先輩が教えてくれた目の赤い危険な霊
以前勤めていた会社の上司が霊感が強かったのですが、「見える」というよりも、「回避する」能力に長けたタイプの方でした。
沖縄県の塩屋付近に職場があり、県外から沖縄県に来た上司は車を持ってきておらずしばらく徒歩で通勤していました。
ある時その上司から「歩いて帰るなら近くのイオン付近の坂、気をつけてな」と助言されました。といいますのもその当時、私は運転免許を持っておらず徒歩で通勤している数少ない職員だったのです。
何か事故や事件でもあったのかな、でもそんな事ニュースでもやっていなかったしと思い半ば好奇心から「どうしてですか?」と聞き返しました。最初は言うことを渋っていたのですが、上司は重い口を開きました。
「俺、毎日あの坂歩いてるけど、最近やばいのが居た。元々あの辺りは墓地が多いし、サトウキビ畑も周囲にあって街灯も少ない。人とすれ違うにしても影しか見えないからいつも以上に人じゃないものと目を合わせない、気づいたことを気づかせない様に気にしながら歩いてるんだ。一番あったらヤバイ奴の特徴ってな……目が、赤い。そいつと目が合ってしまえば、おそらく連れていかれる。それは死ぬ、ってことだ。わかるか?ここ一週間の間に俺はそいつに出くわしてる、ヤバイ気配でわかって絶対顔をあげない、通り過ぎても後ろを見ないことでその危機を回避したが、そんなこと知らないやつの方が多いだろう?な?」
私は、この話を聞いてしまったことを後悔しました。
今では運転免許をとってく車で出かけることが多くなりましたが、今でもその場所は避けるようにしています。
(女性)
水子の供養
霊能者(お金を取って商売にはしていない)友人から聞いた話です。「子供たちの体調がよくない」との相談をとんかつ屋を営む夫婦から受けたそうです。
この夫婦には長男、長女、次女の3人の子供がいるそうなんですが、誰かが熱を出して治ったと思えば、他の子がケガをしたり、この子が治れば今度は別の子が肺炎を起こして入院、のように次々に体調を崩し、3人とも元気、という時期が記憶に無いほど誰かの調子が悪いとのことだったそうです。
友人がお邪魔するとすぐに原因が分かったそうです。
「もう一人子供がいたな」と。
事実確認すると、奥様は泣き出し、旦那様は動揺を必死に抑えながら話してくれたそうです。
「長男と長女の間に流産した赤ちゃんがいました」と。
彼はご夫婦に「原因はこの子です。何らかのメッセージを僕に送ってくれると思うので、100円ショップで構いません。お絵書きノートと12色の色エンピツを買ってきて仏壇に供えてくれませんか?1週間後またお邪魔します」。
そして1週間後再びご夫婦のもとへ。
仏壇のノートを開いて愕然としたそうです。他の人には見えず、彼にしか見えなかったらしいのですが、大人2人と子供3人の絵が書いてあって、全員赤い涙を流していたそうです。
そして次のページに「みんな楽しそうなのにどうして僕だけこんな冷たいところにいるの?」と。
彼の話だとまだ小さな頃の流産だとなかなか供養ができず、成仏していないケースがほとんどだそうで、こういう場合はご先祖さんに導いてもらうしか成仏させる手段がないとの事。
早速、旦那様のご先祖のお墓に連れて行ってもらい、ご先祖さんに水子を導いてもらうよう祈祷してうまくいったそうです。
その後は家の中で時折聞こえるラップ音のような現象や鳴き声も聞こえなくなり、お子様たち3人も元気になってすくすく育っていったそうです。
水子は「暗くて寒いところ」でおびえているそうなので、供養してあげないとこのような現象がおこるそうです。
(宮城県 男性)
幽霊が見える友人の話
大学時代の友人の話です。友人は、強い霊能力がある訳ではないのですが、子供の頃から比較的霊感が強い方なのだそうで、ちょっとした霊体験などをたまにすると話していました。
当時、友人は独り暮らしをしていたのですが、ある時から自分の部屋に女性の霊が出現するようになり、ラップ音などがうるさく鳴りはじめ、霊が出現する回数がだんだん頻繁になってきたのが原因で、住んで間もないアパートを引っ越したりもしていました。
友達の家などに遊びに行くと、たまにふいに霊が見えてしまうそうで、よく独り暮らしをしている他の友人から「自分の部屋に何か霊的なものはいないか見てくれ。」と頼まれたりもしていたようです。
そんな友人が今まで一番怖かった霊体験は、自分の実家でのことだそうです。
友人が高校生の頃の夏休み、ちょうどお盆の頃だそうですが、ある日の夜、友人はリビングの窓際にあるソファーで、寝転んでテレビを見ながらついうたた寝をしてしまったそうです。
うとうとしながら寝ていると、窓からコツンコツンと音がして、友人は目が覚めました。
すっかりうたた寝してしまったので、水でも飲んでからベッドで寝ようと思い、キッチンで水を飲み、リビングに戻ろうとしたその時、ふとリビングの窓に目をやると、カーテンを閉め忘れた窓の外に、白い着物を着た女性が、さっきまで自分が寝ていたソファーを見下ろすように、窓の外に立っていたそうです。
さらに怖いことには、友人の実家は高台にあり、家のリビング側は、外は崖のような造りになっていて、人が立てるような高さではなかったとのこと。
霊感がある友人から実際に聞いた体験談では、この話しが一番リアルで怖かったです。
(神奈川県 女性)
飛び降りをした女性の霊
当時住んでいたマンションでのお話です。うちで飼っていた猫のことで仲良くなった5階の奥さんがいました。彼女は霊感がとても強く、ご自身では困り果てているくらいでした。
ある時、彼女の借りている部屋のリビングに、男の人のようにドカドカと足音を立ててやってくる霊がいて困っているという話を聞きました。
その霊はマンションの入り口広場前の木と街灯のある辺りから、よくマンションを見上げているというのです。
部屋にやって来たときは、ご主人用に買い置きをしてある菓子パンを荒らすとも言っていました。
私には、その霊の正体が誰であるか見当がついていました。
5階の奥さんには、「それは男性ではなくて、40代くらいの主婦。数年前にベランダから飛び降りて亡くなった人だよ、きっと。すごく大辛だったから。」と教えてあげました。
ちょうど私たちと同じ部屋番号で7階に住んでいた人が精神的な病を患っていたらしく、とっさに日中7階から飛び降りをしてしまったのです。
5階の奥さん夫婦が越して来た時には、すでに亡くなった主婦のご主人と息子さんは引っ越して居なくなっていましたが、女性はまだこのマンションにうろついているんだと思ったら怖くなりました。
(埼玉県 女性)