旅館の部屋の畳を歩くすり足の恐怖
私は霊感体質と言っていいのかわかりませんが、心霊体験はする方です。
まだ二十歳の時に、友人4人で岩手県の花巻温泉に行った時の話です。
私たちが案内された部屋は端部屋で、部屋番号ではなく某花の名前の部屋でした。
夜になり、布団に入ってしばらくすると、部屋の引き戸が広く音が。そのまま次の引き戸も開けて、何者かが入って来るのがわかりました。
私はすぐにそれが、霊的なものだとわかりました。
畳の上をすり足でずっと歩いている音が続き、恐怖のあまり、お経を唱えて布団にもぐり時間が経つのをひたすら待ちました。
する音はずっと同じ場所をグルグルと回っているような感じで同じペースの音でした。
よく考えると、最初に引き戸は内側からカギを掛けているので、入ることは不可能ですし、4人とも一緒でした。
翌朝、他の子に話すと、私ともう1人、あのすり足の音を全て聞いていて、私と同様にどうすることも出来ずに耐えていたようです。
(福島県 女性)
旅館の怪 部屋で布団の周りを走る足音
まだ、小学校に私が通っていた頃の話です。
家族旅行で海の近くに民宿に泊まることになりました。
その日は海の近くで観光して、夜は民宿でカニの食べ放題がありました。
寝る時は畳に家族3人で布団を敷いて川の字になっておりました。
その日はいつもと違う場所ということもあり、私はなかなか寝付くことが出来ませんでした。
何時頃だったのかはわかりませんがみんなが寝静まったころに足音が聞こえてきました。
最初は上の階の人の足音かと思っていてそこまで気にしていませんでした。
ですが、しばらくするとその足音がずっと私の布団の周りだけをまわっていることに気づいてしまいました。
寝ている母を起こそうと揺すっても起きてはくれず、慌てて母の布団に潜り込みました。
それでもずっと私が寝ていた布団の周りを歩く足音が聞こえ続けるのです。
10分かそれ以上たった時にやっと母が起きてくれてその事を説明しましたが、母が起きたらピタリと音は止まってしまいました。
「上の階の人が歩き回っているだけでしょう」と母にも言われてしまい、仕方なく自分の布団に戻りました。
結局そのあとは足音は全くしなくなりましたが私にはそれが上の階の人の音には思えなかったのです。
(東京都 女性)
古民家の宿泊施設の恐怖
GWに熊本に旅行に行った時の話です。
彼氏と旅行に行こうと熊本のホテルを探しましたが、今年のGWは10連休。
どこもすでに予約でいっぱいで宿泊費も普段の3倍くらいしていました。
そこで3泊泊まれる古民家を見つけそこに泊まることにしました。
写真で見る限り一戸建ての長屋住宅で、古そうでしたが広くて趣があるように見えました。
熊本を観光し、古民家に着くと親戚の家に来たような、生活感があるおうちでした。
寝室には日本人形が飾られて、少し不気味でしたがまあ寝るだけだし、と思いそのまま就寝しました。
次の日、朝目覚めると彼が先に起きていました。
深夜赤ちゃんの泣き声に起こされ、それが消えなくて寝れなかった、と言います。
そしてその日も観光して早めの就寝につきました。
朝、彼が先に起きています。また赤ちゃんの声が止まなかったそうで顔を見るとなんだか疲れ切っています。
こんなにげっそりした彼の顔を見るのは初めてで、私も気味悪くなりあと一泊はキャンセルしてビジネスホテルに泊まりました。
今もその古民家は普通に貸し出されていると思うので、旅行に行かれる際はお気を付けください。
(大阪府 女性)
旅館の寒気が強い部屋
小学生だった頃の話。
夏休みに一泊二日の旅行で、岐阜県のとある旅館に家族で泊まった時のことです。
いざ就寝という段になって、布団に入ってしばらく、そわそわと浮つく緊張は別な意味の緊張へと変化しました。
それは、和室独特の暗闇の不気味さです。
祖父母の家が苦手で、泊まるとなると泣いて嫌がっていたこともあって、似たような雰囲気のある旅館の部屋に寒気すら感じていました。
気にしないようにと布団を頭まで被り、無理やりにでも寝ようとし、いつの間にやら眠ってしまっていたのですが。
緊張からか、夜中にお手洗いに目覚めてしまったのです。
わざわざ親を起こすのも悪いなと思い、ビクビクしながら一人トイレへと行きました。
得も言われぬ怖気を感じながらもなんとか用を足し、手洗いを済ませて廊下へ出ると、夏なのに妙に寒いなということに気づきました。
なにも出ない、そう自分に言い聞かせながら部屋への廊下を戻る途中、それは視界を横切ったのです。
暗闇に薄っすらと浮かぶ白い靄のような影。
霊が現れる時は気温が下がるというようなことを聞いたことがあります。
もしかしたらあれは、そういった超常の存在を初めて見て知った、体験だったのかもしれません。
(男性)
軽井沢のとある山荘 落ち武者たちの霊?
長野県軽井沢町へ出かけたときの体験です。
白糸の滝のプロジェクションマッピング屋軽井沢教会のロウソクは灯るイベントを楽しんでいたら、予約しておいて山荘に着くのが22時を過ぎてしまいました。
夕食は途中ですませておいたので、お風呂に入り、日中に調達したワインとつまみで盛り上がりました。
午前1時半を過ぎた頃、片付けをしてベットで就寝。仲間とおやすみを交わして同室のそれぞれのベットに潜り込みました。
うとうとしてきた頃、山荘のテラスから足音が聞こえます。
こんな夜中に誰か来ると思えず、ケモノかな、と考えて無視しました。
すると足音が増えてきた。
何か重い服装なのか、結構なずっしり感のある足音です。
さすがに怖くて、でも遅いし寝ると決めて寝ることに集中。
そのうち、槍の矢が何万本も降り注がれて屋根に当たるような音が聞こえて来ました。
これはヤバイやつだと思ったけれど、足音が部屋の外の廊下でもし始めたので、目を開けられず、友人が寝てるのか、起きているのか分からない。
音は止まない。
友人に声をかけようか考えたけど、「聞こえない。」と言われたらさらに怖いので、とにかく「これは、小動物がクルミか何かを屋根で集まって食べているんだ。ムササビかも」と自分に言い聞かせるけれど、どんどん音は大きく激しくなっていく。
「小動物じゃないな、雹(ひょう)が降っているんだ!山の天気は変わりやすいっていうし、きっと雹(ひょう)だ」どうにか寝付けたようで、翌朝、そっと外を見ると木の実も落ちてないし、雹や雨が降った形跡もない良い天気。
夜中のことを思いゾッとしながら、出発。
しばらく車を走らせていると友人から「昨日の夜なんだけど、音しなかった?」と言われ、友人も聞いていたことが分かった。
お互いに「聞こえない。」と言われるのが怖くて言えなかった。
翌年は、違う所に泊まりました。
そして、ガソリンの消費が奇妙な音がした前年と比べて、相当量少なかったんです。
もしかして私たちは、見えない何かを乗せてドライブし山荘に一緒に泊まってしまってたのかもしれない。
でも本気で怖すぎるので考えないようにしています。
(群馬県 女性)