廃墟から帰宅後に起こった奇妙な体験
学生時代バイト仲間と廃病院に肝試しに行った時の話です。
ケータイのカメラで動画や写真を撮りながら一時間くらい肝試しを楽しんだ後バイト仲間の家に泊まりに行き、翌朝帰ったのですが泊まった宅の友人からメールがあり肝試しをしていた廃病院にパーカーを忘れてしまったから帰りに寄れる人は回収して欲しいとの事でした。
通り道だった為、私は廃病院に寄って探してみましたが見つからず...。
他にも見に行った人がいたようでしたが見当たらなかったそうでその事を伝えると友人から「わかったよー仕方ないから諦めるよ」とのメールがありました。
私が自宅に着いた後にメールを見ると友人宅の玄関にパーカーが置いてあったらしく「持ってきてくれた?ありがと!」とのメールがあり「私じゃないけど良かったね!」と返信。
夜にバイトでその友人と一緒のシフトでしたが掃除されていない廃病院だったこともありパーカーはかなり汚れていて長く使ってた物だし結局燃えるゴミに出したらしいのですが、その日、ゴミ置き場で出火があり軽いボヤ騒ぎ程度だったようですが、その出火原因は友人のパーカーとの事でした。
そして友人のパーカーを届けた人は肝試しメンバーの中にはおらずいったい誰が玄関に置いたのか...あまり考えないようにしていましたがゾッとしました。もう肝試しには行かなくなりました。
(北海道 男性)
キャンプ場の側にあった廃墟への道で起こった集団パニック
私が小学生の時のお話です。今から約20年も前の事です。小学5年になると学校行事でキャンプをします。私たちが行った場所は地元の山奥にあるどこにでもあるようなキャンプ場で宿泊はテントではなくバンガローという小屋に4~5人で寝起きをしました。
そこのバンガローはトイレも水道も電気もない何もない小屋で、夜になると辺りは真っ暗になり、懐中電灯が無ければ歩けないほどでした。そんな山奥のキャンプ場から少し行った所に一軒の廃屋がありました。
何人かが見つけて「かなりボロボロだった」「障子が破れてて血の跡もあった!」と騒ぎ始め、根も葉もない殺人事件が起きた場所なんだ!という噂が起こり始めたのです。
小学生という好奇心の塊でしかない私たちは、もちろん先生の許可も貰い、10人程で見に行ってみることにしたのです。
結局その後も噂が噂に話が広まり他のグループも集団で見に行ったり、最終的にみんなが行きたいという感じになってしまい学年全員の生徒が見に行きました。
しかし集団でぞろぞろと歩いていく廃屋までの道で、いくつかのグループから悲鳴が聞こえてきたのです。
「誰かが足をひっぱった!」「足首を掴まれた!」「凄い力で腕を引っ張られた...」
目的地まで500m程しか無かったと思いますが、何人もの生徒が恐怖のあまり泣き出し、パニック状態になってしまったのです。というのも、廃屋を見に行こうとしたのは昼間だったのですが、夜に予定されていたナイトウォークという、半分肝試しのようなイベントのコースに、その廃屋が含まれていたのです。
本当に出るから行きたくない、もう帰りたい、と女子の半分が泣いてしまうほどだったので、ナイトウォークは急遽中止され、挙句の果てに私たちの次の学年からは、別の宿泊施設に変更されたそうです。
当時は知らなかったのですが、もしかしたらこれが集団ヒステリーだったのかもしれません。
本当は何も無かった、ただ廃屋があっただけ。そう思いたいのですが、当時は何も感じなかったと友人に話してましたが、実は、私も足を掴まれる感覚があったんです。あれはいったい何だったのでしょう。
そして暗黙の了解のように、同級生で集まってもそのキャンプの話は一切してません。なぜか誰も触れようともしないのです。
(静岡県 女性)