7年前、バイク旅行で道東の北見市にある鎖塚(くさりづか)という場所を見学した時の体験談です。
その場所はいろいろといわく付きで有名な場所らしく、明治の北海道開拓の頃に、政治犯等が工事に駆り出されて多くの命が失われ、遺体も無造作に埋められたそうで、地元の人によると心霊スポットとしても有名だそうです。
私はその場所に興味を持ったので、近くのコンビニの店員さんに、「鎖塚ってどこですか?」と聞いたら、親切に教えてくれたのです。
お店を出ようとしたら店員さんが2人とも「気をつけてください」と言ってくれました。
そのときは私も、「なるほど、心霊スポットなんだなぁ」くらいの気持ちで笑っていたのですが、後で酷い目に遭ってしまいます。
時間は夜の18時くらいに、鎖塚へ向かったのですが、辺りは街灯もない畑道でひたすら人気のない道を走らせ、ようやく碑がある場所に到着しました。
そして「なるほど、土が盛ってあるな」等と思いながら記念写真を何枚か撮影して再びバイクに乗りました。
見学後、札幌方面に移動しているうちに、あれは旭川のあたりからだったでしょうか、ものすごい酷い頭痛と寒気に襲われ、なんとか小樽に着いた頃にはもう何もできませんというような状態になってしまったのです。
じっとしているだけで辛いくらいの酷い寒気で、本当はテント泊の予定だったのですが、テントを設営する気力もなく、急遽ホテルを探して宿泊することにしました。
ベッドに横になっても辛さは続き、苦しみながらも何とか寝ました。
そして何時かわかりませんが、突然ユニットバスから大きな音と共にトイレが流れる音がしました。
私は恐怖のあまり身動きが取れずジッとしていると、次は部屋の扉のドアノブがガチャガチャと音を立てて鳴り、そのまま何事もなかったように音が鳴り止みました。
幸いその後は何もなく、翌朝には元どおり元気になり、風邪の症状とかもなく、頭痛も寒気ももうなくなっていました。
歴史という観点から見学したので、冷やかしのつもりはなかったはずなのですが、何か粗相があったのでしょうか?写真を撮影したのがいけなかったのでしょうか? それまでの人生で霊的な体験はまったくなかったのですが、これはとても不思議な出来事でした。
(神奈川県 男性)