私達しか宿泊していないペンションで深夜に聞こえる意味がわからない話声
14年前の事です。恋人と友人数人でとあるペンションに泊まりに行きました。地方にある大型遊園地に行くためです。当時フリーターだった私たちは繁忙期を避け、平日に利用することにしていたので予約もスムーズに出来ました。
シーズンではなかったからか、ペンションに泊まっている客は私たちだけでした。
駅から遠く車がないと来れないことや、周りが田舎道で拓けてない事も要因としてあるのではないかと話しをしていました。しかし、中はとても綺麗だし、接客態度も良く中々穴場だったんではないかとみな満足していました。
部屋に備え付けのお風呂はなかったので、各々のタイミングで大浴場へと行きました。
部屋では予定を立てたりしながら、軽く酒盛りをして日付をまたぐ頃には眠りにつきました。
しばらくして、何か違和感を覚えました。
人の話し声がするのです。
宿泊客は私たち以外はいないし、誰か電話でもしているのかと考えましたが違う事に気がつきました。
声は女の子の声でした。まだ幼い感じの声で何か話しているのです。不思議なことに、声は聞こえるし話しているのは日本語なのに、まったく意味を理解できないのです。
耳を傾けてみてもするすると耳から流れていくようでした。どうしたものかと思っていた時、「ふふっ」という笑い声とともに声は聞こえなくなり、気が付くと朝になっていました。声の話をすると誰も聞いていないと怖がりながらペンションを後にしました。
(千葉県 女性)
とあるペンションの雰囲気が悪い、いわくつきの安い部屋
当時私は福岡の某企業のエンジニアとして働いていました。ミネラルウォーターの販売、メンテナンスと太陽光発電とこの機器の据付の仕事でした。
ある日、私と同期入社の部下3人で1週間弱の工期で和歌山の現場に出張に行くことになりました。
会社の経費が少ないため、現場に近く安いホテルはもちろんなくて結局見つかったのは、現場からそこそこの距離で山奥のペンションのみでした。安いため食事もなく自炊して欲しいと言われましたが、仕方なくそこにすることに。
当日、ペンションにに到着し荷物のみ置いて、部下たちとお客さんの元へ出向き打ち合わせをし、ペンションに再び戻った頃には午後21時を過ぎてました。山奥なので街灯もなく、玄関も非常に薄暗く、昼間とは打って変わって不気味な雰囲気に包まれていました。
部屋は昭和初期を思わせるモダンな造りです。
部屋に入るとまず驚いたのが、点け忘れというか誰も点けたはずもないテレビが点いており砂嵐の状態でした。また部屋の雰囲気も昼間と違い何か湿気っぽいというか、埃っぽいというような感じの空気です。
直ぐに消して、みな疲れていたので、コンビニ弁当を食べ、風呂に入り、就寝。
そして寝ているとテレビの音に気付き起きました。するとまた砂嵐の状態でザーッと鳴っており、時間を確認すると3時でした。部下も起きたようで寝てても重苦しく眠りが浅いと言います。
怖かったのですがテレビを消し再び就寝しました。
その後も宿泊中、お風呂に入っているとテレビが点いているという現象が何度か起きて、なんとなくみんな寝不足な状態が続きました。
最終日の帰りに私はどうしても気になったのでペンションのオーナーに起こった現象と、重苦しい空気の話をすると、実はあの部屋は昔、若い女性が欄間の真ん中で首吊りをして亡くなっているのが発見されており、以後度々テレビが点く現象が起こると言い、私に謝罪をしてきました。
ただとにかく安かったので怖いならよし悪しだと思いました。
(山口県 男性)
ペンション宿泊中に見た恐怖の夢
八ヶ岳にあるとあるペンションでの体験談です。家族とペットを連れて旅行に行ったのですが、入った時点でカビのような臭いがして湿気が多い感じがしました。
はじめは何も違和感なく楽しく家族で過ごしていたのですが、夜になって家族が眠りに就いてからわたしだけ眠れずに居ました。
寝室が2部屋に分かれていたため、私と母で寝ていたのですが階段近くから物音がしたり、一階から物音がすることが多く、気になってしまいました。
気のせいだとは思っていましたが、それがずっと続いていました。
夜も遅く誰にも話しかけられなかったので仕方なく我慢して寝たのですが、コテージに居る夢を見ました。
内容としては、コテージの部屋を巡っている夢を見ました。
玄関から1つずつ部屋を見て行った時に私が寝ている部屋に首を吊った女の人が居ると言う夢でした。
正直この夢と実際に起こっていたカビ臭いことや、深夜の物音が直接関係しているのかは分かりませんが、もしこの夢が実際に起こっていたと思うと今でもぞっとしますし、ペンションとかに泊まるのは怖くなってしまいました。
家族でせっかくの旅行だったので、この話は家族の誰にもしませんでした。
(埼玉県 女性)