居住系で体験した怖い話

☆【怖い話・実話】 自宅マンション隣人の扉の前に佇む不気味な女性

三年前のことです京都府の九階建てのマンションの5階に住んでいます一つの階に七つ部屋があり私は角の7号室です引っ越した当初は隣の6号室には三十歳前半の夫婦が二人暮らししていました

エレベーターで出会うと挨拶や他愛ない話をする関係で親しみのある隣人でした

二年ぐらい前に仕事が終わりマンションに帰りエレベーターで5階に着いて降りると大学生ぐらいの女の子が6号室の前に立っていました

その女の子は私に気付いた様子もなく6号室のドアの前でうつむいて立ったままでした

顔を見ようにも肩ぐらいまである髪が俯いた姿勢のために顔を隠して表情を伺うことはできませんその時は隣人の親戚か何かと思って気にしませんでした

後日長引いた仕事が終わり夜の十時頃にマンションに帰りエレベーターで5階に降りると以前に見かけた女の子が6号室の前に立っていました

今度は私が降りたことに気付きこちらに振り返りましたその顔には不安と焦りに満たされていました

私に何かしてくるのかとも思いましたがすぐに6号室に向き直りなんでなんでよ呟いていました

これはやばいと感じてすぐに自室に戻りドアのカギを締めました

何事もなかったそう思って安堵しているとドアの外からなんでよ!!」と大きな声が聞こえて地団駄を踏む音がしました

明日にはいないでくれと心の中で願いキッチンを抜けて部屋に退散しました

それから寝るまで二時間近く部屋で過ごしましたが叫び声などは聞こえることはありませんでしたしその日はそれ以降何も起きなかったと思います

翌日仕事に行くために部屋を恐る恐る出ましたがその女の子はいませんでした

それからしばらくその女の子を見ることはありませんでしたが何故か隣人の夫婦にも会うことはありませんでした

先ほどの出来事から一年後ぐらいでしょうか買い物に行こうと部屋を出た時に偶然隣の6号室のドアが開きました久々に隣人夫婦に会うな思いましたが次の瞬間背筋が凍りました隣の6号室から出てきたのはあの不気味な女の子でした

思考が追いつかずに固まっていると女の子の方からこんにちは挨拶されました

その表情には依然見た時とは違いどこにでもいるようなかわいらしい顔でしたそれから現在に至るまでその女の子は隣に住んでおり隣人夫婦には会いません

(京都府 男性)

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