百物語の最中に突如起こった恐怖体験
10年くらい前のこと、友達と4人でいわゆる「百物語」をやったことがあります。とは言っても一つ話をするたびろうそくを消していくとかそういう本格的なものではなく、インターネットで怖い話を検索して、一人ずつ話していくというものでした。
単純にインターネットに載っている怖い話を読み上げるだけなので有名な話しや、知ってる話もあったりして全然怖くないなと思いながらもダラダラと2時間くらいは延々と続けていたかと思います。
そしてだんだん話すネタも切れてきて、「口裂け女」の話とかになり半分笑いながら話していた時のことでした。
午前2時を回ったくらいの時間でした。4人全員の携帯電話が同時に鳴ったのです。しかも全員が非通知番号からの着信でした。一気に背筋が寒くなった気がしました。当時はガラケーだったので全員で電源ボタンを長押して携帯電話の電源を切りました。
そのあともう一度電源をつけましたが、特に何もなかったです。
怖くなってインターネットの閲覧履歴は全部削除したのを覚えてます。
だれか一人のところに非通知着信はまだ分かるけど、4人同時にってことなんか初めてのことでした。携帯電話の電波は霊を呼びやすいとか聞いたとこがある、と一人の友達が言いだして、その日全員で布団をかぶって寝ました。
今でもたまに話題になりますが、あの時の非通知着信は謎のままです。
(埼玉県 女性)
墓地で百物語をしてしまった体験談
20年以上前の夏、新潟県の大学生だった頃、私たちは面白半分で行った百物語で後悔することになります。
深夜の0時に大学の仲間10人と墓地で百物語をすることになり、みんなで向かいました。
その日はとても蒸し暑い日で、みんな輪になり準備開始。
百物語はロウソクを100本立てて、そこに火を付けて、階段話を1つ終わらせるとロウソクを1本消し、最後の100本目のロウソクを消したら幽霊が出るという降霊術です。
そして1話目の話が終わり、火を消し、それをひたすら繰り返しました。すると誰もいないはずの墓地の中からトランペットの音が聞こえてきました。
私はビックリして、皆に確認すると、みんな聞こえる、と言います。
しかし確認するまでもなくその音はどんどんと大きくなり、近づいてくる感じがしました。
もう深夜1時を過ぎており、墓地の奥から、そのような不可解な音が聞こえただけで逃げ出したくなったのですが、その音は突然聞こえなくなってしまったのです。
みんなでホッとして、残りのロウソクを消すために怪談話を続けました。
そしていよいよ100本目のロウソクを消しました。
みんな息を飲んで見渡しましたが、何も起きず…。
「さっきのトランペットの音は何だったんだろうね?」と話ながら、解散しました。
実はこの時の100話までの話をカセットテープで録音しており、帰りの車内でテープを聞いていましたが、背筋が凍り付くようなものが入っていたのです。
それは低い男の声で「熱い、熱い、熱い」とはっきりした声で入っておりました。
もちろんそんな事言った人はいません。
今から考えると、墓地でそのような事をした事自体が不謹慎で、騒いでいた私たちに対する警告だったのではないかと思います。
それ以後は面白半分でふざけて、そのような遊びは一切やっていません。
(女性)
スカイプで百物語の恐怖体験
ある日、百物語をしたいとSNSで仲間を集め、その夜、20人ほどでスカイプでやることになりました。
私は埼玉県ですが、参加者はネットで通じ知り合った友人たちなので、南は鹿児島、北は北海道までの人が集まりました。しかし、あまり心霊現象の経験のある人は少なく、喋るのは6人ほどでしかありませんでした。
中には山に住んでる人が近所の人がこの間熊に襲われて亡くなった、とか、雪国の人は雪解けすると、行方不明の人が遺体で発見されることも多いという幽霊とは関係なく現実的に怖い話もありました。
私も話したものの、自分の話ではなく、友人の体験談だったりしてました。
それからしばらくしてからです。
バチッと電気の弾けるような音がしました。
しかし、照明もパソコンもなんともありません。
バチッ、バチッ、バチッ。
何度か続けておき、頭がガンガンしてきました。
何かヤバいと感じました。幽霊などの気配はないものの、いつも一緒にいる猫は何故かいなくなっていました。
バチッ。
照明が点滅したように感じました。
そして頭痛が酷くなり、起きているのがしんどくなってきていました。
時刻はもう1時を過ぎていました。
怪談話はまだ続いています。
「ごめん。眠いからそろそろ落ちるわ」先におやすみを言って、頭痛薬を飲んで寝ることにしました。
興奮していたのか中々眠れなかったのですが、バチッという音も直後には止み、頭痛もすぐに収まり、ゆっくり横になることが出来ました。
翌朝、一緒に百物語に参加して一番霊感の強い友人に「昨日は大丈夫だった?」と心配されました。
バチッという音が聞こえたのかと思って、「電気はなんともなかったよ」と答えると、「いや、そっちのほうからノイズ酷くてあまり聞こえなかったんだよね。
だから何かあったのかなって」それを聞いた瞬間が一番怖かったです。
(埼玉県 女性)