私が以前務めていたお店の話です。
夜のお仕事に就く女の子はわりと霊感の様なものが強い子が多いような気もしますが、私もその1人で幼少期から霊感が強かった気がします。
お店は8時からの営業ですが、私はシングルの二児の母だったので、九時からの出勤にしてもらっていました。
30坪程度ある店舗スナックで、きちんと控え室もありました。
みんな出勤すると真っ直ぐに控え室に入って化粧を直したり、着替えをしてから各自テーブルについていきますが、何故か誰も着たのを見たことのない白いワンピースがいつもあり、ある程度の時間になるとなくなっていました。ですが、翌日出勤するとまたきちんとハンガーにかかっています。
気になりながらも、いつも盛り上がってしまい帰りには忘れていました。
それから、私はチイママ、ママとなり、全てのお客様のお席を回る立場になりました。指名制ではありませんでしたが、女の子各自お客様をもっていたり、フリーのお客様でも気に入った子がいれば担当制になって行くシステムでした。
ある日、常連のお客様から『いつもの子は休み?最近見ないね??』と言われて、『〇〇ちゃんですか』と私が聞くと、『知らない、知らない、名前は知らないよ。俺のとこついたことないから』と言われました。
このお客様には全ての女の子がつくように言われており、『え?どんな子ですか?』と尋ねると『いつも白いワンピース来て、窓際に座ってる子だよ!同じ客がいつもいるから、俺は別にいいけど、客も女の子も最近見ないな〜と思ってさ!』と言われました。
窓際の席は一段高くなっているので、足元が危なくてあまり利用しないようにしていました。(白いワンピース?)私はあのワンピースを思い出し、控え室に行くとありませんでした。
店長とボーイに尋ねると、『女の子誰のものでもないって言ってたし、ママはいつもドレスか着物なんで絶対違うと思って片付けましたよ。他にも前にいた子達の物があったんで、かなり古いものは全部捨てろとマネージャーに言われたんです。一緒にあった男性のネクタイも処分しましたよ。ヤバかったですか?』
『イヤ、構わないよ、ご苦労様』。
翌日、マネージャーにこの話をしました。オープン当時に務めていた女の子とボーイのものだそうですが、2人は数日だけ働いて、2人でいなくなってしまったそうです。その後の事は誰も何も知らないそうです...。
(埼玉県 女性)