合宿所の怪
高校生のころ、高校の敷地内にある合宿所(古くてぼろぼろの建物)に、部活で泊まった時の出来事です。その合宿所は、具体的な話は出てこないものの、古いせいか幽霊が出るという噂がありました。玄関を入ってすぐ階段があり、階段を登らずにまっすぐ行くと炊事場と食堂がある造りになっています。
夕食後、休憩を兼ねて炊事場でまったりしながらミーティングをしているときのことでした。
玄関ががちゃっと開き、階段を登っていく足音がしました。部員と先生は全員炊事場にいます。ここにいる全員が足音を聞いているので、最初は誰かが来たのかと思いました。「誰か来たのかな?でも夜だし誰も来ないよね。てか、幽霊より泥棒とか人のほうが怖くない?」そんなことを言いながら、先生と男子が二階へ見に行きました。しかし二階には誰もいません。
窓も開いていないし、押し入れなど隠れられそうなところにも誰もいません。
「??」となった男子と先生は戻ってきましたが、玄関を見てみると…玄関には鍵がかかっていました。そもそも誰も入ってこれる状況ではなかったのです。こんなにはっきり音を聞いたのは初めてだったので、とても怖くてみんな軽くパニックになり、予定していた夜練習はなくなりました。
その後はとくに何もなく朝を迎えたのですが、合宿後に霊感のある先生と友だちがみんなで炊事場にいるときに、黒い影?がドアからのぞいていたと言うのです。みんなを怖がらせないように黙っていたけど、見たのはその足音を聞いてまた炊事場に集まり直したときなんだよね…という話を聞いてぞっとしました。
もしかして一晩同じ建物内に一緒にいたのかと思うと鳥肌がたちました。後日談も含めてめちゃくちゃ怖かったです。
(女性)
肝試し
私の学校には理数科があり、研究合宿なるイベントが理数科だけにありました。後に行われる、研究発表会に向けたイベントで普段できない様な実験も組み込まれているイベントで、学校の合宿棟に泊まります。当時理数科の2年だった私も参加していました。日中の授業も終り、夕飯を食べた後、この行事恒例の肝試しが行われました。
基本的に男女でペアを組まされ、あるスポットからお札を取ってくるという内容です。実行委員は交代制でその道中に配置され、お札を取りに来た我々をあの手この手で驚かせるという物でした。幸いなことに私がペアを組むことになった子は日頃よく話している子だったため、道中も楽しく話しながら向かうことが出来ました。
実行委員が脅かしてくるとの事でしたが、誰も現れないまま、お札の元に到着し、回収し集合場所へと向かおうとしました。その道中、木の上からぶら下がった妙にリアルなお化けのようなものを見ました。私は、凝ってるなぁ程度にしか思ってなかったのですが、ペアの女の子の様子がおかしく、一刻も早く行こうと言います。
その後、目的地に着いた我々ですが、その女の子はどうやら霊感があり、あれは本物だったと言います。にわかには信じられない私でしたが、実行委員にどうやってあんなリアルに表現したんだと聞くとそんなものは知らないと言います。そこに来て初めて、あれは本物の霊だったのではないかと肝を冷やされました。
(秋田県 男性)
浴場で起きた怪奇現象
それは、私が高校の部活で合宿に行った時に体験した出来事です。丸一日試合をしてとても疲れていたので、合宿所でご飯を食べた後、部屋でみんな失神したように眠ってしまっていました。
20時ごろに起きて、皆で急いで大浴場に向かったのですが、中はかなり騒がしそうな感じだったので、待っていたのですが一向に静まらず、みんなでホテルのロビーで談笑していました。すると、女将さんのような人が来て、「どうしたの?早くお風呂に入っちゃいなさいよ。」と言ってきました。「いや、他の学校っぽい人たちがいっぱいいそうなので!」と言うと、「え?今泊まってるのはあなた達だけで他の人はいないよ?」と女将は言うのです。
みんなで浴場に戻ると、シーンと静まり返ってはいますが、明らかに人が騒いだようにシャワーやおけが乱雑に置かれていました。不気味な光景が凄く怖くて、軽く体を流してすぐに部屋に戻りその日は寝ました。
次の日の昼に気になって調べてみると、旅館の近くの山道で昔、合宿に向かっていたバスが滑落事故に合い、部員が死亡した事故が発生したようです。その後は特に浴場でおかしな様子は無かったですが、今思い出してもとても怖い出来事でした。
(埼玉県 男性)
浮かぶ不気味な光
これは私が高校生の時に合宿で行った岐阜県で体験した話です。その日私たちは5人でその部屋に泊まりました。合宿所のようなところではなく普通の旅館のようなところでした。ずらっと並んだ部屋があるところではなく離れのような部屋だったのですが入った途端から嫌な空気が流れていたのをよく覚えています。
みんなで嫌だねと言いながらも荷物の整理をしたり嫌な雰囲気を忘れくつろいでいました。それからしばらくして一人の子が外に川があると言うのでみんなで窓から見ました。外も少し薄暗く人気もなくどんよりとした雰囲気でしたが出れそうなら後で行ってみようという話になりました。
すると一人の子が突然「あれ見て!」と言ったのでみんなで見ると私たちの部屋から真っ直ぐ行った川の前に花束がポツンと置いてあるのが見えました。薄く靄がかかったような中でその花束だけははっきりときれいに見えたような気がします。私たちはそれだけでも大騒ぎし監督に部屋を変えてもらいたいとお願いしましたが何もないから大丈夫だ取り合ってもらえず私たちは一晩その部屋で過ごすことになったのです。
食事や入浴を済ませ部屋でそれぞれくつろいでいましたがそれまでは特に何もなっかたです。そして就寝の時間になり布団に入り電気を消し寝静まったころ、はっきりと時間は覚えていないですが一人の子が叫ぶ声がしみんなが起きたのです。友人が指を差すほうを見ると天井に丸い明るい光が飛んでいました。一定のスピードで動くその光をただ見ることしかできず動けなかったことをよく覚えています。その日はみんなでくっついて寝ました。
はっきりと人の形をみたわけではないですがすごく怖かったです。そして朝になりまったく寝られないまま出る準備をしている時光を一番に見付けた友人がまた叫んだのです。川のほうを指差し人が立ってると。私にはその人は確認できませんでしたが友人の顔はとても恐怖でおびえておりみんなで急いでその部屋を後にしました。あまり怖くない心霊体験ですがその時のことを思い出すとまた恐怖が蘇ります。
(大阪府 女性)
亡くなった同級生
鹿児島県で私が学生の時の合宿の話です。私は学生の時に土砂崩れで同級生を亡くしました。その子は家族も多く小さい兄弟の面倒をよく見ていて近所でも評判の子でした。学校が大好きで亡くなった日もいつ連絡がきてもすぐ学校に行けるように制服を着て自宅で連絡を待っている中、土砂崩れに巻き込まれ命を落としたそうです…。
それから一年が過ぎ同学年での合宿がありました。みんなで運動をしたり食事をしたり楽しい時間を過ごしていました。
食事も終わり部屋に戻ろうとした時、周りがざわつきだしみんなが一人の男子を囲んでいました。なにがあったのかと気になり近寄ると…その男子がボロボロと涙を流していました。心配になり理由を聞くと…その男子は土砂崩れで亡くなったあの子がそこに居ると言い出しました。
それを聞いた子達は怖がる人、その子の想いを感じ、みんなと一緒に来たかったんだね…とボロボロと泣き出す人…私も涙が止まりませんでした。
残念ながら私には姿は見えませんでしたが、確かにそこに一緒に居るような気がしました。その子じゃなければ気味が悪いと感じたと思いますが、久しぶりに同級生みんな揃って嬉しくて不思議ないい体験ができました。
(鹿児島県 女性)
早朝トレーニングで心霊体験
私は学生の頃、部活動の合宿で山梨県へ行きました。周りにお店や民家は無く結構な山奥でしたが、空気の良い綺麗な所でした。
私は運動部で早朝トレーニングがありましたが、その前に一人で合宿所の周辺をお散歩するのが好きでした。30分程歩くのですが、合宿所へ戻る帰り道、坂の途中に白い服を着た髪の長い二人の女性が並んでボヤっと見えたのです。
合宿所が山奥でしたし私は目が悪い為、霧か目の錯覚だと思い気にしておりませんでした。
そもそも合宿所は確かに山奥ではありましたが、そんなに怖い雰囲気の場所では無かった為、恐怖はありませんでした。しかし翌日も、又その翌日も、来る日も来る日も同じ場所で白い服を来た二人の女性が見えるのです。私が近付いて行くと二人は横に歩いていき自然と姿が見えなくなってしまいます。私の目の錯覚では無く、心霊現象なのだと思いました。
しかし、その白い服を来た二人の女性に不思議と恐怖心は全くありませんでした。足は見えませんでしたがボヤっと見えた顔は、私を見て微笑んでいる様に見えたのです。
私は基本的に心霊現象は信じておりません。しかし、あの経験は気のせいには思えず、私に何か伝えたい事があったのでは無いかと思っております。合宿所の坂以外で二人の姿を見る事はありませんでした。
(神奈川県 女性)
学校で合宿した時の恐怖体験談
それは、高校の春の合宿先での出来事でした。私は、神奈川県にある高校でサッカー部のマネージャーをしていて、春休みの合宿は学校で行っていました。
冬休みは遠征に行って旅館やホテルに泊まったので、予算の関係もあったのかもしれません。と言っても、泊まるとなればなんとなくウキウキしてしまうのも事実で、やはり夜は学校の合宿ならではの肝試しなどやって部員達とキャーキャー騒いでました。
消灯時間は守らないと次回の合宿がなくなってしまうので、きちんと守り部員達は4階、私たちマネージャーは2階のきょうしつに泊まりました。なので、隣の教室には誰もいなかったのは確認済みでした。また、布団を引くので私たちは、机をくっつけて教室の後ろに並べました。
隣の誰もいない教室は、逆に黒板の方に机と椅子を持っていって教室の半分は空いていました。
いざ、寝てからしばらくすると、私たちの寝ているすぐ後ろの壁からキンコンと音がするではありませんか。不思議と怖くはなかったのですが、あれ?と思っているとまたコンコンと叩く音がします。おかしいと思って布団から飛び出し隣の教室のドアを開きました。絶対、後輩の子がいたずらしていると思ったのです。でも、誰もいなくて「誰もいないよ」とマネージャー二人の子に言いました。
教室には誰もいないし、そっと出でいった気配もないのです。
おかしいと思っていると、私たちの教室の逆側が女子トイレなのですが、そこの個室のドアがバタンバタンと揺れていました。それもマネージャー三人で見ているので間違いはありません。何かの姿などは見なかったけれども。
(神奈川県 女性)