隣人 不可思議な言動
7年ほど前、青森県で初めて一人暮らしをするためにアパートに引越した時の事です。アパートの裏側はお墓になっていました。親の知り合いも住んでいたため、そこまで私は怖くなかったのですが、念の為入居してすぐお祓いを頼みました。
それから半年ぐらいした頃、隣にご夫婦と小さい子供が引っ越してきました。挨拶にこられた時はすごく印象がいい家族でした。
さらに2ヶ月後、私は昼は仕事をしており夜はスナックで働いていたため、あまり家に居なかったのですが朝6時にチャイムが鳴り出ると、隣の奥さんでした。
『昨日の夜、壁越しに喧嘩しましたよね?ごめんなさい』と言われ私は寝ていたのもあり、すぐ理解が出来ず『いえ、こちらこそすみませんでした。』と答えました。その場は収まり奥さんは帰っていきました。
その後、1週間後の日曜日、またチャイムがなりました。隣の奥さんと今度は旦那さんも一緒でした。
前の日はスナックが忙しく片付けや雑談をしていたため朝6時頃に帰宅していたのですが、『昨日家の除湿機がうるさくて蹴ったりしたのですが迷惑ですよね?』といきなり言われました。
私は隣の音がうるさいと思ったことが1度もなかったのでその旨を伝えました。ですが奥さんは『そんなはずがない!昨日も壁越しに怒っていたでしょ?』などと引き下がってくれませんでした。なので私は昼も夜も居ないことが多いし基本的に寝ていることを伝えました。そしたら旦那さんの方が謝ってきて奥さんを連れて帰りました。
その1ヶ月後にはお隣さんは引っ越して行きました。そもそもお隣さんとの部屋の間にはクローゼットがあり反対のお隣さんとの間には玄関の廊下が隣合っているので、そんなに声が聞こえるわけはないですし、一人暮らしの私がそんな大きな声で話すことすらありません。
何かに取り憑かれていたのかな?と後になって怖くなり私も引越しました。
(富山県 女性)
壁越しから感じる奇妙な感覚
あれは5年前の夏ごろの話でした。京都に住んでいる友人が一人暮らしを始めたので「遊びに来いよ、泊まってもいいぞ!」と誘われたので日にちを決めて私ともう1人を誘ってそいつの部屋にお邪魔することにしました。そのアパートは外国の労働者の方が出稼ぎに来ている人が多く入っているアパートでした。
夜ご飯は外に食べに行き、お酒を買って夜通し飲み明かそうと部屋に帰ってきた時です。友達が「なんかすごく威圧感を感じる。」と窓際に置いてあるベッドの足元のほうの壁を指差して言いました。
家主も「俺も、夜寝ていたらすごく足がかゆいというか、チクチクするというか、変な感じがするんだよ。」しかし、何かいわくつきという物件でもなく、特に大きなストレスを感じることもないので気にせず暮らしているそうです。
夜中2時ごろまでしゃべったり飲んだりしていましたが、さすがにウトウトしだしてみんなでそのまま雑魚寝をしました。
朝6時ごろトイレに行き、また寝ようかなと寝転がったとき、何かごにょごにょと話し続けている声が聞こえました。
声はベッドの足元の壁側から聞こえています。怖かったですが、幽霊の類ではなく隣に住む外国人の住人が、ずっと話しているようでした。
私はタバコを吸いにベランダに出ると隣の外国人の部屋を少し覗いてみました。すると、壁に向かって祈りを捧げるように何度もひれ伏し、教典のようなものを読み上げていました。
私は外に出て何に向かってひれ伏しているのか見てみようと思い部屋を出て外国人側の壁を見てみました。それはおそらく何らかの宗教の神様か仏様の描かれた大きな肖像画でした。
知らなかったにせよ誰かが崇めている象徴的なものに足を向けて眠っている家主に神様がむっとしているのだと思いました。
翌朝友達にそれを伝えると「まじで!すぐにベッドの向きを変える!!」と焦っていました。以上です。
(京都府 男性)
大学時代のアパートで体験した不思議な体験
今から10年ほど前の話です。地元の高校を卒業し、県外の大学に通うことが決まった私は、大学近くの学生向けアパートで一人暮らしを始めることになりました。
アパートは二階建てで、私は一階に住んでいました。深夜に騒ぐような住人がいるわけでもなく、コンビニやスーパー、ドラッグストアなどが全て徒歩圏内にあったため、暮らしはかなり快適でした。慣れない家事もやったらやったで新しい発見があり、中々面白いものでした。ただ、洗濯物だけは外に干すことがありませんでした。洗濯物を干す場所、つまりはアパートの裏側に回ることがあまりにもカンタンだったのです。通りからアパートの裏手へ回るまで柵も何もないので、正直窓を割るなどの強硬手段に出れば誰でも室内に侵入可能な有様でした。
独り暮らしの男の洗濯物をどうこうしようとする輩がいるとも思えませんでしたが、それでも抵抗はあったので毎日室内干しをしていました。事実隣の住人も窓の外に物干しさえかけていなかったので、私と同じことを考えていたのかもしれません。
ある夜のことです。
大学から帰った私はいつものようにポストからチラシ類を回収、自室のドアの前に立ちました。そこで私はふと今日買うつもりだったマンガの新刊を買い忘れていたことを思い出したのです。幸い近所に遅くまで営業している本屋もあったので今からそこに行くかと思い、持っていたチラシ類をドアのポスト口に入れました。
そのとき、なぜ一枚ずつ入れようと思ったのか、特に意味はなかったと思います。ただ、一枚ずつチラシを入れていって、最後の一枚を入れたとき。しゅるりっ──と。
思わず「ん」と声が出ました。最後の一枚だけが、明らかに不自然な速さでポスト口に吸い込まれていったからです。まるで、ドアの向こうに誰かがいて、チラシの端を引っ張ったような。
それから、近所の本屋で必要以上に時間を潰して、あれは気のせいだったと自分に言い聞かせつつも、しっかりアパートの裏から自分の部屋を覗き見て帰宅しました。室内に誰かが侵入した形跡はありませんでした。
大学卒業後、就職するにあたって同市内の他所へ引っ越しました。懐かしさからしばらくぶりにそのアパートを見に行ったところ、裏手へ容易に回れないようしっかり柵が作られていました。
多分一階の住人から苦情が出たんだろうなぁと他人事のように思う一方で、もしかしてすでに何かあったから対策したのかもと思いつつ、その場を去りました。
(岡山県 男性)
霊と同居している友人
私が以前友人のアパートで体験したことをお話しします。その人は,私より年上の男性でとても落ち着いた雰囲気の人で,霊感があるという話をしていましたが、そういうものを持っていても不思議ではないような雰囲気の人でした。彼は池のそばに住んでおり、涼しくて虫や鳥の声なんかも聞こえてきてよかったです。
そこに6人くらいで夜ごはんを食べようということになりワーワー遊びに押しかけました。部屋に入ってから、普通に彼が話しを始めました。
『その隅に女性が座っているからよろしくね』と……。全員、当然えっとなりました。
聞くと毎日普通に気配があり、周囲のものが動くのだそうです。でも不思議と怖い感じはなく、見えない同居人のような感じで暮らしているそうです。
私はとてもびっくりしてしまいましたが、そんなそぶりをすると、幽霊さんにわるいかなあと思って、みんなも同じ気持ちだったのか、彼女の分を食事をとりわけたり、飲み物を置いたりと仲間の一人として半分冗談で入れたりして夜は更けていきました。
そのうち、帰る人は帰ったり、寝ちゃう人は寝ちゃったりしているうちに、朝方誰も手をかけていないのに、テレビがぱっとつきました。そしてぱっと消えるということが2、3度繰り返されました。きっと彼女の仕業ですね。
(宮城県 女性)
心霊ストーカー
山口県に住んでいます。一人暮らしを始めて3度目に引っ越した部屋は、当初から「何か落ち着かないな」と思っていました。夜なかなか寝付けない、何度も目が覚めるなど特に睡眠面で寛げない部屋でした。
引っ越して半月位過ぎた時、初めて「金縛り」に合いました。どれくらいの時間なのか全く感覚はなく気づけば朝、という感じです。ただ金縛りに合うというだけで何かが見えるとか聞こえる等は何もありませんでした。
人間の適応能力は大した物で、3ヵ月も過ぎる頃には「金縛り」になるのが当たり前になってきて、金縛りになっても、どうせ何事もない、気づけば朝まで、ちゃんと寝ていると、あまり神経質に考えなくなりました。
2年弱が過ぎて転職し、同時に新しい職場の近くに引っ越す事にしました。車で20分くらい離れた同じ山口県内です。
新たなアパートに引っ越してから数日たって「そういえば、最近金縛りにあってない」と気づきました。やっぱり、あのアパートが何かへんだったのだなと思い、もう何もない物だと思っていたのですが、それから3か月位過ぎた頃だったと思います。夜寝ていると久しぶりに金縛りがきました。「久しぶりだな。疲れているのかな」と思っていると、耳元にすっと冷たい風が通ったような感覚がして、男性の声で「やっと、見つけた」と聞こえた時は、さすがに震えました。実は今も、このアパートに住んでいます。
(山口県 女性)