指跡
今年の2月、夜自宅で寝ているときの話です。深夜3時くらいだったと思うのですが、右手のしびれに気付いて起きました。いつも横向きで寝る癖があるので、手足が痺れるのは日常的で、またかという気持ちでした。幸い体の向きは変えられたので、右向きから左向きに、壁向きに姿勢を変え、少し布団から右腕だけを出すようにして左手でマッサージをしていました。ふと気が付くと手を握ったままうつらうつらしていました。
右腕が冷えてしまったので布団の中に閉まったのです、が、ここで妙なことに気が付きました。
私の左腕は布団の中に入っているのです。しかも思い出すと、私の右手を掴んでいた左手は見た目も私のものではありませんでした。色白で女性らしい細い指の手でした。しかもおかしなことに布団の中から掴んでいたなら単に寝ぼけいていたで済んだのですが、掴んでいた向きは親指が上で他の指は腕の下、私の腕と上下交差するように掴んでいました。つまり布団の外側、壁か枕の上棚からつかまれていたことになります。
そのあとは驚きのあまり眠れませんでした。そのあとも何度か腕が痺れてしまい、その度にまた謎の腕が出てくるのではないかと恐怖の一夜を過ごしました。
翌朝、掴まれたところを確認するとうっすら指のあとが残っていました。私の指より一回りも細く、第一関節の長さも私の指より長い跡でした。あれからは一度も出てきませんが、また出るなら引越しも考えようかと思います。
(東京都 女性)
古アパートで起こった心霊現象
大学生の時に住んでいた、東京都のはずれにある古いアパートの話です。当時、そのアパートへの入居を決めたあとは友人らから何でここに住むことにしたのか?こんなとこに女性は住まないでしょ!!と言われたことを今でもはっきり覚えています。そしていざ住み始めて、数日が経った頃です。
夜中に目が覚めたので、二度寝をしようと布団の中で態勢を変えていると…お経のようなものが聞こえ始めました!はじめは驚いたけど、寝ぼけているのかと思い、寝直そうとしました。でも、気になって寝れないのです!どうしようと思っていたら、今度は金縛りにあってしまい、怖さから目を閉じていました。その日はこれで終わったのですが、また別の日にやはり夜中目が覚めました。前回同様お経のようなものが聞こえ始めました。
最悪だ、またかよ!と思っていたら、また金縛りに……。そして、前回同様また目を閉じて耐えていたのですが、何かが足元にいる気配があり、どんどん近づいてくるのです。金縛りにもあっているし、怖すぎて何もできずにいたら、足首を捕まれました!恐怖で気を失ってしまったようで、気づいたときには朝になっていました。
夜中の出来事はなんだったんだろう?気のせいかな?疲れてたのかな?と思って、布団をめくった瞬間私は凍りつくような思いをしてしまいました。なぜかというと、夜中に捕まれた感覚があった足首に手の痕がついていたのです!
それ以来、引っ越すまではほとんど自分の部屋で寝ることはなく、友人の家を転々としていました。
もちろん、引っ越してからは何もありません。とても不思議で怖い体験でした。
(埼玉県 女性)
頭の痛くなる部屋
都心部に住んでいる弟から聞いた話です。弟が大学生の頃、1DKのアパートの角部屋に住んでいました。
弟は、大学が終わるとバイトに行き、夜中に帰ってくるという生活をしていたそうです。
弟は昔から怖がりだったので、夜中に帰ってくるのが怖く家に帰るくらいの時間に自動でパソコンの動画サイトが映るようにしていたそうです。
そのようにすれば、動画の音がアパートの部屋から聞こえるので怖くなかったそうです。
家に帰り、動画をつけたまま寝てしまうことも多かったようで、夜中に女の人っぽい声が聞こえることがあったようですが、動画の声だろうと思っていたそうです。
ある日、弟の友人が何人か遊びに来て家飲みをしました。その日は、特に変わったこともなかったようです。
後日、遊びに来た友人の1人に「あの部屋、大丈夫?頭とか痛くならない?」と言われたそうです。
弟は特に体調不良になることも無かったようです。すると、友人の1人が「こないだ遊びに行った時に、気にすると悪いから言わなかったけどあの部屋女の人の幽霊いるよ。害はないかもしれないけど、部屋の隅にずっといるみたい。」と言われたそうです。
夜中にたまに聞こえる女の人の声の正体がわかり、ゾッとしたそうです。
(静岡県 女性)
変色する盛り塩の怪
私は北海道に住む20代半ばのOLです。就職してからひとり暮らしをしていましたが、とある恐ろしい体験をしてからはひとりで居ることが出来なくなり、現在は実家に戻り生活しています。
ひとり暮らし中、私は会社の近くにある狭いアパートに住んでいました。別に何ていうことはない、普通のひとり暮らし向けのアパートです。
住み始めてから数か月間は特に何も起きなかったのですが、初めに何かがおかしいということに気付いたのは夏の終わり、少し涼しくなってきた頃だったと思います。
北海道はお盆が過ぎるとあっという間に秋になります。私はお盆に実家に帰っていました。お墓参りに行き、久しぶりに会った家族や地元の友人らと遊びに行ったり、花火をしたりと楽しく過ごしていました。
休み明けから仕事が始まるので、実家が名残惜しくもアパートに戻ったのですが、部屋の空気がなんだか重く感じられました。
まあ何日間も窓を閉め切っていたので当たり前か、と思いましたが、それから数日経っても空気の重さは変わりませんでした。
もしかして幽霊?お墓参りに行ったときになにか連れて帰ってきちゃった?等と思い、試しに部屋の四方に盛り塩をしてみたのです。でもお墓参りに幽霊を連れて帰ってきたのなら、急に部屋の空気が重くなるのはおかしいし、幽霊の存在など信じていません。
ただの気のせいだと思うけど、ちょっと試してみようと思い、盛ってみたのです。翌朝盛り塩を見てみると、みっつは何ともなかったのですが、ひとつだけ黒く変色しているものがありました。
小皿に塩を持ったのですが、その小皿まで汚れており、急に恐怖にかられた私は部屋を飛び出しました。
まさか本当に幽霊だったのか…。
それからは、もし鏡におかしなものが映ったりしたらどうしよう、などと部屋に戻るのが怖くなってしまい、同僚の家に泊まらせてもらったり、遠い実家から無理矢理通ったりしていました。
その後アパートを解約し、現在は実家に住んでいます。
もうひとり暮らしはしたくありません。実際どうして空気が重かったのか、本当に幽霊だったのかはわかりませんし、聞いただけでは恐怖はあまり伝わらないかもしれませんが、本当に怖かったです。
(北海道 女性)
アパートにやって来る不可解な女
1年前、住んでいた宮城県のとあるアパートでの話です。
そのアパートは鍵が所謂ナンバー式のもので、自分が設定した番号を入力して鍵が開くというものでした。
ある日私が部屋で休んでいると、扉の方からピッピッという音が聞こえてきたので不審に思い様子を見に行くと、まさに家の扉が開いてだれか見知らぬ人物が入ってくる瞬間でした。
驚いているうちにその人物は走って行ってしまったので私は即座に部屋のロック番号を変更し、この日は眠りにつきました。
翌日は外に用事があったので、深夜に帰宅し部屋の電気をつけたところ、部屋の引き出しが無造作に開けられていたのを目の当たりにしました。
空き巣です。
すぐに警察に電話し、何も盗られていないことを確認しつつも恐怖でいっぱいの夜を過ごしたことを覚えています。
それからというもの、私の部屋には毎回のようにその人物が訪れるようになりました。
黒いジャンパーにマスクの女性がインターホンのカメラ越しに映る日々が続き、ついに私は管理会社にお願いして部屋の前に監視カメラを設置してもらうことにしました。
それからというもの、私の部屋にあの黒い服の女性が訪れることはなくなり、平穏な日々を過ごしていました。
ある日の深夜、私はコンビニに行こうとクローゼットから上着を取り出そうと手を伸ばし、気づきました。見覚えのある黒いジャンパーがクローゼットの中に落ちていたのです。
しかし監視カメラの映像には勝手に人が侵入した記録はありませんでした。
身に覚えもない上に、面倒な事件に巻き込まれたくなので、引っ越しました。
(宮城県 男性)
話掛けてきた霊
東京都世田谷区の閑静な住宅地の中に建つアパートでの一人暮らしをしていた時の体験です。
真夏、布団に入って眠っていると、夜中にふと目が覚めました。
部屋は真っ暗ですが、窓から月明かりが差し込んでいるので、部屋の中は割としっかり見渡せる状態でした。
なぜ目が覚めたかよく分からず、しばらくあたりを見渡しながら、ぼんやりまた眠るのを待っていると、目の前にあった扇風機の右隣に青白い形の人型のようなものがぼんやりと浮かび上がってきました。
「え?」と心の中は大パニック!
そうこうしている間にその青白い人型のようなものがどんどん形がはっきりしていきました。
そのまま、なすすべもなく私はそれに目を奪われたのですが、その青白い人型がぽつりと私に「扇風機つけないの?」と言ってきました。
「え?」と思ったその後、またぼんやりとその青白い人型は消えていきました。
幸い、金縛りなどはなかったので、すぐに起き上がり、部屋の電気をつけました。
「一体なんだったの?」と思い、でもどんどん笑いがこみ上げてきました。
「なんでそんなことを伝えるためだけに出てきたの?」おかしくてたまりませんでしたが。さすがに怖くて、それ以降、電気を消して寝ることができなくなりました。
(大阪府 女性)
開かないトイレ
北海道在住です。
30年ほど前に住んでいた3階建てのアパートなのですが、新築なのにも関わらず、たまにトイレのドアが開かないことがありました。
正確にはカギがかかっていないのに、レバー型のドアノブがまったく動かなくなってしまい、中に入れないのです。
しばらく放っておくと開くのですが、きちんと内覧せずに契約してしまったため、最初は気になりましたが霊感などない私は気にしないようにして住んでいました。
玄関のドアと向かい合わせのドアだったため、遊びに来た友達が冗談で、「ナニかを玄関から招き入れているのかも…」などと話したため、後日の週末に泊まりに来ることになりました。
私は、友達の寝るお布団の用意を、隣の部屋でしていたのですが、友達は用を足すわけでもなく、何度もトイレに向かっていました。
晩ごはんをすませ、再び友達がトイレに向かうとドアが開かなくなっていました。
呼ばれていってみると、確かにいつものようにドアが開かない。
しばらく放っておいてよと言おうとしたら、友達は何を思ったのか、ドアをノックしました。
すると、中から「コンコン」と返事があり、友達と二人で絶句。
するとドアノブがゆっくり下に下がっていったので、直感で「出てくる!」と思った友達と私は、玄関から外に飛び出してしまいました。
揃って半泣き状態で中に入れず途方に暮れてしまっていましたが、小一時間ほど何も起こらないので「自分(私)が家主なのになんで追い出されなきゃならないんだ」と、だんだん腹が立ってしまい、勢いで部屋の中に入りました。
とりあえずカバンを取りに行って、友達に何かあったら警察を呼んでもらうよう頼んで、思い切ってトイレのドアを開けてみました。…普通にトイレの中でした。
翌月引越しましたが、いわくもなにもわからないので、心霊体験というよりかは、若干もやもやが残る体験です。
(北海道 女性)