突如現れた老婆を目撃した心霊体験談
25年ほど前のことですが、夕方から夜中までの仕事を終えた私は帰路に着きました。夜勤の時は、全ての仕事を終えるとどうしても1時から2時となってしまいます。早く帰ろうと気は焦るばかりですが、ほっとすることで眠気も襲って来るため気を付けて運転しようと心に言い聞かせます。
夜中の運転は車の台数も少なく、ライトで対向車がわかるので少し安心できますが、信号を見落としたりしないよう気を使います。
そこで私は、いつも通る道をいつものように走ることが半分ボーッとしている時間帯には安心感があるので道を変えて運転しないようにしています。いつもの見づらいカーブが近づいてきました。気を引き締めてハンドルを握り直す場所ですが、いつもと違って背筋が寒くなる感じがします。何かがあるのかもしれない、そう感じたのでいつもよりブレーキを強く掛けスピードダウンしてカーブに向かいました。
曲がった途端にいたのは、線香とお花を持った白髪のお婆さんでした。事故にならなくて良かったと胸を撫で下ろしましたが、こんな真夜中なぜ歩いているのだろうと気付き、ルームミラーで確認するとそこには誰もいませんでした。改めて背筋が寒くなり、深呼吸してからハンドルを握りました。
(長野県 女性)
後部座席に座るように見えた脚 心霊体験談
30歳の誕生日、ドライブ中に見てしまったんです。いつもどおり、職場から家に帰るときでした。後部座席には誰も乗っていないはずなのに、妙に気配を感じたんです。振り返っても、もちろん人の姿はありません。しかし、体に寒気が走っており、風邪でもないと直感。渋滞気味だったためタイミングを見計らい、ゾクゾクしながらも何とか路肩に車を止め、とりあえず深呼吸しました。
体調が悪いだけだ、そう思うようにしましたが、やっぱり嫌な空気が後部座席のほうから漂ってくるのです。
再び後方を振り返りましたが、虫か何かがいるわけでも、車内の物が音を立てているわけでもありません。おかしいなと思って、ふと後部座席の下のほうに視線を落としました。
私は大声で「ぎやっ!!」と叫んでしまいました。そこには新品の赤い靴を履いた、子どもの両足があったからです。見えたのは膝から下だけで、姿勢はまるで後部座席に普通に座っているかのようでした。数秒で見えなくなってしまいましたが、誕生日にこんな心霊体験をしてしまい、その日は楽しい気持ちになれませんでした。
(女性)
空き家に消えていった女の子 心霊体験
午後三時過ぎの仕事帰りの話です。その時は、工事中で普段は通らない道を通っていました。
直線道路が工事中であり、そこを迂回する形で住宅地を通る、と言ってもそんなに大きい範囲ではなく、すぐに元の道に戻ります。その住宅地に入ると何回か曲がるところがあるのですが、最後に曲がる所に差し掛かったときでした。なんと、道路の真ん中に小さい女の子が!一歳か二歳くらいでしょうか。住宅地であり、曲がったばかりだったので、スピードも出ていなかったので良かったです。ただ、女の子は人形と砂場で遊ぶ道具を持っていたような気がします。
人形は確かですが、遊び道具はうろ覚え。それとも、ボールかな?傍らに、遊び道具があり、人形を持って座り込んでいました。なにせ、工事中なので、自分以外にも迂回するために通る車がいるかもしれないし、下手に動くと女の子が動き出した時にぶつかってしまうかもしれないと思い、しばらく止まっていました。
女の子は人形などを持ち、自分の後ろの方へ走り出しました。本当は保護したほうがいいかもしれないと思いましたが、周りに大人はおらず、自分も車だったので誘拐すると思われるのも…それに、どこの子かもわからない。女の子は意外にもしっかりとした足取りで後ろの家の方へ走っていったので、家に入るところまでは見ませんでしたが、ほかに車も来てなかったので自分も走り出してしまいました。
なぜ、道路の真ん中に女の子がいるんだ、危ないだろうと思いました。周りに大人がいないのが意味わからんと、少し腹が立っていました。
小さいからあまり動かないと思ったのか、家から出たのを見ていなかったのか。どっちみち、周りに大人が誰もいなかったことは確かです。ですが、後日、また女の子に用心してその道を通ると…女の子が向かっていった家は、販売中の住宅でした。見学できるというのぼりが庭に立っていたのです。
入り組んでいる道なので、別の家と見間違えたのかもしれないと思いました。ですが、砂利がある庭だったのですが、そんな家はそこだけでした。
女の子が家を間違えたのかも、向かうところは見たが、家や庭に入るところまでは見てないからほかの家だったのか?そう思いましたが、周りに誰もおらず、一歳か二歳くらいの赤い服を着た女の子が人形片手に、傍らに遊び道具、道路の真ん中で座り込んでいる。今思うとかなり怖い…親が放置などの犯罪でないことを祈ります。
(栃木県 女性)
着物姿の女を轢きそうになった心霊体験談
日中の仕事や夜勤を複数こなしながら生活していた頃の話です。ちなみに私は幽霊類の話は大の苦手で、CMでもチャンネルを変える程です。その日は病院の夕方~朝までの夜勤後に、日中と夕方からのアルバイトを終わらせ、帰宅できたのが夜の1時過ぎでした。ここまで長い日は中々なく、どの職種も繁忙期の時期だったので疲れ果てていたのを覚えています。
最後の職場から自宅までは車で20分程度。深夜なので道も混んでおらず、いつも通り車を走らせていました。
通り道は2車線道路、周囲は歩道とさらにその周りは林です。自宅まであと10分も掛からないところで猛烈な睡魔に襲われました。幸い私のほかに車の通行はなく、眠たい目をこすり、目薬でごまかしながらなんとか運転していました。
すると突然歩道に白い傘を差し、着物を着た女性が目に入りました。
びっくりして目を見開くと、車が電柱に向かって走っており、ぶつかるまで間一髪というところでした。バックミラーで歩道を確認しましたが、着物を着た方はもちろんいませんでした。怖くてそれ以上、存在を確かめる行動をすることはできませんでしたが、その出来事がなければ電柱に正面からぶつかっていたのは確実です。私のご先祖様か守護霊様が助けてくれたんだと今でも思っています。
(沖縄県 女性)