絶対に開くはずのないドアが開閉し、その後次々起こるアラーム音
急性期病院に勤めています。病院は比較的新しく、ドラマのロケにも使われるくらい綺麗な病院だと思います。
セキュリティもしっかりしていて、面会用のICカードがなければ病棟には入れないようになっていますし、出ることもできないようになっています。
循環器内科病棟に配属されて5年、心疾患を扱っているため急変も多く、大勢の患者さんをお看取りしていきました。そんな中での夜勤であった恐怖体験をお話ししたいと思います。
ある12月の寒い日のことです。疾患柄、冬は心臓の病気になる患者さんが多く、ほぼ満床で忙しい夜勤でしたが23時には業務も落ち着き、ようやく座って看護記録を書くために腰を下ろすことができました。
消灯は22時。廊下は常夜灯のみで薄暗く、モニター音が勤務室に鳴っているくらいで、ナースコールもなく落ち着いた時間が流れていました。
この日の夜勤は私を含めて3人。仮眠休憩の時間を話し合っていた時です。
急に今まで鳴っていたアラーム音が消え、静かになりました。
30台近く稼働している心電図モニターが全て鳴り止むということはあまりないことなので、『珍しいこともあるもんだな。』なんて思っていました。
時間はもうすぐ0時になろうとしていました。
すると突然、面会用の自動ドアが開いたのです。
ドアは勤務室から見えるように作られてるのですが、ドアが開閉しても誰の姿も見えません。
先にも言いましたが、セキュリティがしっかりしている病院です。出入りはもちろん専用のカードが必要です。ましてや面会時間はとうに過ぎています。
「何だろう。気持ち悪いね。」なんて話していた時です。
急に不整脈アラームがけたたましく鳴ったのです。
鳴ったのは退院が決まっていた80代の男性。
走っていくと呼吸が止まっていました。
救命処置を行いましたが、そのまま還らぬ人となりました。
『状態も安定してたのになんでこんなことに…』と思っていた時です。
するとまた、不整脈アラームが鳴ったのです。
今度は50代の若い男性。ICUから出てきたばかりの方でした。
走っていくと痙攣して白目をむいている患者さんの姿が。
また急いで蘇生を試みて、オペのできる病院へ転院していきました。
あの時、面会用のドアが開いたのは何だったのでしょうか。何かが面会に来たのでしょうか。あれ以来勝手に自動ドアが開くところは見られていません。
(東京都 女性)
死神が出るという噂の病室
ある病院室には、死神がいるとの噂が職員の間でありました。信じてなかったのですが、ある夜勤で信じざる得ない体験をしました。
夜勤中、患者さんの状態確認の為に見回りをしていました。一番奥の212号室に入った途端寒気を感じました。
冷房が効いているわけでもなく、窓が空いてるわけでもありません。
少し不気味に思いましたが、気にせず部屋を出ようとすると、部屋の患者さんから呼ばれました。
すると「さっきからこそこそとカーテンを開けて覗きに来る人がいる。気になって寝れない」と言われました。
その場はとりあえずそのような人を見かけたら注意すると伝えて退室しました。
そんな人がいるのか?と思い一応監視カメラを確認。
しかしスタッフ以外が入っていくのは確認できず。
しかもあの患者以外あの部屋には入院していません。
患者さんの気のせいかな?とその場は思いました。
しかししばらくして、先ほどの患者さんからナースコールがあり訪室すると、患者は心肺停止状態。
すぐに対応しましたが、そのまま帰らぬ人となられました。
患者さんは50代、骨折で他に病気もなく退院間近でした。
なぜ急にと悲しみにくれながら死後の処置をしていたら、ふとカーテンが空いているのに気づきました。
処置のために閉めたはずでしたが、閉め忘れかと思いもう一度閉め直そうとした時、カーテンの外に人の気配がしました。
スタッフかと思い声をかけると何の反応もなく、部屋の外に出てドアを閉める音がしました。
少し変に思い、後でスタッフに確認すると、誰も部屋に入っていない、とのこと。
そして長く勤める先輩から、「また、来たんだよ。死神が。」詳しく聞くと、あの部屋の患者はいつもカーテンを誰かに開けられていると訴えた患者がその日になくなるそうです。
そして決まって患者が1人しかいない時に。
そして必ずその時にはあの部屋に入ると寒気がするとのことでした。
あの時私が感じた寒気は死神が来ていたということだったのです。
(女性)
患者さんには見えている、複数の霊
夜中の0時から2時ぐらいが一番多い気がします。
私の病院は400床の二次救急病院であり田舎ということもあり高齢者の方が多く最期を迎えられる方が年間に約500人程度おられます。
夜勤体制は3人で患者様をみています。そんななかで一番怖かった出来事は、ターミナル期(死期が近いと思ってください)の患者様からナースコールが鳴り訪室しました。
最近は寝てばかりだった患者様が「天井に手を挙げ、私のことを7~8人が囲んでみてるんよ、一人はお侍さんみたいな人もいる。ほれ、あんたみてみんさい」と私にいいました。
私には見えるわけはありませんが、いつも寝てばかりだった患者様がいきなり目をあけ訴えるので驚きもありました。
私は「そんな人はいませんよ」と患者様に伝えますが「ようけきてるね迎えかきたんかね」と患者様はいいます。
その瞬間、誰も居ないのに勝手にトイレの水が流れだしたり、窓をこんこんと叩く音がしました。
私は気持ち悪くなり患者様には夜中なので寝るように促し退室しました。
詰所にもどると、別のスタッフから「○○さん(訪室した患者様)今日は付き添いがけっこういるんだね」といわれ私は「いや、いや誰もいないよ」と答えましたが別のスタッフは「部屋に4~5人はいたじゃない」といわれ私は青ざめました。
その患者様朝方息を引き取られました。
(山口県 男性)