飲み屋系の不思議・怖い話

☆【不思議な話・実話】 ラウンジにある元気になる椅子の話

私がラウンジで働いていた時のお話ですお店にはテーブル席が5個とカウンター席が6個ありましたお店が閉店の時間は女の子同士で世間話や女子の話で盛り上がることが日常ですがふと一人の女の子が実はカウンター席の一番左の壁側の席を見てこの席にいつもおじさんが座っていると言い出しました

そのおじさんはいつもなにか寂し気で静かに座っているように見えるのだそうです

お店としては一番壁側のカウンター席は満席のお一人様のお客さんが座るくらいで普段はあまり使用しないのです

それから見えないけれどそのお席ってなんだか雰囲気が違うよね話し出す女の子が増えてきました

その席はそのうち誰も近寄ることがなくなっていました

ある団体のお客さんが来てカウンターには一人で来た男性が例の席に座ることになりました

私はそのお客様の横に座って話を始めました一印象はなんだかとても暗くて落ちこんでいる様子でした

飲み屋に一人で来てこんな暗い顔をしている人は珍しいので何かあったのですか尋ねると男性はいろいろと悩みを抱えていて涙を流しながら話し始めました

いろいろ話を聞いていきスッキリしたよありがとう男性は帰っていきました

その後からはその例のカウンター席に座るお客さんは同じように何故か悩みを抱えていて帰るころには元気に帰っていくという元気の椅子という名前になりました

今はもうなくなってしまいましたがとても不思議な席でした

今はなくなったのでわかりませんが女の子に見えていたおじさんが関係しているのではちょっと有名になりました

(大阪府 女性)

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