老婆のうめき声
8年ほど前神奈川県で起こった私の実体験です。当時住んでいた家のすぐ近くに薄暗い階段がありました。森の中に石を積み上げるような形で作られている階段で、昼間は怖くはないのですが、夜になると電灯がないので足元も見えず非常に不気味です。階段を下った先には民家がありましたが、誰も住んでいる感じがしていませんでした。
ある日、私は夜にその階段を降りている最中、ちょうど中間の地点で何か人のうめき声のようなものが聞こえてきました。私は少し怖くなって素早く階段を降りていったのですが、声はどんどん大きくなりました。
階段を一番下まで降りると、そこにはいつもの民家がありました。いつもと違い、電気がついていたのですが。私は、声の正体はそこから聞こえて来ている事がわかりました。
老婆のうめき声である事も理解できましたが、10年近くほぼ毎日その民家の横を通りすぎて行く中で、こんな事は初めてでした。震える足で無理矢理走りました。何とか民家の横を通りすぎたのですが、その時に、背後から苦しそうな声で「助けて」と聞こえました。
私は背後を振り向かずに走って逃げてしまいました。あれが何だったのか今はわかりませんが、後日、家族に聞いてみたところ、あの階段は昔首吊り自殺をした人が居たそうです。
(神奈川県 男性)
深夜の土手を歩く家族連れの霊
これは仕事の同僚から聞いた話しです。同僚は深夜勤務のために自宅から職場が近く、川の土手を歩いて職場には行けるため、その日も深夜勤務のために土手の道を歩いて職場に向かっていたそうです。
しばらく歩いていると、前方から子供の笑い声が聞こえ、深夜に子供の声って変だなとは思いながらも、気にせずに職場に向かって歩いていたそうです。
しばらくして前方から子供2人連れの夫婦、家族4人が歩いて来るのが見えたそうです。
少し背筋が寒い感じ、何か嫌な感じをしながら同僚は職場に向かわなければならないことから、そのまま歩いて行ったそうです。
次第に近づく4人家族、子供の笑い声は聞こえるが夫婦の声は聞こえない。
夜中に子供が笑い声を上げてハシャギ騒いでいたら普通は近所迷惑になるから、親なら注意するはず、ですがそんな様子さえなく、夫婦は無言のまま何より深夜に子供を連れて散歩なんて普通あり得ない。
繁華街ならいざ知らず、街灯なんてない川の土手の道、夜は暗い夜道、同僚は背筋に寒気を感じながら4人家族がとすれ違うと「お前も来るかこっちにの世界に」という男の声にハッとして4人家族の方を見たら、もの凄く恐ろしい形相で夫婦が同僚を見返して来たそうです。
同僚は恐怖から気づいたら駆け出していたそうで、振り返って土手の道を見ましたが、4人家族の姿はなかったそうです。
(埼玉県 男性)
不自然な土色の幽霊
あれは私がまだ10代後半の頃のことです。
その日はとても暑い夏の日で太陽が容赦なく照り付けていたのをよく覚えています。
市内の街中を駅に向けて足早に歩いておりました。 汗をびっしょりかきながら早く駅に着きたいと思って歩いていました。
丁度横断歩道に差し掛かった時に信号が赤に変わりましたので仕方なく信号が変わるのを待っていると左から1台のバスが来て私の前で止まりました。
バスの車内は満員状態で多くの人が立っていました。
車内は冷房が効いて涼しいのだろうなと思い、何気に見ているとバスの中央辺りの窓の低い位置に人の顔が……。
横顔だったのですが異様に色が濃く土色のようでした。
顔の感じから子供ではないのに、なんであんな低い位置にあるのかな?お尻をシートからズリ降ろさないとあんな位置にはならないのにな、などと思いながらじっとみていると、その顔がユックリとこちらを向き始めました。
そして私と目が合った瞬間に驚いたように目を大きく広げたかと思うと次の瞬間、鬼のような形相に変わり私を睨みつけました。
まるで「見たな!」と言っているような表情です。
その表情を見た途端、真夏だというのに私のまわりだけ温度が一気に下がったように感じ全身が凍り付きました。
やがてバスがゆっくりと動き出しましたがその顔はずっと私を睨みつけたままやがて視界から消えました。
あれが人だったのか人以外のものだったのかはわかりませんが未だに思い出すと全身が総毛立ちます。
(京都府 女性)
原付バイクに張り付けられている不気味な写真
自分がバイト終わりに家に帰る途中に起きたぞっとする出来事です。
その日はバイトが終わっていつもと変わらず最寄りの駅で降りて家まで歩いていました。
遅番だったので深夜の12時ごろです。
いつも通っている道だったのですが、その日は何か妙なものを見つけました。
道の脇に自転車や原付が無造作にとめられているあたりを通り過ぎた時なんですが、急に何か視線を感じてそちらに目をやりました。
するとそこにあったのは暗闇のなかに浮かぶ少女の顔写真で、原付の透明な風よけの上に貼られてるのです。
深夜だったのでかなり不気味でした。
いつも通る道なのに初めて見たので何なのか気になって近づいてみると、葬式の写真のような少し笑ってる実寸大のリアルな少女の顔写真でした。
とにかく不気味でした。
まずイタズラにしてはリアルな少女の顔写真を用意するのが不気味すぎますし、とにかく葬式のような写真を綺麗に原付に貼り付けてる様子から想像できたのは運転手の娘さんが亡くなって写真を貼ってるのではないかということです。
想像するほど背筋がぞっとしてその日は足早に家に帰りました。
その後の1ヶ月以上経ちますが、今でも原付には少女の写真が貼られて駐車されてます。 やっぱりこの少女は亡くなったんだと思います。
駅に行くたびに通らなきゃいけないので横を通るたびに視線を感じてかなり怖いです。
(東京都 男性)
自転車に乗った老婆 心霊体験
私はもともと霊感があったわけではないのですが、この話は高校時代にあった実話の話です。
私の通う高校では一時期心霊スポットに肝試しに行くことがブームになっていました。 そこで、仲の良い男3人組で心霊スポットに行きました。
その時は特に心霊現象は起きず何もありませんでしたが、その翌日に心霊スポットに行った3人組での帰宅途中にある現象が起こってしまいました。
その現象とは、帰宅中やたらと自転車で並走してくるお婆さんの話です。
そのお婆さんは僕たちの会話を聞いているような様子で自転車で並走してきました。
他の2人はお婆さんの存在には気づいていないのか急にブレーキを踏んだり、蛇行運転したりといつもと変わらない様子でした。
その姿に見かねた私は2人に自転車後ろ通るよと声をかけました。
すると2人はとっさに避けましたが2人とも不思議な顔をしています。 そしてお婆さんはその空いたスペースの横を通り抜けようとした瞬間その現象は起きました。 2人は自転車なんか来ないと思い再び道路を塞いだのです。
そして道路を塞がれたお婆さんはそのまま電柱にぶつかってしまいました。
しかし。電柱にぶつかったはずのお婆さんは電柱がどこかの世界の入り口になっていたかのようにそのまま消えて行ってしまったのです。
そして数分後その道を塞いだ男の自転車のブレーキが急に壊れ、その男は電柱にぶつかりました。
幸いにも特に怪我はありませんでしたが、私はその一部始終を見ていたことから恐怖のあまり震えが止まらなかったことを今でも覚えています。
(広島県 男性)
不思議な友人が指さす方にいた霊
15年前あれは中学生だったころの話です。
私のクラスに、ちょっと変わっているというか、学校に一日おきに登校して、誰と仲良くするでもなく色々なグループを渡り歩いている女子がいました。
その子の趣味も他の子とは違っていて、好きな歌手やタレントを言ってくるのですが、誰もその人の名前や顔を知らないというような感じだったのです。
そんな彼女も、普通に周りの子と一緒に登下校したりはしていました。
私は彼女と部活が同じだったので、ときどき下校が一緒になる日がありました。
ある日、部員数人で下校途中に立ち話をしていたところ、彼女が遠くを見つめだしたので、みんなで「どうしたの?何かいた?」と尋ねました。 すると、10メートルほど先の電柱を指差して「あそこに人がいる」というのです。
最初は幻覚でも見ているのかと思いましたが、私は一瞬白い服を着た女性が電柱の陰から覗いたのを見つけました。
怖かったけど、私は「ちょっと行ってみない?」と言って、みんなで電柱の裏側に回ってみました。 そこには女性の姿はありませんでした。
あれは誰だったのだろうと、今でも語り草になっています。
(栃木県 女性)
向かいから来た消えた老人 不思議体験
恐怖体験というよりは不思議な体験なのですが、おそらく霊体験だと思います。
私が高校生の頃の夏、部活の練習が終わり、帰宅しました。時間は19時は過ぎていました。
通学路はいつも墓地を通って帰宅していたのですが、この道が大変狭く、車1台通るのがやっとという程の狭さです。なので、車が通る時に一度止まって行くのを待ちます。そして正面から老人が走ってこっちに向かっていたのが見えました。
車がこっちに来ていたので、普通は人が通っているのがわかると、車の速度を落とさないと危険なのですが、その車は全く速度を落とさないでそのままの速度でこちら側に向かってきました。
そして車が通り過ぎてから見てみると、老人の姿は消えていたのです。
私は老人が轢かれて脇に落ちたのかと思い、その辺を声を掛けて探したのですが、暗くて見つけられず帰宅しました。
翌日も通ってみたのですが、竹やぶも曲がってなくて、人が落ちた形跡もなくて綺麗な状態でした。
今でもいったいなんだったのかわからない出来事でした。
(千葉県 男性)
迫りくる黒い影の幽霊
今から2年前の冬の話です。私は当時福島県のとある田舎に暮らしていました。
その日はなぜか無性に飲み物が飲みたくなったので、妹を誘って自宅から500mくらいの場所にある自動販売機へ買いに行くことに。
時間は深夜2時ころだったと思います。
そこは一本道で、いつものように妹とおしゃべりをしながら何気なく歩いていたのですが、大体100mくらい歩いた場所で異変を感じたのです。
自宅から自動販売機までは街灯が1本しかなく真っ暗なのですが、約50mくらい先に黒い人型をした何かが両腕を振り乱した状態で迫ってきました。
はじめは、ランニングでもしているのかと思ったのですが、おかしなことに足音が全く聞こえず、もの凄いスピードで迫ってきたのです。
最初は固まってしまったのですが、妹の叫び声で我に返り一目散で自宅に戻ることができました。
未だにあの黒い影は何だったのかわかりません。また万が一追いつかれてしまったらどうなっていたのかと思いと恐怖を感じます。
(福島県 女性)