尾という賃貸マンションに物件を見に行った時のことです。
そのマンションの5階の角部屋を見に行った時不動産屋さんが先に上がって私たちにスリッパを差し出しあがろうとした時、不動産屋の後ろを茶色いロングの服を着た女の人が通ったんです。
正直とまどいましたが、部屋に上がって中を見ました。部屋の一角だけいようにお線香の匂いがする場所がありました。
なぜか私だけしか匂いは感じ取ることができませんでしたが。結局この部屋は借りませんでした。
1LDKで確か値段がその頃は管理費込みで8万円でした。
ここのマンション結構空き部屋があるんです。
気になってしばらく見ていましたが、入ってもしばらくするとまた空き部屋になるんです。
何かあるマンションだと思うんですが、検索しても何も事故とそういったことは書かれていません。
(神奈川県 女性)
仕事で行った気味の悪い賃貸物件
これは香川県でのお話です。私は賃貸物件に出入りすることが多く、その日は美装屋さんと仕事をすることになりました。現場に到着して建物に入りエレベーターから降りると、なにかに見られている感覚というか、何か雰囲気がおかしいことに気づきました。
そう思っていたら美装屋さんも到着したので、その方にも変な雰囲気かどうかを聞いてみたら、やはり同じ感覚でした。
私はとっさに「ここは何かあるんですか?」と聞いてみました。すると美装屋さんは「ここの物件は、何回か来たことがあるが、エレベーターを降りたら廊下に何かいる気配がある」と言っていました。
そして美装屋さんは、以前にこのマンションで仕事した時、部屋で脚立を立てて帰ったら、次の日倒れていたことがあった、と言っていました。
しかし私は、脚立が倒れることは何かしらの揺れなどであるかもしれないのでは?と思ったので訪ねてみると、美装屋さんも初めはそのように考えたが、他の従業員がこの部屋から仕事中も足音が聞こえるって言っており、気のせいではないとみんな思っていたようです。
そして美装屋さんは、次の日もその現場で作業が残っていたので、朝から鍵を開けると、美装中で、部屋にはボードの粉などで真っ白になっていたのですが帰りはなかった足跡が残っていたそうです。
そんな話を聞いているうちに、私も嫌な予感がしたので、もうその話やめましょうと美装屋さんにいいました。
そうだなといいながら和室に入ると、畳に赤い文字で助けてと書いていました。この賃貸には何か訴えかけていた人がいたのかもしれません。今はその賃貸はなくなり新地になっていますが次の物件はまだ決まっていません。不動産屋の中でもいわくつき物件で扱われているのかもしれません。
それ以来そこの賃貸物件で仕事する事はありませんでした。
(香川県 男性)
慣れてしまった霊障
私の住んでいた実家は、兵庫県の海の近くの賃貸の一軒家でした。築30年以上ですが、広くて家族の多い私たちが暮らすにはとても良い条件でした。住んで1年経たないある夜の事、家族揃って居間で食事をしていると2階から物音がしてきました。
家族は全員居間に揃っているのにです。
またある夜中には居間で寝ている祖父が廊下に明かりが揺らめいて移動していた、父は物置から音がした、私は窓に人影が映ったなどの心霊現象を体験し始めました。
そういったことが毎日のように起きていましたが、誰一人怖がることなく、夕食時の話題として笑い話として盛り上がっていたのです。
怖がったりしないのは、私たち家族が引っ越しする前に住んでいた家では当たり前でしたので、慣れてしまっていたのでしょう。
それどころか、以前の家では寝ている時に起こされたり、物が壊れていたりしていたので、ただ見えるだけで悪さをしない心霊現象が可愛いとまでいう始末でした。
しかし、霊感が強めの姉の友達や親戚が来ると泣き出すほど怖い家だそうで、私たち家族が移り住むまでに何度か住んでいた他の家庭の方々は1年程で引っ越してしまうような物件と近所の人から聞きました。
それから15年…祖父は老衰で天命を全うし、私や姉たちは結婚の為家を出ましたが、父と母、兄は未だにその家に住んでいて、今もまだ誰もいないはずの2階から物音がする、廊下を人影が通るといった現象を目撃するようです。
その現象は今ではもう以前ほど話題とはなっておらず、単なる同居人のようにしか思っていない図太い家族です。
(兵庫県 女性)
彼氏の仕事現場での心霊体験
元カレが内装屋で、メールで呼ばれ、1月ぐらいから忙しくなるので、私も仕事が終わって逢いたいので、その日は手伝いに行くことにしました。
現場の付近につくと彼が外で待っていて、彼の顔がちょっと変で『どうしたの?』っと聞くと『何でもない』としか言わないし、変だなっと思いながらも現場に入ることにしました。
彼は内装全般という仕事でクロス張り替え、雑工事などをしていました。その現場は、畳替えと、トイレの電球変えだったのです。
早く終わるからラッキーっと思って、『ご飯どこに行く?』など聞いてたのですが、何故か無視。
無言で、古いアパートのドアを彼が開けたら…何とも言えない空気が漂い、真っ暗の中から確実に誰かがこっちを見てる。見てるというよりは、入るなっという感じでした。
全く霊感がない私でも『これは…』っと思い、『電気は?』っと聞くと『通ってない』と言う彼。
私『和室どこ?』
彼『一番奥』
私『入るの?』
彼『終わらないと帰れない』と言われ…これは、一人じゃ嫌だから、私を呼んだんだと察し、中に入りました。
懐中電灯で、奥まで行き確認して、真ん中ぐらいにあるトイレに行き電球を変えてると…電球が回らない、トイレのドアが勝手に閉まる、、私は『早くして!こっちに来る!』と思わず叫んでしまいました。
『わかっとる!!』と彼が言った瞬間に懐中電灯がチカチカとなり、真っ暗になりました。
二人でギャー!!と叫びながら車まで逃げました。
目では見えませんが、私の顔の近くまで顔を寄せていたのが、頭の中に映像が入ってきました。
そこはずっと、空き家だったらしく、入居するからと点検に行ったのですが、やっぱり入居されずに取り壊しになりました。とても怖い体験をしました。
(福岡県 女性)
ダンススタジオの怪
静岡県で10年程前の話です。幼い頃からダンスを習っていて、ビルの2階にあるスタジオに通っていました。
ダンスの先生は少し霊感があると聞いていましたが、私は全く霊感が無いので特に何も感じたことはありませんでした。
10年程前のある日、いつものようにスタジオに入ると、まるで全ての電球を新しくしたかのようにスタジオ全体がパーっと明るくなっていたのです。
先生に電球交換や床磨きをしたのかと尋ねると、そういったことはしていないと言います。
しかし、体調の優れないことが多いことに悩み、ある霊媒師のところに相談に行ったところ、スタジオ内に動物の霊が溜まっていて、それが悪い影響をもたらしていると言われたそうです。(もともとそのビルがあった場所は、昔養鶏場だった)
お清めの盛り塩とお札をもらって、スタジオに置いたところ空気が変わって、明るくなったと言っていました。
霊感の無い私でも気づくほどで、とても驚きました。
それからは時々、空気を浄化するためにお香のようなものを入口で炊くようにしていました。
お香を炊き始めると、いつもガラスの扉がガタガタとものすごい音を立てて揺れました。建物の中なので、風ということはありません。先生曰く、霊がまたスタジオの中に入って来ようとしているのだそうです。動物の霊ということで、さほど恐怖感はありませんでしたがとても不思議な体験でした。
(静岡県 女性)
鬼門の家
つい昨年まで住んでいた神奈川県横浜市にあるアパートで起きた話です。
引っ越しして数ヶ月後に当時五歳だった次男が、ベランダから女の子が見ていると言い出して以来、毎日の様に主人は夜中に金縛りにあったり、私の仕事も長続きせずお金や病気に悩む日々が10年程続いたのです。
家族も家の中で子供の霊や、寝ているときに手を捕まれたりと数えたらきりがない体験をしました。
私も主人も元々霊感が強いので更に引き寄せてしまったのかもしれません。
引っ越す直前までも誰もいないのにお団子が食べられていたりと、普通では考えられない事があまりにも頻繁に起きるのは、きっとこの土地にまつわる何かが原因だと考え、家族は逃げるように引っ越しを決断しました。
引っ越ししてからはその様な現象は全くなく幸せに暮らしています。
また偶然なのか2階に住んでいた親子の人も半年前に引っ越ししたのです。今思えば、あのまま住んでいたらどうなっていたのかと考えると本当に恐ろしいです。
特に家で目撃した場所はやはり鬼門と言われる「北東」と「南西」にあたる玄関から台所に繋がる廊下でした。私も子供四人の子育てや、共働きと言う事もあり家の中はいつも散らかり放題でいつも辛い辛いと思っていました。家族が住まわせてもらっている家を大切にしていなかったと思います。
やはり心の乱れは家の乱れに繋がると言う言葉は本当にあるのと思います。
幽霊が表れる事実もありますが、幽霊が好む「散らかった部屋、ネガティブな考え」がこの現象を引き寄せたのかもしれません。
いまはその経験も含め部屋はこまめに掃除をし、いつも家族で笑って「ポジティブ」な気持ちで暮らすようにしています。
幽霊は生きている人間と一緒でどこにでもいると思います。一人一人の心がけが怖い体験やつらい環境を生まないとそう思っています。
(神奈川県 女性)
嫌な家の中の一角 心霊体験
場所は埼玉県での話です。結婚して間もない私達は、持ち家ではなく賃貸にしばらく住むことにしました。どこの物件がいいか色々な不動産会社を回り、結局あるひとつの場所が条件が合い、住むことにしました。ただ、初めから一つ気になっていたのが、リビングの角の天井でした。
天井は白い色だったのですが、その場所だけは何故かぼんやりと茶色に染まっていたからです。
更にその天井の下辺りに行くと、いつもお線香の匂いがして来たのです。
内覧に行った時は気がつかず、既に契約を結んでしまったので仕方なくそのまま気にせずに住むことになりました。ところが、住み始めてすぐの頃から怪奇現象は現れました。
外出して帰宅し、リビングに入った瞬間に子どものおもちゃが鳴り、それはだんだんと回数が増えていき、電源が切ってあるにも関わらず夜中に鳴りだしたりしました。
またその寝る際にも、なぜか寝ようとして寝入ったタイミングで部屋中からラップ音が鳴り響きました。数日後には、押入れの壁に不自然に手形が二つ付いていているのに気がつきました。ある時には主人が「洗面所で洗顔していたら、左斜め後ろの下に、人の足が見えた」と言って来たのです。
その物件に住んでいた期間は、思えば毎日体調不良でした。二度と住みたくないです。
(女性)