ひめゆりの塔で感情移入不思議体験談
高校生の時、修学旅行で沖縄の歴史を勉強するためにひめゆりの塔へ行った時の話です。ともとも私自身が幼い頃から幽霊が見える体質でした。
飛行機で沖縄の空港に着いた時から少しだけイヤな予感がしていましたが集団行動なため仕方なく、ひめゆりの塔に行くためにバスへ乗りました。(お父さんからお守り貰ったし、大丈夫だよね)と自分に言い聞かせました。
バス内では友人と「空綺麗だね」と他愛ない会話をしていました。そして、ひめゆりの塔に着きバスを降りた瞬間から突然雨が降ってきました。
添乗員は沖縄は雨が降りやすいんですと言ってました。
記念館の中にも戦時中当時の物が展示してあり、少し気分が悪くなってきました。
記念館を出るとすぐに防空壕として使われてひめゆり隊が亡くなった防空壕を説明していただいている時、突然涙が止まらなくなり侵入禁止柵を乗り越えようとしていたと友人や先生が教えてくれましたが私にはその記憶がありません。
先生は体調不良ということで私を先にバスへ乗せてくれました。
その後は何事もなくその後のスケジュールは終わり、自宅へ帰り父親から貰ったお守りを出すと新品だったお守りはボロボロになり何故か焦げていました。
それを見た父親は「お守りが身代わりになったんだ」と。もしお守りを持っていかなかったら私は今ここにはいなかったかもしれません。
(愛知県 女性)
ひめゆりの塔に行った帰りに突然聞こえた不思議な声
夏休み、主人と結婚する前に二人で沖縄に旅行に行った時のことです。様々な場所をめぐる為、レンタカーを借りました。
ひめゆりの塔に行った際、私は慰霊碑の前で足がすくんで動けなくなりました。そして、涙が流れて仕方がなかったのです。
主人に「大丈夫か?」と声を掛けられるまで、そこから動く事が出来ませんでした。
たしかに悲しい場所ではあるけれど、なぜこんなに涙が流れてくるのか不思議でした。
その日の夜、予約しておいたホテルまで私が運転して向かうことにしました。
大きなホテルで近くまで行けば見えるはずなのに、ナビ通りに走っても一向に着きません。
ナビ通りに走っていくと、だんだん道幅が狭くなっていき、道無き道のようになっていきます。
怖くなってハイライトにした瞬間、急ブレーキを踏みました。
目の前には沼があり、その周りにはお墓が並んでいました。
その時、若い女性の声で、「気をつけて」そう囁く声が聞こえました。
私にだけ聞こえたのです。
怖くなって、運転を主人に変わり、道を引き返すと、さっき通ったはずの場所にホテルがありました。
その日の夜、主人からプロポーズを受け、嬉しい気分で旅行から帰り、怖い思いをしたことも忘れていました。
数日後、突然主人から別れ話を告げられました。新しい彼女が出来たと。
納得がいかず、私は主人と彼女と3人で会う約束をしました。
話し合いは平行線。
主人の気持ちは彼女にありました。
話し合いの最後、主人と別れて一人で帰宅することにしました。
その時です。「気をつけて」その声を聞いてゾッとしました。
沖縄旅行でナビにおかしな場所に誘導された際に聞こえてきた「気をつけて」と同じ声だったのです。
主人はその後、その彼女と付き合っていた様ですが、すぐに別れて戻ってきました。
何故かは詳しくいいませんが、一言「怖くなったから」と言っていました。
彼女が何者だったのか、沖縄旅行との関係があったのか、なかったのか分かりませんが、とても不思議な出来事でした。
(千葉県 女性)