塚崎病院 解体済み
心霊体験としては、長崎県長崎市の南部野母崎半島の付け根近くにある塚崎病院というところの話です。
今は廃病院となり、もう解体されましたが解体以前に訪れたました。
この病院は精神病院として長崎市では有名な病院でした。
入院している患者が脱走したり屋上から自殺者が出るというのはこの地域では皆が口をそろえて言うくらいに決して評判は良くない病院でした。
実家がこの病院から自転車で30分くらいということもあり中学生の時に友だち3人と肝試しに行きました。
夏の暑い日でしたが、夜はあまりにも怖いということで昼間に行きました。
いざ入るにも廃病院になって周りには有刺鉄線が張り巡らされていて、潜入するにも困難を極めていたのを鮮明に覚えています。
病院のエントランスから入ると廃病院とはこのように荒れ果てているのかと驚愕しました。
病室のカーテンは引きちぎられ、手術室にはメスの山。想像を絶しました。
そのとき一緒に行った友人が急に寒気がするといいます。
何かがあったら逃げようと決めていたこともあり、急いで病院から逃げました。
出た後友だちの顔は青ざめておりもう怖くて何が起こったかは決めませんでしたが。
逃げながらボソッと何かが追っている。と彼が一言言ったのが今でも気がかりです。
その翌日その友人は体調がすぐれないといって早退しました。
その後友人はインフルエンザにかかりました。
追っていたのはインフルエンザ菌??
心霊スポットに行ったものの怖い体験に加えてちょっぴり笑顔が出る結末になったのが懐かしいです。
この話は今でも友人との酒のつまみです。
(滋賀県 男性)
長崎県の某ラブホテル
去年の冬に実際に体験した話です。
長崎県長崎市の原爆投下された爆心地周辺にあるホテルでの出来事です。
私は41歳、相手は4歳下女性です。
長崎市内に多くのホテルがあるのですが、そのホテルはその時が初めてでした。
細い道路を挟んで新しくきれいなホテルがあるのですが、満室でちょっと古めのそのホテルを選択しました。
駐車場からエレベーターを上がり、部屋番号を選びライトの点滅する部屋へ、いつものように入りました。
その日は夜通し彼と一緒に滞在できるので、かなり嬉しかったです。
ラブホテルは薄暗くムーディーな雰囲気があるの特徴ですが、その部屋は薄暗いというより、暗い感じが否めませんでした。
深夜になり二人で眠っていました。
部屋がかなり寒く感じ、私だけ目を覚ましました。
布団を上に引き上げようとベッドの足元に目をやると、子どもと大人とおぼしき足だけが見えました。
本当に見えたのです。
あまりの恐怖にそこから上を見ることができませんでしたが、その足は、真っ赤にただれているような皮膚がめくれているような、とても痛々しいように見えました。
布団を頭までかぶり、彼にしがみついて恐怖に耐えていると、ヒタヒタと何人もの人たちがその部屋を歩いていく音のようなものが聞こえました。
靴の音ではありません。裸足でした。
それはかなりの時間続いたと思います。
もう半世紀以上すぎたのに、原爆で亡くなった方々でしょうか。
同じ方向で歩いているようでした。爆心地あたりは建物が存在しないぐらい爆風で人も何もなくなりましたが、2kmほどすぎると、大やけどを負った人がただれた皮膚を引きずるようにして歩いているような写真をよく目にします。そのような感じです。
恐怖というより、突然のことで70年以上たっても自分が亡くなったことが理解できていないような方だと思い、不憫に思えてなりません。
(長崎県 男性)