学生の頃の合宿でまるで近未来のような異世界に行ったかのような体験をしたことがあります。それは今思えば夢だったのかもしれないんですが、現実世界とリンクすることも多く実際にあった出来事なのかはっきりとはしていません。
合宿の夜、布団の中に入っていてもなかなか寝付けなかったのでぼんやりとしていました。すると、窓の方からトントンと音がしました。
部屋は一階で、大きい窓を開けると外に出られるようになっていたので外から誰か呼んでるのかと思い怖くなって最初は無視していました。同じ部屋の他の子達はもう既にぐっすり寝ていて気づいてる気配がありません。
もう一度トントンと音がしたので、恐る恐る見にいくと猫がいました。普通の茶色い猫です。ほっとして窓を開けてしばらく猫を触っていました。
すると猫が走って遠くへ行ったので私はもういいやと思って特に追いかけなかったのですが私をじっと見ながら鳴くので呼ばれているように感じて、そのまま付いて行きました。
旅館の敷地内ではあったものの、かなり広いところだったので奥の方に林があり、そこまで来てからさすがにやばいかなと思い焦り始めたのですが林の先がうっすら明るい建物があったのでなんとなく気になって見に行ってしまいました。
その建物の窓を覗くと兵隊?のような格好をした男性が三人くらいいて話し込んでいるのです。ただ、昔の軍隊の服ではなく近未来的な見たこともない作りをしていました。何かのコスプレかと思ったのですがその時点で怖くなり、逃げ出そうとしたらサイレンのような音が聞こえてきてその男の人達が建物から出てきました。
私を見つけて危ないと言って庇ってくれて、建物のさらに奥の方にミサイルのような何かが落ちてもくもくと煙が上がっているのが見えました。
なんでここにきた?帰りなさいと言われ、男の人から手のひらに収まるサイズの石をもらいました。何かあったら投げるんだと言われました。私は怖くなって無我夢中で走って旅館へ戻りました。ただ、走ってる記憶はあるのですがどうやって戻ったか、戻った後の記憶がありません。
次はもう翌朝になっていたので夢だったのかと思いました。しかし、夢の中で貰った石が私の枕元に置いてあったのです。周りからもなんで石なんか置いてるの?と笑われました。あれは別の世界に行ったのではないかと不思議な体験でした。
(女性)