背後に立つ不気味な女の霊
大学生のときのことです。私は駐車場の夜勤のアルバイトをしていました。そこは立体駐車場で、小屋の中でお客さんを待ち、お客さんが来たら、対応をする受付の仕事でした。
勤務時間は夜の10時から朝の6時まででした。時給が良いし、仕事も簡単だったので、とても気に入っていました。しかし、そこで恐ろしい体験をしました。それは12月末、クリスマスが終わってすぐのことでした。
いつも通り小屋の中で客を待っているとついウトウトしてしまいました。「コンコン」と言う音で目が覚めました。
サラリーマン風の男性が小屋の窓をたたいています。
急いで車を駐車場に入れました。男性には連れの女性がいました。その服装が妙だったので覚えています。12月だと言うのにドレス一枚しか着ていないのです。彼女は男性のすぐ後ろについて歩いて行きました。
「キャバクラの人かな?」と思い、その時は気にしませんでした。
時間は2時を過ぎ、かなり眠くなってきました。
そんなとき、再びお客さんが来ました。スーツを着た中年男性でした。案内していると、その男性の後ろにまたあの女性がいるのです。
「女性のお客さんが変わったのかな?」と思い、会釈をしました。すると男性が不思議がって「だれか知り合いがいたの?」と私に聞きました。さっきも見かけた女性だったという旨を話すと、さらに不思議がります。「私は一人だよ」と言われぞっとしました。すると女性は私の方をちらっと見ると、後ろを向いて通りの方へ消えていきました。
それからは怖くなり、終わりの6時まで、一睡もしませんでした。
その日以来、その女性を見ることはありませんでした。
(千葉県 男性)
深夜のボイラー室で体験した不可解な声
私が学生時代に、健康ランドの宴会場でウエイターのアルバイトをしていた時の話です。当時は社員2名とバイト3名で勤務しており、仕事はハードで深夜1時過ぎに帰宅することもありました。
仕事の締めで社員さんが宴会場を閉める作業を行っており、宴会場を真っ暗にして機械室へ行き、暖房の電源を落としたりしなければならず非常に気味が悪い場所だったのに社員さんは頑張っていました。そんな中社員さん1名が体調不良でお休みになったことがあります。私が代わりに宴会場を閉める作業をすることになりました。
もう他のバイトは帰宅してしまい、社員さんが事務所に1名と私が宴会場へ行き照明を落とし、不気味な電気系統室へ。
真っ暗ではないにせよ、やはり不気味な雰囲気がする部屋で暖房器具の電源を切る作業をしていると、突然女性の「すいません」という声が聞こえてきました。お客さんが残ってたのかな?と思い扉の方へ振り返っても誰もいません。
恐怖を感じた私は仕事を放り投げ、社員さん1名を残したまま逃走しました。
その後バイト仲間から聞いたところ、その宴会場には幽霊が出るらしく「すいません幽霊」と呼ばれ有名だったそうです。
(福岡県 男性)
倉庫の夜勤 いわくつきの土地
数年前に、某有名な通販サイトの倉庫で働いていた時の話です。その倉庫はまだ出来たばかりで新しく、私は倉庫が出来て2ヶ月くらいから働いていました。
その年の暮れに、上司から数日夜勤作業をしてくれないかと頼まれ、数日ならと了承しました。夜勤を始めて2日目に、私は注文商品を探しに歩いていたところ、私の前を歩く人物がいました。
ちょうどその人も私が行こうとしている棚だったので、同じ場所だったらどうしようと棚に着くと誰もいません。ましてやその棚から出た気配もありませんでした。
それから数日して夜勤は終わり、年明けのある日、休憩場所でもある食堂の売店付近に花が飾られていました。模様替えかなと思いましたが、噂では夜勤の人がエレベーターの事故で亡くなったそうです。
その日を境に夜勤の人が何ヶ月かに亡くなるという事が何件かありました。
私含め、日勤で働いてる人とその話をしていたら、一人仲のいい女性が“生首を見た”と話してくれました。その女性は霊感が少しあるそうで、たまにそういったものが見えていたそうです。
そして極めつけですが、その倉庫は川沿いに位置していて、出来る前は何も無かったのですが、昔戦争で亡くなった死体をまとめて埋めた地だという噂があります。
(神奈川県 女性)
深夜の受付業務の恐怖体験
4年前、24時間の交代勤務をしていた時の話です。夜勤は仮眠と勤務を交代で取る体制で、夜中の勤務は薄暗い受付に座り、来客があれば対応するといったものです。受付は4畳半ほどの部屋で2面がガラス張り、1面は外、もう1面は建物の中が見えている状態でした。
その日は午前2時から4時までの勤務で、いつも通り人通りが少なく、ボーッとしながら勤務していました。しかしその日は何か言い表せない怖さがあったのです。
怖さを感じながらも薄暗い部屋の中で、室内に反射している外のガラスを眺めていると、視線の端に建物側のガラスの上部に肌色の物体がヌ~ッと出てきたように感じ、確認してみますが何もありません。今考えると、あれは人の顔だったのでは、と思います。時間は2時30分でした。交代まで1時間30もあります。徐々に落ち着きを取り戻していきました。
今度は建物の中が見える方のガラスには視線が行かないように、薄暗く室内が反射している外側のガラスを眺めていました。すると、外に白色のワンピースを着た女性が1人で歩いてきました。顔は見えませんが年齢は20代から30代前半くらいです。
こんな時間に1人で女性が歩いていることに違和感を感じてましたが、そのまま通り過ぎて行きました。私も正直、眠気で思考が鈍ってもいましたので不思議と気にはならなかったのです。
その後、やはりどう考えても夜中3時過ぎにワンピース1枚で若い女性が歩いていること自体、おかしな感じだと思いました。そもそも外側のガラスのほとんどは反射して室内が写っているため、女性は外ではなく、室内にいたことになります。そう思った瞬間、建物の中からコツコツという足音が聞こえてきました。
恐怖のあまり、私は急いで交代者の元へ向かいました。
その後、私は異動になりその部署から離れました。同僚にも話しましたが、そのような経験は一度もないとも言われたので原因もわかりません。
(京都府 男性)