これは私が中学2年生の夏の暑い日に体験したお話です。
私は中学の時にサッカー部に所属していて県大会出場に向けて精を出しており、ある日の練習中、 私はハードな練習に体がついていかず、脱水症状を起こしてしまい救急車で運ばれました。
その時の記憶は曖昧というかほとんど覚えていないのですが、救急車の中で若い女性の声が聞こえた気がしたのです。 その後、病院に運ばれ一命をとりとめしばらく入院することに。
入院中私は救急車で聞こえた女性の声について考えていました。 そして看護師さんにこのことを報告してその時の乗組員の人に聞いてみることにしました。
ですが、そのことを聞く前に私は退院してしまい、この時は女性の声の深層にたどり着けません。
私は退院した後、監督からまだ体が本調子じゃないからしばらく部活には出るなと言われしばらく部活を休んでいました。
放課後部活のメンバーが急いでグラウンドへ向かう中、私はのんびりと昇降口まで歩いていると、あるクラスの机に花瓶に花が挿して置かれているのが見えました。
そのクラスメイトに聞いてみると、その机の子は先月交通事故にあって亡くなってしまったそうです。
その子について知りたくてクラスメイトの携帯に入っていた、その子が映った動画を見るとその子の声は私が救急車で聞いた声とそっくりだったのです。
私は背筋が凍ったような感覚になり、急いで家に帰りました。
家に帰ったら私宛に病院から電話がありました。 それは私が救急車で運ばれた時の運転手でした。
運転手が言うには、あの時救急車の中には男性しかいなかったそうです。 私は意を決してなくなった女の子の話をしてみました。 すると、亡くなった女の子を運んだ救急車と私が運ばれた救急車は同じ救急車だったのです。
その女の子は私にこう言ったんだと考えています。「お前も道連れにしてやる」と。
(男性)