夢でタイムスリップ
夢で見た不思議な話なのですが、飲食店のアルバイトでとても忙しく疲れていた時、普通に帰って家に着いて寝ました。
ぐっすりと寝た時に急に京都の江戸時代の雰囲気なところにポツンと私が居て、最初は動揺して焦りました。
しかし、周りは着物をきて歩いている男女がいて、どうやら私には気づいていないようで目もくれませんでした。
どうしようかと悩みながら江戸町を歩いていると、ダンダラ模様の白黒の羽織を羽織った集団がいました。
それは私が好きな新撰組でつい声をかけました。
不思議なことに新撰組の方々には私が見えていたようで、驚いた様子で私を見ていました。
そこからは記憶があやふやなのですが、気づいたら新撰組の隊士になっていました。
きつい訓練や稽古がありましたが、隊士といろんな話をしたりととても楽しかったことを覚えてます。
しかし、楽しいのもつかの間で戦いが酷くなるばかりで、話した隊士が目の前でやられていくのを見ていました。
その時の心情を今でも覚えてます。すごく苦しくて泣いていました。
そこから場面が変わって池田屋事件が起こる間近にスリップしました。
私は稽古のおかげで剣の腕が良くなり、池田屋突入メンバーに加えられていました。
その時の気持ちもすごくワクワクしていたのを覚えてます。
突入して人との勝負が始まり、私も人を斬っていました。あまりにも夢中に切っていたので背後からの敵に気づかず、背中を斬られました。
そこがまたリアルで、激しい痛みの感覚もあり、これは本当に夢なのかと疑いました。
まだ私は息があり、それを確認した浪士が刀を振り下ろしてトドメを刺されて目が覚めました。
当たり前なのですがベッドで寝ていたわけなのですが、冷や汗がびっちゃりとかいていて起き上がると背中が痛いのに気づきました。
そんなわけないと思いつつも鏡で確認したら背中に細い線が入っていて、初めは寝相が悪かったのかと思ったのですがこんなこと初めてで、その時に一気に夢の出来事が現実に近くに感じてしまいとても怖かったです。
もしかしたら夢の中ではなくどこか遠くに意識が飛んでいたのかもしれないと思うとゾッとします。
(千葉県 女性)
天狗党
これから書き綴るお話は、特に怖くはありません。ただひたすらに、不思議な感じが漂うお話です。
私は、福井県某所へ行ったことが数回あります。なぜかと言いますと、福井県は母親の出身地で、母親がこの町に行きたかったからです。
母親は思い出にひたり、そのほかのメンバーは観光しようと、地元の有名なポイントをめぐることになりました。
その日は秋とはいえ、海に近いせいか、暑い日でした。ホテルから出ても、有名な神社に行っても、暑いのです。どこへ行っても暑いのです。博物館に入って、やっと涼しくなるほどです。それなのに、ある所へ行くと一気に涼しくなりました。
お寺と神社が隣接している、海側に比較的近い場所です。その地には、幕末に命を落とした多くの水戸浪士の魂を慰める場所があります。
彼らは、京の帝のもとへ行く途中、幕府側によって捕まってしまい、この地を治めていた金沢藩のとりなしもむなしく、ニシン小屋に監禁・殺されてしまいました。大戦前は、彼らの遺骨を発見することができたと聞いています。この地に行くと、私はいつも寒さを感じ、いったん脱いでいた上着を再び着ることになります。そして、この地を離れると再び暑さが私たちを襲いました。
この文章を書いている今も、寒気に見舞われています。この寒さはきっと、水戸浪士からのしっかりしろというメッセージなのかなと勝手に受け止めています。
(広島県 女性)
古代人
私が中学校2年の春の時期だったと思います。
当時は陸上部に所属しており部活をして帰ると19時頃になっており風呂から上がるとすぐに二階の自分の部屋でベッドに横になりました。
いつもなら部活の疲れもありぐっすりと睡眠についていたのですが、どういうわけかその日は体が疲れているのにも関わらず何度も目が覚めてしまいなかなか寝付く事ができませんでした。
そして、寝返りを打って天井を見つめた時でした。
突然金縛りに遭い体が動かなくなり私の視界の中にあり得ない物体が飛び込んできたのです。
マンガなどで言えば大和朝廷時代の長髪の髪の毛を両耳の脇で縛ったような白装束を着た古代人とでも言うのでしょうか。その人物が天井に浮かび私の方をじっくりと見ていたのです。
幽霊?とも何者?ともとっさに感じ、しばらく体を動かすことも瞼を閉じる事もできずに恐怖を感じていました。
その浮遊体は何をするでもなくただ空中に浮かび自分の方を見ているだけでした。
そんな中、私は思いっきり気合を入れて体を壁側にひねる事ができ、布団を頭までかぶりじっと包まる事ができました。
ただ、恐怖感だけが残り何をされるのか、近づいて乗り移られるのではないかなど様々な思いが頭の中をよぎりました。
寝る事もできず厚い布団にくるまっていたために体中から汗が流れるのが判りました。
なるべく体を動かさないように、姿勢を変えないようにと思いながら、自分の背後を見ることなく部屋に浮かぶ古代人から隠れていました。
そのあとどれくらいの時間がたったのかは分かりませんが、部屋の中がうっすらと明るくなったので朝になったと感じて、恐る恐る部屋の中を眺めました。
すると部屋の上に浮かんでいた古代人のような物体の姿はなく、それ以降も自分の前に現れる事もなくなりました。
その物体が何であったのかもわかりませんし何の目的で現れたのかもわかりませんでした。
実は浮遊する古代人のような姿は自分のご先祖様で何かを伝えに来たのではないだろうかと感じました。
(鳥取県 男性)
コロポックル
あれは北海道に住んでいる時のことでした。
自宅の和室で読書をしていると、突然強烈な眠気に襲われました。
本を閉じ、置こうとした畳の上に1寸から2寸ほどの小さい人間が見えます。
それはまるでアイヌの物語に出てくるコロポックルのような彼らは、キィキィと騒ぎながら槍で私を突いてきました。
私、本を置こうとしているんだよね?まだ起きてるよね?それとも、実はもう寝ていて夢を見ているの?
彼らに気付いた私に、彼らは驚いているようでした。
1人が大きな声で叫んだかと思うと、目の前の壁から100人くらい新たに現れ、私を取り囲みました。
現実とは思えない状況に、何かがおかしいと気付きながらも起きることができません。
鉛のように重い身体がゆっくりと引きずられていきました。
足が壁にぶつかる。抵抗できず、私は目を瞑りました。
予想していた痛みも無かったので私は目を開けると、濃霧が立ち込めた細い一本道に立っていました。
沢山いたコロポックルみたいな彼らもいません。
道の先には古い病院のような大きな建物が見えます。
私は病院に向かって歩きだしました。理由は特にありません。道の真ん中に立っていても仕方がないし。その程度です。
病院に入ると人では無いなにかがウロウロしていました。
妖怪?妖魔?魑魅魍魎?取りあえず出よう。
後ろを向いて走り出したのに、何故か病院の奥へと進んで行きます。
どうしよう?反対方向に走っちゃった?角を曲って足を止めると、なぜか自宅の和室でコロポックルみたいなのが、わーわー騒ぎながら壁に消えて行くところでした。
(北海道 女性)