異次元・異世界の不思議な話

☆【不思議な話・実話】 誰もいない世界 奇妙な実話体験2選

異なる世界

これは私が小学生の頃の話です岩手県の小さな漁師町の小学校に私は通っておりましたある日の下校中の事です

私の町では町内で火災が発生すると防災サイレンで知らせるのですが初めに甲子園の様なあのサイレンが2度鳴りその後に何処でどの様な火災があったかを放送しますその日は下校中にサイレンが鳴りそのサイレンが嫌いだった私は少し怖い気持ちになり急いで家に帰ろうと歩きで帰っていました

その帰宅路は少し変でした

いつもはお年寄りが道を歩いていたり公園に人が居るのですがその日は1人も見当たらなかったのですそれだけならまだしも風も吹いていなければずっと無音なのです

本当に怖くなった私は走って家に帰りました

家にはいつも母と幼い妹がいるので早く家に帰って安心したいと必死に走ってようやく家についたのですがその日は何故か家にも人がいませんでした階段を上がり2階へ行っても誰も居ないのですしかも階段を上がる音もしないのです本格的に怖くなった私は布団に潜って震えながら泣いていました

しばらく泣いていると外からカラスの鳴き声が聞こえました

鳴き声がしたとたん部屋の中から母の声がしました「あんたいつからそこにいたの」ととてもビックリした声で話しかけてきました後で聞くと母はずっと部屋にいたそうで気づいたら私が布団の中で泣いていたとの事でした

布団へは母がいる場所を通らなければ行けないので母に気付かれずに布団へ行くのは不可能です本当に怖い体験でした今でもハッキリ覚えていますちなみにその以前の出来事を家族や友達と話しても私だけ知っていて知らない事が多々ありますこれは私が違う世界からこちら側に来て今も生きていると言う事なのでしょうか

(岩手県 男性)

大学の帰宅中から起こった異変

私が大学3年の秋頃に経験した不思議な体験のお話です当時私は石川県の山中にある大学に通っていました3年生だった私は研究室で実習のデータをまとめるのに夢中になり外が暗くなっていることに気づきませんでした急いで帰り支度をなんとなく寒気というか違和感を感じながらも自転車で山を下っていました

秋とはいえまだまだ残暑も厳しい頃だったので肌寒さを感じるわけはなくおかしいなと思いながら…。おまけにまだ21時前なのに車にも人にも遭遇しないことにも少し恐怖を感じましたここまではたまたま人がいない時間なのだろう寒いのも最近睡眠不足だったから風邪をひいたのだろうと自分に言い聞かせていました

しかし坂を下り終えて大通りに出たところで何が起きているのか理解できず少しパニックになってしまいました

21時に誰もいないことなんてありえない大通りは無人で静まり返りスーパーも電気はついているのにお客さんも店員さんもいませんでしたしばらくあたりをふらついてから何かの間違いだろうと家に帰ると家のドアの前に全く知らないおじさんがいました初めて人に会えたことに安心して近づいていきました

私の存在に気が付くとおい!なんでこんなとこに居るんだ!」怒鳴られそこで私の記憶は途切れています

次に目を開けると21時過ぎでしたどう考えても30分以上は彷徨っていたのにほとんど時間が経っていなかったことにも驚きましたし家の外で気を失ったのに目が覚めたのは部屋のおじさんの正体も分からないままで顔も思い出せません

目が覚めてすぐに外に出ると車も人影も何もなかったかのようにそこにありました一体夢というにはリアルすぎたあの体験はなんだったのでしょうか

(石川県 女性)

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