友人に不評な恐怖のアパート
大学進学の為、千葉県のアパートを借りることになりました。一人暮らしは初めてで、「大学の近く」「家賃が安い」という条件だけで築30年の木造のアパートにしてしまいました。左隣は高齢の女性が住んでいて、挨拶も簡単にすませました。
右隣は大家の親戚が入居していると聞きましたが、姿を見たことはなく、すりガラス越しでもわかるゴミの山と、ベランダに放置された不燃物に不安を覚えました。
大学から近いということもあり、同級生が時々遊びに来るようになったのですが、「なんかこの部屋イヤな雰囲気がするよね」「空気が悪いのかな」としばらくすると誰も来ないようになりました。
友人関係はうまくいっていたので、他の友人宅に集まることになり、「まぁ、うちは北向きだし、隣の部屋はゴミ屋敷だからなぁ」と安易に考えていました。
住み始めて1年が経とうとするころ、私は頻繁に金縛りにあうようになりました。
あまり霊を信じていなかった私は「疲れがたまっているのかなあ」とのんきに構えていたのですが、ある日、ものすごい金縛りにあいました。眼だけかろうじて動く状況で、ふとベランダを見るとそこには性別がわからない、黒い人型の影が立っていました。
部屋は2階で、隣の部屋から侵入できる構造でもなかったので、普段霊を信じない私でも「何か人間でないものがベランダに立ってる!」と確信しました。
(東京都 女性)
不気味な髪の毛
私が借りたアパートの一室は、他の部屋よりも少しだけ安いところでした。部屋が狭いという訳ではなく、むしろ他の部屋よりも少しだけ広いようでした。不思議に思いましたが、私は安さにつられてその部屋で契約をしました。
入居してから数日は特にこれといった問題はなかったのですが、ある日浴室でシャワーを浴びていると、排水溝に女性の髪が詰まっていることに気が付きました。退去時の清掃を怠っていたのだと思い、管理人さんに聞いてみると、清掃はしており、私の借りた部屋は以前、女性が住んでいたということだけ聞きました。納得はいきませんでしたが、その他は何も教えてくれなかったのでそれ以上は何も聞かないことにして自分で取り除きました。
数日後、私はふとトイレが床の設置部分から外れかけていることに気が付きました。その外れかけていたところを見ると、そこにも女性の髪が。さすがに設置部分が外れているので、管理人に伝えトイレを直してもらいました。
次はトイレの壁に女性の髪の毛を発見しました。今まで何度も女性の髪を発見しましたが、私は家にまだ誰も上げたことはありません。
それから何事もなく暫く経った頃、私は友人を家に泊めました。
友人がトイレに行きたいと言いトイレに行ったのですがすぐに戻り、「壁に手跡がある。」と一言。自分の手形かと思い私も確認をしに行ったのですが、そこには明らか女性の手形が。
この話は二、三年前の話で、この手形以降は何も起こっていません。心霊現象や恐ろしい恐怖体験ではありませんが、私が体験した不気味な出来事でした。
(愛媛県 男性)
怪奇現象が起こる部屋
わたしは広島県に住んでいます。別に霊感があるわけでもなくごく一般の社会人です。それが最初で最後になるであろう心霊体験を経験しました。春から晴れて希望の職場で働けるようになり実家からでは遠いのでひとりぐらしを始める事になりました。
物件もいくつか周りそれほど小さいわけでもなく家賃も比較的安いアパートへ住む事になりました。
不安もありましたがそれよりも自由に生活できる嬉しさとドキドキでいっぱいでした。ですがある日仕事から帰って初めての心霊現象を体験する事となったのです。
定時よりも少し早めに帰れたので何もせず寝る事にしたんです。その物件は安い物件であったので壁が薄く隣の声が聴こえてきたりしていました。
まだ眠りも浅かったのですが、いきなりジャーっと勢いよく流れる水の音が聞こえたのです。
明らかにわたしの部屋から聞こえるもので水道代を気にした私は急に流れた水の違和感よりも水道代が勿体ない、早く止めなきゃ、とばかり考えて急いで水を止めようと起き上がろうとしました。
その時です。
急に起き上がろうとする頭を下へ強く押し付けられる力を感じました。その力はとても強く全く動くことが出来ず、次第に強い恐怖から体を動かすこともやめました。目も開くのか開かないのか分かりませんが怖くて開けたくもありませんでした。耳だけをすまし足音が聞こえていました。それがこの部屋の音なのか隣の音なのか分からないぐらいの微妙な音です。
そこからただただ時間が経つのを待ちそろそろ動くかなと頭を少し起こしました。動く事を確認すると怖くてその場にいれないので急いで外に出て24時間営業のマックへ行き夜が明けるのを待ちました。
その後、ここまでの現象はありませんでしたが、2か月ほどで引っ越しました。
(広島県 女性)
変わった造りのアパート 心霊現象
初めて一人暮らしを始めたお部屋で怖い体験がありました。
家賃は安ければ安いほど良いと言う事でこだわりはありませんでしたので、不動産会社から勧められた物件の中「建物自体は古めだけど室内すべてリフォーム済み、フローリングできれい」「3階の最上階・角部屋」「3万円代でお風呂がある」お部屋が気に入りました。
難点は、とにかく室内が狭いのです。5畳もないワンルームでした。
内覧をして決め手になったのは、営業マンの「ここだけなんですよ、綺麗にリフォームされているのは他のお部屋はこんな内装ではないです。」と言う言葉。
しかもちょっと変わった作りでエレベーターはなく階段なのですが螺旋階段で、私の部屋は3階の角部屋なので内廊下から階段に一番近い部屋なのですが、4階部分が小さな屋上になっているのです。
屋上付きのような部屋なのです。とても気に入っていました。
住みはじめて何ヶ月かした頃気がついたのですが、向かいに葬儀場があること。又、夜中に人の影のようなものが浮いて見えたりする事があり気のせいにはしておりました。
ところが、週に1度位の割合で夜中の3時近く目が覚めるようになったのです。
だれかに起こされたようにパッと目が開きます。
決まって外階段を一歩一歩上がって来る振動があるのです。
揺れるような物でもないし螺旋階段も重装ながっしりしたコンクリ作りなのにです。
ゆっくりゆっくり上ってくるので最初は同じフロア(1フロア2部屋)の男性かと思いましたが、4階屋上で振動は消えて降りて来る気配もないのです。
その男性が帰ってくる場合も階段の振動や建物の揺れを感じる事はなかったです。
ですがあることに気がつきました。
葬儀場で葬儀の予定がある日(入口の看板に○○家)とある日にその現象が起きること、おそらく螺旋階段は霊道のような役割を果たしているんではないかと。
引き払う際、大家さんにお会いする機会がありましたが、特にその話はしませんでしたが大家さんのお名前・お住まいの場所からいろいろ調べてみました。
そのマンションは古い病院の入院棟を一部残したものを改装して賃貸マンションとして貸出していたようです。
病院だったのはずっと昔で、病院があった他の部分はきれいな住宅が建っていますので病院の影形もないです。
(埼玉県 女性)
深夜の訪問者
私は埼玉県のとある市に住んでいます。
実家を建て直すということで、数ヶ月だけアパートで暮らしたことがあります。もちろん実家が綺麗にリフォームさせた後は、再び戻ってしまうので、本当にその間だけということで、期間限定でアパートに住んだのです。
その時は一人暮らしでした。もう成人していたので、両親は別に暮らしました。
最初はウキウキで一人の空間を楽しめると思っていたのですが、とても怖い体験をしました。
短い間だけということで、安くてお手軽な部屋を選んでいました。すると、三万円程で二階の階段に面した部屋を見つけたのです。
いくら地方だからと言ってとっても安くてびっくりしてしまいましたが、すぐさまそこに決めました。
ワンルームで洋室、建物自体はそんなに悪く無かったからです。
さっそく契約し、そこに荷物を運び込み、初日の夜。
夜に寝付いていたのですが、階段を誰かが上がってくる音で目を覚ましたのです。そして、足音が聞こえたのですが、私の部屋の前で止まったのです。
私はゆめうつつでそれを体験したので気のせいだと思っていたのですが、翌日もずっとそれが続きました。
ドアの前で誰かがいるのかもしれないと思って開けてみようとも思ったことはあるのですが、怖くてそんなこともできませんでした。
1ヶ月ほど経つと私はどうもそれが気になって寝不足になっていました。
しかし3ヶ月後、私はリフォームされた家が出来たので帰る事になったのです。今でもあのことを思い出すと、身震いがします。
(埼玉県 女性)
愛想の悪い住人 心霊体験
これは5年ほど前のお話です。私は当時引っ越しを考えており、いろんな物件を見て回っておりました。なかなか条件の合う物件がなかったのですが、駅からも近くて家賃も手ごろな物件が1つだけあったので、不動産屋さんにお願いし、見せてもらうことにしました。そこは3階建てアパートの2階の端っこの部屋で、少し古びた感じのする物件でした。
さっそく中を見せてもらうと、古い畳の部屋でどうにもあまり住む気にはなれない感じの部屋だったのです。私はわざわざ連れてきていただいたのに無下に帰るのも悪いと思い、とりあえず興味のあるふりだけでもして、角の立たないように断るつもりでした。
適当に室内を見ていると、突然水道から水が勢いよく噴き出しました。「ちょっと!?どうなってんのこれ!」私はつい大声を出しました。すると玄関にいた不動産屋さんの方が「どうしました?」と私の方にきました。
水が噴き出たことを伝えようと思ったのですが、振り返ると水道の蛇口は締まっており、水が流れた形跡もありません。
私は気味が悪くなったので、そのアパートを立ち去ろうと思い、不動産屋さんとともに部屋の外に出ました。階段を降りていると何やら視線を感じたので振り返りました。私たちが見ていた部屋ではなく、その隣の部屋のドアが少し開いており、中から60代くらいの年恰好で、気持ち悪いくらい色白の男が恐ろしい形相で私を睨みつけていました。
私は怖くなり、不動産屋さんの方の後についてそそくさとそのアパートを去りました。
帰りの道中で、「なんか妙なアパートですね、隣の部屋の方もなんだか愛想が悪い感じでしたし」と話を振ってみました。すると不動産屋さんの方が不思議な顔をして「えっ?隣もたしか空室のはずですが…?」と言いました。
私は怖くなったので、それ以上そのアパートの話はせず、家に帰りました。その後しばらく、水が流れる音に対して恐怖心を感じる日々が続きました。あの男はいったい何者だったのか、またなぜあの部屋の水が突然噴き出したのか、すべては謎のままです。
(大阪府 男性)