高校時代の話です。自分は小学生の頃から剣道を習っており、高校では学校の部活で剣道を続けていました。道場には神棚があり、週に二回、一年生が生木の榊を取り替えます。
小学生や中学生の頃に通っていた道場にも神棚はあり、榊を取り替えるのは小学生の頃からやっていることです。しかし、小学生の頃から神棚に接しているからか、高校の道場にある神棚には何か引っ掛かるような違和感を感じていました。
ところで、榊って水をきちんと入れれば夏でも三日は持ちます。高校の道場にある神棚の榊も三日は余裕で持ちました。片方だけは。もう片方、向かって右の榊は一日で枯れるのです。
顧問は「日の当たりかたじゃないか?」「本当は換えていないんじゃないか?」と言いい、きちんと変えるように指導をします。
先輩にも同じ違和感を感じている人がいて、盛り塩を多めに盛ったり、お神酒を供えてみたりしましたが、片方だけが即枯れる現象は続きました。それで何か大きな事故があったとかは無いのですが、違和感を感じながらなので正直稽古に集中出来ない状態でした。
結局榊が片方だけ枯れる現象は、年が明けて神棚のお札を新しいものに代えた後に収まりました。部活の同級生や先輩とは今でもたまに会って酒を飲むことがありますが、必ず酒のあてになる不思議なお話です。
(愛知県 男性)