4年ほど前、私が大学時代に、神社やお寺をめぐり、御朱印を集めることにハマっていました。
同じ趣味の友人と、残暑が残る中、京都にある伏見稲荷大社に参拝に行くことに。
そして、到着し友人と本殿をお参りし、参拝ルートの三ツ辻に向かっていましたが、その途中にある鳥居をくぐった瞬間、左肩がズシン、と重くなったことを覚えています。
はじめは友人が私の肩を叩いたのかな?と思いましたが、そんな感じもなくて、ましても観光客とぶつかったわけでもありません。
それなのに、はっきりと左肩が何かに掴まれた、重い感覚がありました。それも一瞬ではなく鳥居を歩いている間ずっとです。
それもで、友人と神社の造りや稲荷について会話していたのですが、重くなった瞬間から何も話せなくなるほどです。
以前に母から「神社で誰かに肩を叩かれら、それは神様なんだよ」と言われたことがありましたが、それはないと直感で感じました。
なぜなら親しみを込めている感じの叩き方ではなく、まるで肩を押さえつけているような不愉快のある感覚だからです。
そして三ツ辻に着いた時までつづきました。
もうその感覚は忘れてしまおうと、友人と会話を再開させ、とりとめのないことを言い合いながら山頂へ登り、参拝ルートを通って最初の鳥居に戻ってきました。
そして最後の鳥居をくぐる時には心臓が妙にぎゅっとした緊張感のような感覚がありましたが、緊張を紛らわすように友人と話しながら神社を後にしました。
帰りの電車の中で、友人に「実は鳥居をくぐった時に、左肩が重くなった」という話をしました。
すると、友人は顔を強張らせて、「私は右肩が重くなっていた」と言ったのです。
自分一人ならまだ気にせいで済んだ話なのですが、同じ場所、同じ時間、ましてや話の流れから言えば、並んで歩いていた私たちの間に何かあったのではないかという事になり、ものすごく怖くなりました。
結局、どうやら私たちは稲荷系とは相性が悪いのだろうという結論になりました。
それ以来、稲荷系の神社に参拝は行っていません。
怖かったという体験ではなくとても緊張した体験でした。
(滋賀県 女性)