私の父親は以前バスの運転手をしていました。最後のお客様を降ろした後、一度バスの中に忘れ物がないかチェックをし回送に切り替えて会社に戻るため再度出発を始め、しばらく経った頃、突然誰も乗っていないはずなのに降車ボタンが光ったそうです。
もちろんミラーで確認しても誰も居ません。
長年勤めていた父親もこのような現象が起きたのは初めてで、寒気が止まらなかったみたいです。
とりあえずバスを停め車内の確認をしてみたところ、先程の忘れ物チェックの時には無かったはずの物が座席に置いてありました。
それは大量の長い髪の毛でした。
父親はゾッとし、停車した場所をよく確認するとそこはいわくつきの噂の多い橋の上だったのです。
辺りはすでに真っ暗で橋の下を流れる水の音だけが鳴り響いていたそうです。
その後は特に異常もなく無事に会社に着き、家に帰宅することが出来ました。
後日父親がその体験談を会社の人に話すと、バスの運転手をやっているとそうゆう怪奇現象が起きることはよくあるよ。慣れればどうってことないさ。と笑われたそうです。
これが私が今まで聞いた中で一番怖かった心霊体験談です。
(女性)