閉店間際のホームセンターでの不思議体験
石川県に在住しております。
私が学生時代にアルバイトをしていたホームセンターでの話です。
そのホームセンターは夜20時に閉まるのですが、いつも19時45分から蛍の光のメロディーが流れ始め、閉店の準備にとりかかります。
まずは園芸用品やエクステリア用品が置いてる外売場のゲートやレジ小屋のシャッターを閉め、次に駐車場ゲート、最後に店内の鍵を閉めるといった流れで、当時それはアルバイトである我々の仕事でした。
ある日、外売場も駐車場も閉め、最後に店内と店外の間にある風除室を閉めようとしていた時です。
その風除室には自動販売機やUFOキャッチャー等のちょっとしたゲームコーナーがあり、その先にはトイレがあるといったものでした。
その風除室をチラッと見たところ、深緑のコートを着た190㎝くらいありそうな大柄な男の人がボーッと立っていました。
そしてゆっくりとトイレの方に歩いて行ったのです。
「まだお客さんがいるんだ。まだ閉めるわけにはいかないな。」と思ってました。
時間は20時を少し過ぎていたと思います。
ところがいつまで経っても男の人がトイレから出てこないので、心配になって見に行ったのですが、風除室全体的にいつもとは違う、何か焦げ臭い匂いがした感じがしました。
そして、トイレのドアを一つ一つ確認したところ···誰もいませんでした。
風除室の先にはトイレしかなく、途中で他の出口など一つもありません。
あの大柄な男の人はどこに行ったのでしょうか···後で古株の先輩社員に聞いたところ、もともとこの辺は戦争で焼け野原になったという事を言ってました···
(石川県 男性)
いわくつきの店舗
沖縄県のお土産品店で働いていたときの話です。
そのお店(店舗の建物)の築年数は、新しくもなければさほど古いわけでもありませんでした。
朝から夜まで十時間以上オープンして、様々な所から観光客がお土産を求めて買いに来るようなお店でした。
お店でお客さんが買った物を配送する仕事があるのですが、お店とは別の場所で配送作業をやっていたとき、部屋の出入り口が複数あり、関係者が自由に立ち入りできるような空間も隣にあったため、人が居たり居なかったりすることがありました。
時間帯によっては沢山の人が居るのですが、夕方過ぎになると段々と人は減り、夜になると配送の仕事をしているスタッフだけになっていました。
室内は窓がなく決して明るい場所ではなかったので、どちらかというと薄暗い場所でした。
その日は仕事量が普段に比べ少なく、関係者の出入りも少ない方でした。
作業台で荷物のチェックをしていると、ミスがあってはならないので集中しているのですが、どうしても目の端に出入り口が見えてしまいます。
ふいに出入り口に意識が行き、あれ?と思うことがありました。
おかしいなと思うのは、誰かが居てこちらを見ているのです。
でも私の瞳は目の前の仕事に向いていますから、出入り口の人ははっきり見えているわけではないのです。しかし、それが、人ではないことが2、3度目に出入り口に意識が行ったときに分かりました。
何かがこっちを見ている。
無視しても消えたり現れたりを繰り返している。
確信した頃、横で仕事をしていた上司から、何か覗いてるよね?と言われました。めちゃくちゃ怖くなりました。
そして同じ店舗での別なお話です。
お店のスタッフもシフト制で数十人居て、その日もいつもと変わらず通常の営業日でした。
ちょうど正午過ぎたあたり、お客さんもそこそこ居るなかで、私は店内中央付近で仕事をしていました。
あるコーナーの側を通るのですが、往復している間に何故だか段々と具合が悪くなってきました。
当日は朝から体調はいつも通りで好調だったのですが、気分が優れなくなるのは珍しいことでした。しかし、その場を離れると直ぐに具合の悪さはあっという間に消え、何事もなかったかのようになるのです。
たまたままた先程のコーナーの側を通るとやはり具合が悪くなってきました。
不思議なこともあるものだなと思っていると、先輩が具合が悪いと言い出しました。
聞くと、私と同じようにあのコーナーの側を通ると気分が優れないと言うのです。
その後も数人その様なスタッフが出てしまいました。何か不審物などがあったわけではありません。不思議な体験でした。
(女性)
霊が見える同僚
私が、働く職場には霊が見えるという女性がいます。
最初は、冗談でしょという軽い気持ちで話を聞いたりしていました。
しかし、あるとき店に誰もお客さんがいないのにもかかわらず、その女性がいらっしゃいませと言ったのです。
私も、誰かお客さんが来たのかと思い、あわてて続いていらっしゃいませと言いました。
しかし、やっぱり、どこを見渡してもお客さんらしき人は見当たりませんでした。
間違って言ってしまったんだと勝手に解釈し、そのときはその場をやりすごしました。
でも、後日、他の人もどこかおかしいと思っていたみたいで、その女性に、そのときの真相について聞きました。
すると、その女性にはお客さんが来たから言ったそうです。
しかし、実際に人はいなかった。つまり、霊であったということです。
どうやら、その女性曰くだいたいの霊は少し透けて見えるそうで、実在する人であるのか、霊であるのか見分けがつくそうです。
しかし、霊になって間もない人は実在する人と見分けがつかず、その女性でも分からないそうです。
これを聞いて、私は、霊を見える人には見える人なりの苦労があるんだなぁと改めて感じました。
見えることを少し面白がっていましたが、実際にその場面に出くわすと改めて、ちょっと怖いなと思いました。
(女性)
不審な落下物
東京都某区の会社に勤めていたときの話です。
その日はいつもながらの残業を終え、同期でふたつ年下の同僚と、屋上の喫煙所で一服していました。
時間は夜の10:30を過ぎており、天気は今にも降りだしそうな曇り空でした。
喫煙所に電気はなく、灰皿代わりの器が置かれただけの簡素なものでしたが、出入り口を兼ねた窓から室内の明かりが漏れる作りになっていたので、薄暗いながらも手元やお互いの顔を見るくらい不自由ありませんでした。
私は出入り口近くの壁を背にして、同僚と差し向かいに立っていました。
明日の仕事や会社についての雑談など、とりとめもない話をしていると、不意に彼の背中のすぐ後ろを、握り拳ほどの黒っぽい影が斜めに横切って落下していくのが目に入りました。
おや、と思う間もなく、その「何か」はガシャンとくぐもった音を立てて屋上のコンクリートの床に落ちました。
「何か落ちたね」と私が言うと、同僚も「ええ、落ちましたね」と不思議そうに答えました。
落下の音は彼にも聞こえていたのです。
ちょうどリモコンのような小さな機械が床に落ちた音に似ていました。
私と彼は落下物を探してみましたが、広くもない屋上のどこを見回してもそれらしい物体は見当たりませんでした。
屋上とはいえ隙間のない高い手すりに囲まれていましたから、さらに階下に落ちたとは考えられません。
私は落下の場面を思い出してみて、奇妙なことに気付きました。
同僚の背後を斜めに落ちた「影」の軌跡を逆に辿ってみると、屋上に据え付けられたプレハブ倉庫の壁に当たってしまう位置だったのです。
窓もないプレハブのそんな位置から何かが飛び出してくるはずもないのですが。
そのことをありのまま同僚に伝えると、豪胆な彼はやめてくださいよ、とニヤリと笑って次のタバコに火を点けました。
社屋にまつわる怪現象の一つですが、どうも幽霊や宇宙人よりは「妖怪の仕業」と呼びたくなるような出来事でした。
(男性)
走り回る黒い物体
会社というより、小さな製作所でバイトをしています。
私が20代前半であり、あとはみんな中年の主婦や老夫婦の社長と奥さんで働いています。全員で10人もいない会社です。
お盆が近くなっていた頃だったと思います。
実際の作業場と、従業員のロッカーなどがある休憩所は、すりガラスの鉄の扉で分けられています。
その日、私が動かしている機械の場所は、そのすりガラスの扉が横目に見えるところでした。
いつものように機械を動かしていると、そのすりガラスの向こうに人影が見えました。しかも、歩いているのではなく、走っていました。また、そこから見えた人影はあまり大きくなく、その速さからしても大人の小走りというより、子どもが元気よく、しかもかなり速く走っているような感じでした。
玄関からトイレに廊下が直線上にあり、その途中で作業場につながるすりがらすの扉があるのですが、その廊下をトイレに向かって走っていったような気がしました。
実際は、逆だったのか今は忘れ気味なのでなんとも...最初は、大きさも気のせいだろうと思っていたのですが、その人影は黒く、すりガラスなので服の色は見えるはずです。つまり、上半身の服の色が黒ということになります。ですが、従業員は基本的に作業場からは出ないし、出たとしても一番出入り口(すりがらすの扉)から近く、見やすい場所にいる自分にもわかるはずです。
社長はよく動き回っていますが、背が高く色は作業着によくある、水色です。奥さんもありえそうですが、トイレに向かって全力疾走するわけないし、急いでいるときもありますが、トイレではなく作業場に向かって走っていきます。それに、おそらく奥さんはその後、その扉から入ってこなかったので、作業場にいたのでしょう。
社長たちの孫もたまに来ますが、中に入ってくるし、そもそもいなかったようです。
ふと気づいたことがあります。
その時は、私も上は黒だったこと、走るときは大人の小走りではなく普通に走ること、そして身長も低く、いまだに高校生や中学生に間違えられることです。
あの姿はもしかしたら自分に似た何か、または自分に親近感を持った子どもでもいたのかもしれません。ただ、黒い影と感じたので、服だけでなく顔なども黒?その後はなにもなく、連休になり、その後も何もありませんでした。また、お盆が近くなったら、同じようなことがあるのでしょうか?
(栃木県 女性)
土曜出勤のオフィスでの体験談
西葛西のオフィスビルで働いていたとき、土曜出勤で仕事をしていました。
大の方のトイレに行きたくなったので、ひとつ下のフロアでトイレを済ませ、戻ろうとエレベーターに乗り込み扉を閉めたとき、小学生くらいの女の子の声で「もうーいいよ~」と聞こえました。
それは私が小さい頃によく聞いたイントネーション、かくれんぼしてるときの掛け声でした。
そのときはなにも怖くなくて不思議にも思いませんでした。
そのフロアは学習塾が入っていたから、子供たちが廊下で遊んでいるイメージが浮かんだからです。
けれど扉が開いてオフィスに戻るときになんだか急に不気味になって、小走りでオフィスへ駆け込みました。
そして今あったことを同僚に話しているうちに段々怖くなってきて、そういえばあの声、やたらとはっきり聞こえた。
扉の目の前で言っているなんてことあるのかな?そもそも私がトイレから出た時、子供なんていたかな?学習塾営業してたかな?と次から次へと怖い考えが浮かんできました。
その同僚は霊感があって、私の話をそんなに驚きもせず聞いて、そんなこともあるよね~。くらいの感じだったので私もなんだか騒いでいるのが恥ずかしくなり、そのまま下に確認に行くこともなく仕事に戻りました。
心霊現象だったかはわからないです。けど今思い返してみても、その女の子の声、はっきり聞こえすぎでした。
扉の向こうから聞こえたけどまるでなにも壁を通してないくらいクリアでした。明るい声色でしたけど。それがせめてもの救いです。
(神奈川県 女性)