訳あり物件
友達が経営しているスナックに行った時の話です。そこのスナックは以前には別のママが経営しておりました。しかし、客同士の暴行事件のトラブルがありその時に椅子で殴られた方が亡くなった場所でもありました。
小さな田舎町ですので、その噂は一気に広がり、しばらくそのテナントはそんな事があったため借り手が一切つかないまま2年ほど空いていた状態でした。友達は非常に霊感が強く、日頃から心霊現象に合うのは日常茶飯事です。ですので何も怖がらずむしろ家賃が激安でしたのでおいしい物件と思いそこでスナックを始めました。
女の子を10人前後常備し、また田舎町では珍しくバドワイザーのボディコンの女の子が出てくるような店で活気にあふれていたのでそろそろ大丈夫かと思って私も行ってみました。ところが、他のお客さんは酔っていて気が付かないのか私も霊感があるからなのか分かりませんがどうみてもおじさんが立っているし、水道から勝手に水が出たりするのです。
友達にも話をしたら「あ！分かった？気にしないでね」と。気にならないわけはないです。そそくさと退散してもう二度と行かなくなりました。ちなみにいろいろ盛り塩をしたり対策は取っていたので普通に飲みに行く分には特に誰も不思議がらないそうです。ごくまれに私のように霊感のある人だけ気が付くのだという事でした。
(山形県 女性)
見えないお客さんの来店
20歳ぐらいの時にほぼ毎日のように飲みに行っていたパブでの体験です。
あるとき友達2，3人で飲みに行きその店のマスターと楽しくしゃべっていました。怖い話もしていたように記憶しています。
一通り話が盛り上がっているとドアが開く音がしました。
そこの店のドアは開けるとわかるように音が鳴る仕組みでした。
私はその店で臨時で働いたこともあったので勢いよく「いらっしゃいませ～」とマスターとともに言い、ドアの方を見ました。
しかし、確かにドアは開いているのに人の姿が見えません。
マスターも入口まで様子を見に行きましたが誰もいなかったそうです。
その場にいる全員がドアが開いたのを見ていますのでその後は「こわかった～。」などと盛り上がっていました。
その後しばらくしてから初めはカウンターに座っていたのですが大きなテーブルの方に移りました。
先ほどのことは忘れて又皆でわいわいと他愛ない話で盛り上がっていました。
すると又ドアが開く音がしました。
このときは特にドアを見る事はありませんでした。
お客様がふつうにこられたと思っていたのです。
その直後に私の前を中年のめがねをかけた男性が入口の方から歩いてきて前を通り過ぎました。
「やっぱりお客さんだ。」と思ったのですが、次の瞬間マスターがいるカウンターの方に目をやるとそこには誰もいませんでした。
マスターに「あれ？さっき入ってきたお客さんは？」と聞いてみたのですが「そんな人いないよ。」とのことでした。
ありがちな話かもしれませんが私にとってはとても怖かったです。
(兵庫県 女性)
不気味な密告者
奈良県のスナックでの恐怖体験ですが、心霊体験ではありません。 昨年の話です。
奈良県に高校時代の親友がおり、彼の地元の奈良県で久しぶりに食事をしました。1件目は居酒屋。2件目は問題のスナックです。非常に感じが良いお店でしたので酔った勢いで若い店員と連絡先を交換しました。私には妻がおります。その奈良のスナックに行って以来、妻の様子がおかしくなり始めました。
いきなり無視されたり、普段聞かないようなことを聞いてきたり不思議に思っていました。スナックの若い店員と何気ないラインのやり取りはしていました。ある日あまりにも妻の様子が変なので｢俺のラインをのぞき見｣しているのかと思うようになりました。翌日に案の定、若い店員とのラインの会話履歴が私のラインに送り付けてきました。
私はやっぱりなと思い、妻にラインののぞき見をしているかと問い詰めました。しかし、妻は見ていないと言うのです。妻の話を聞いてみるとスナックに行った直後から、妻のSNSに何者かから友達申請が来て私のことやそのスナックの写真、私と若い店員とのラインの会話内容など色々とばらしてきたのです。しかし、誰かかは色々と調査しましたが分かりません。
(大阪府 男性)
いきなりお店で除霊
10年ほど前の話になりますが、自分で体験した出来事です。いつもよく集まっている職場の先輩たちと、地元のとあるスナックへ飲みに行きました。スナックといっても、女性でも気軽に入れる居酒屋のような雰囲気のお店です。週末だったこともあり他のお客さんもたくさんいてにぎわっていました。軽食もアルコールも、特別なことはなく、従業員の方たちも普通のお店でした。
先輩のうち１人が『ここのママさんは、みえるんだよー！！』と言い始めて、そういう話が苦手な私は一刻も早く帰りたい気持ちになりました。(笑)運よくというかタイミングよくと言いますか、忙しいはずのママさんが相手をしてくださり、『このこには、憑いているね』とのこと。そう、私になんらかの霊がついていると。
アルコールも入っているし、いろいろとパニックに陥る私。(笑)ただ、憑いていると言っても、悪いものというわけではなくて、ご先祖様なので安心していいと言ってもらいましたが、そう言われても気になりますよね。
半泣きになる私に、ママさんが優しく『お祓いできるから、してあげるよ！！』といって何やら言葉とお祓いらしき動作をしてくれました。はたして、この一連の出来事は本当だったのか、今となっては定かではありませんが、それ以来、そのお店には怖くて行っていませんが、不思議な体験をさせてもらいました。
(女性)
不思議な雰囲気のあるスナック周辺
調布市で、今は取り壊されたスナックの話です。調布の人は知っている人も多いのですが、そこはお寺の前にあり道を挟んでお寺があります。昔はお寺の境内は大きくスナックのあった場所も一部だったかもしれません。そのスナックは、5,6軒の2階建ての長屋のようになっていて、肩を寄せ合うように、悪く言えば立ちはだかる様に繋がって建っていました。価格も手ごろなので、ある程度客は入っていたように思います。
駅も近いので、人通りは少なくない道ですが、昭和の香りがする長屋は、薄汚く寂しい感じがしました。その中の何軒かでは、不思議な体験をする人があとをたたず飲んでいて、目線の端にすーっと何かが動くものを見たり飲んでいて、隣の席は空いているはずなのに気配を感じることもあるようでした。
お寺が近いからか、墓場が近いからか薄ら寒い気配がするのです。前の道は割と渋滞する道ですが、このあたりで渋滞して、車に乗っているときなどもぞくっとしたことがあります。お墓などが近いと、霊の通り町があると言いますが、もしかしたら、立ちはだかるようにたっていた、スナックもその通り道になっている店があったのかもしれません。今はつぶされて跡地には何がたっているのか気になるところです・・・
(東京都 女性)
お盆に現れた見えない客
心霊体験なのかは分からないのですが、今思い返してもやっぱり気のせいだったと思いたい体験があります。
20年ほど前によく飲みに行ってたスナックは、ママが霊能力があるという噂のスナックでした。それだけなら怖い話大嫌いな私なら絶対行かないのですが、手相や人相、星座などで占いをしてくれ、飲み放題つきで3000円というお得な料金設定もあり、月に2～3回は通うようになっていました。その店のママは年の頃は50代でショートカット、とてもおしゃれとは言い難いけれど、話す言葉に説得力があり、若い子でも話しやすい気のいいママでした。ただ、盆やお彼岸の頃になると調子が悪くなり、店に立たなくなることが度々ありました。
夏季休暇の頃。久々女友達2人と店に顔を出した時に、ママはやっぱり調子が悪く不在、でも友達と盛り上がり楽しく飲んでいると、ママが店に顔を出したのです。「あんまり顔色良くないね～大丈夫？」他愛のない雑談をしていたら、ママと話そうと他の客もカウンターに集まってきました。私は入り口から一番遠い奥になるカウンター席で奥から２番めの椅子に座り、友達と横並びで必要以上に大声で騒いでいました。
大学生の団体が後で入ってきて、久しぶりのママと話そうと立ったままワイワイがやがやしていて全く落ち着きません。それに壁際の席にも誰か座ったな、という気配もして、大学生が煩すぎるから友達二人で顔を寄せてヒソヒソ自分たちの話に集中していました。一度も隣の人を確認しなかったのですが、その間も私の腕と隣の人の腕が触れたり、コロンのいい匂いがふっとしたりしたのです。
90分の飲み放題も終わったので席を立ち、帰ろうと思った所、ふと見ると隣の席には誰も座っていません。「あれ？隣の人、トイレでも行ったのかな？いないや」と友達言うと、「誰も座ってなかったよ。端っこだもん」というのです。でも友達と反対側の壁際の隣の席には誰か座っていたはずです。顔や姿は見てないけど、誰か隣にいると気配がしました。いたはずです。「ちょっと怖いやめてよ～隣にいたよ」と店の中で二人が言い合っていると、ママが一言。「楽しそうな夜だったから、ずっと一緒に飲んでたよ」・・・誰が？それ以上は怖くて聞けませんでした。
お盆で誰かを連れて店に来たのかなと思いましたが、やっぱり怖いのでこれからも気のせいだったと思うようにしたいと思います。
(女性)
今は亡き霊感の強いママ
10年以上通っているお店で、何度か少し不思議な体験をしたことがあります。そこのママさんは少し霊感の強い方で、心霊体験の話しを聞くことがあり、店内で心霊体験を疑う出来事が多々ありました。
ある日、開店直後の時間帯に店に行ったら、ママが『今日は良い霊を見たから、繁盛するわよ』と言っていて、本当に沢山のお客さんが来て大忙しでした。その日は平日で給料日前の会社が多い時期だったので、ママの言葉に説得力がありました。
別の日に土曜日で店のイベントの日に『今日は悪い霊を見たから、お客さん来ないかも』と言っていると、本当に不思議なくらい人が来ませんでした。
他にもママが『悪い霊を見た』と言うと、営業中に炊飯器が壊れたり、急に電球が点滅したり、逆に『良い霊を見た』と言うと、常連仲間が結婚やおめでたの報告に来たりとタイミングが重なるのです。
そのママが数年前に亡くなり、追悼イベントをした日にやたらママの気配を感じ、思い出して涙が出たのですが、みんな同じタイミングで泣き始めたのです。誰かが泣き始めて、それに影響されただけかもしれませんが『ママが来た』とみんなが言い始めました。私もそんな気がしたのです。
１周忌、３回忌も命日イベントをしましたが、電球が点滅を始めたり、ロウソクの日が揺れたり少し不思議に思える現象がありました。今も店に行っていますが、霊感の強い常連さん店に行くとママが話しかけてくれるそうです。
(福岡県 男性)