以前、勤務していた派遣会社でのこと。派遣先現場と事務所での事務作業を兼務していた私は多忙の日々を送っていました。
上司は営業をするといった体制の会社だったのですが、最初の頃は上司が現実を分かっておらず、会社のお金を自由に使い込むといった目茶苦茶をする始末でたまにトラブルになっていました。
しかし、社長がその都度、仲裁をしてくれ、どうにかなっていました。
2年が過ぎたころ、私の上司は取引先であまり相手にされなくなったのか?飲んだくれの生活になり、毎晩、誰かと一緒にいなければ満足しない。自分が偉そうにしていなければ満足しないという子供じみた病気にかかりました。
私にはハラスメントとなって表れ、私は苦痛の日々を送るようになりました。
その時、私は家庭内での不和と会社でのハラスメントと板挟みになり、自分が壊れてしまう。将来どうなるのか?と生きた心地がしない毎日でした。そして、体への不調が突然現われます。
首の筋肉の硬直と突発性難聴を発症し、寝たきりの生活を余儀なくされました。その際、上司には「誰かに恨みを持たれているんだ」と捨て台詞を吐かれました。
私の中では「絶対、あいつのせいだ」と悔しくて仕方がなく、仕返しをしてやろうなどと病床の中、考えたりもしました。
そんな時、夢?か定かではありませんが、「お前は手を出すな!復讐はお前の仕事じゃない」というフレーズを寝ている間?ぼんやりしている時に得体の知れない誰かに言われた気分になりました。
とても悔しいけれど、「仕返しは僕のやることじゃない。あんな奴は相手にしてはいけない」と念じるようになりました。
それから、ほどなくして私は会社都合による退職となり、傷んだ体をおしてのバイトとハローワーク通いと転職活動をしました。
2か月のフリー生活の後、就職が決まりました。安月給ですが・・。
そして、かつての上司は自分の住処であった事務所を業績悪化のため、失いました。
仕返しをしたいという欲望はあっても決して手を出さない。別の道をとっとと歩む。嫌がらせをした人には天が処罰をするのだなと改めて、他人に嫌がらせをしてはいけないという教訓を得た出来事でした。
(東京都 男性)