神棚へ消えて行った子供たち
姉が小学生の修学旅行の時の体験談です。この話をきいたのは30年程前です。
姉の修学旅行での宿泊先はとても古い旅館で、泊まった部屋にはなぜか神棚があったそうです。
食事も終わり、就寝時間になり、電気を消してみんなで床につきました。どのくらいの時間がたったのか分かりませんが、突然、部屋の電気がついたのです。
誰かがトイレに起きたわけではありません。誰もつけた心当たりはないというのです。
みんな騒然としてたそうです。
一体感誰が電気を点けたのか、なぜスイッチが入ったのかわかりません。
電気の騒ぎも一段落し、またみんな寝始めました。また少し時間がたった頃、姉個人がふいに目が覚めました。
なんと目の前に、着物を着た男の子と女の子が手をつなぎ、姉を正面からじっと眺め、しかも、なんと笑い出したそうです。
そして後ろを向き、神棚へ向かって消えていったというのです。
姉の他はみんな寝静まっていて、姉はたったひとりで一部始終を、しかも真っ正面からその恐ろしい状況を目撃したのです。間違いなく幽霊だと言っていました。
姉に向かって笑った顔が今でも忘れられず、とにかく怖いと、当時話していました。
古い旅館ゆえ、何か曰わくつきだったのでしょうか。
見るからに嫌な雰囲気が部屋に漂っていたそうです。
神棚の存在も異様だったと言います。電気が突然ついたのも、手をつないだ子供たちの仕業に違いありません。また聞きした私も、今でも思い出すと怖いです。
(神奈川県 女性)
心霊スポットに近いホテル
昔、小学校の修学旅行で京都に行ったときの話。宿泊したホテル(旅館?)が心霊スポットの近くで有名で、そこの従業員さんも「深夜に話し声がしても絶対に返事をしちゃだめだよ」と各部屋を回って話していた。たぶん、修学旅行で泊まった子供への思い出作りのただの演出なんだろうけど、私も同級生も本気で怖がり、恒例の枕投げなんかもせず早々と就寝。
電気をつけっぱなしで布団を頭まで被って寝た。1時間くらいはみんな布団の中でもぞもぞしていたが、気付いたら眠っていた。
ゴトゴトゴト。
足音とも違う変な物音に目を覚ました。
布団を被ったままなので今が何時なのかも分からない。ゴトゴトゴト。気になるが、様子を探る勇気はない。ゴトゴトゴト。同級生の一人が「うわー!」と大声をあげて布団をめくる音が聞こえた。それに続いて私も思い切って布団から顔を出す。
他のみんなも続々と布団から起き上がり、部屋を見渡したが何もなかった。
「今聞こえたよな!?」「心霊現象?」「すげー、こわー!」と口々に言い合っているとまた、ゴトゴトゴト。みんなの顔がそっちに向いて音の出どころが判明。
布団が入っていた押し入れだった。
私は布団の上で固まっていたが、さっき「うわー!」と一番最初に起きた子が「俺が開ける!」とふすまに手を掛け、一気に引いた。その瞬間、黒い小さな人間みたいなのが飛び出してきて部屋中を駆け回り(私達のひざくらいの高さの生き物で障害物走をするみたいにぐるぐる走っていた)、テレビが置いてある床の間の壁をすり抜けて消えてしまった。
その後は全員悲鳴を上げて大パニックになったが、「何を見たんだ?」と先生に聞かれて、私たちは口をそろえて「小さな人間」と答えた。
次の年からは小学校はそのホテルを使わなくなったらしい。
(女性)
壁の方へ走って行く霊
修学旅行で京都に行った時の話です。夜ホテルに着いて、夕食も入浴も済ませてから、仲のいい友達の部屋に集まっていました。楽しく話して笑っていたのですが、そこに1人遅れてきた子が真っ青な顔をして部屋に入ってきました。
どうしたの?と聞くと、その子が「そこの廊下を赤い服を着た女の人が走っていっていなくなった」と言うのです。
その子の話を聞き、みんなで廊下に出てみました。薄暗い廊下で、その女の人が向かっていった方向は行き止まりで窓すらありませんでした。
その子が言うには走る速度を落とすことなく壁の方に走っていってそして消えたとのことです。
怖くなった私達は各自の部屋には戻らずにみんなで固まって一夜を過ごしました。翌日ホテルの方がこっそり教えてくださったのですが、数年前にこのホテルで亡くなった女性がいて、未だに夜な夜な走っているらしいのです。目撃されることも多いとのことでした。
私達はその話を聞いて、やっぱり昨夜のは見間違いではなかったんだと怖くなりました。部屋に飾ってある絵画の裏にお札が貼ってある時は気をつけろとは聞いたことがありますが、廊下の場合はどうなのかなと思いました。お祓いはされたそうですが、早く成仏することを祈っています。
(新潟県 女性)
湖の神様
これは私が小学校5年生の頃のお話です。私の小学校では、修学旅行として自然の家と呼ばれる民宿のような場所へ泊りに行きました。元々そこは少し怖い噂が流れていました。それは「ある一つの部屋に泊まると呪われる」というもの。
私はそのころ信じておらず、ただの噂だと思っていたのです。むしろそんな話よりも、仲の良い友達と一緒に部屋で遊べる楽しみのほうが大きく、トランプしようよ!などと話し合っていました。しかし、そんな話をしていると担任から部屋割りの発表がありました。
なんと私たちの部屋は・・・あの噂の呪われた部屋だったのです。
他の部屋に泊まる子達は心配してくれましたが、怖さよりもみんなで泊まることの楽しみの方が勝っていました。
そして当日となってしまえば様々なレクリエーションを行う中で、部屋の噂などはすっかり忘れてしまい、各班部屋で休養を取る時間になりました。部屋に入ってみるととくに何の変哲もなく、私たちは肩透かしだったね。と安堵していました。トランプをしたり、恋バナをして楽しんでいると友人Aが、「頭痛い。悪いけど早く寝るね。」といい先にベッドへ入りました。
私は「もしかしたら幽霊のせいなのかもよ」と冗談をかましていました。すると友人Bが「あれ、今窓の外になんかいた・・・?」といいだしました。
私たちの部屋は2階でベランダもなく、外には湖があるだけなので何かいるはずはないのです。
しかしBは「なにかいたよ!白い何かが窓にいたんだ!」と言ってききません。特に冗談を言う子でもなかったため少し怖くなりましたが、疲れているんだとみんなで言い聞かせその日は寝ることにしました。
すると夢の中で小さな女の子に会いました。特に何をするわけでもなくただ白い空間に立っているだけで、一瞬のようにも感じられました。
そして朝起きると私を含め3人は鼻血が止まらなくなり、A君は金縛りに、B君は呼吸ができないと首を抑えていました。実は民宿の前の湖には神様がいるとされておりA君とB君は前日のレクリエーションで湖にごみを捨てたり、おしっこをしたりしていました。
そのためもしかしたらその神様がお怒りになったのかもしれません・・・。
(岐阜県 男性)
湖畔のホテルでの心霊体験
北海道洞爺湖に25年ぐらい前に修学旅行に行きました。某ホテルに宿泊しました。そこは湖畔に面しており、大部屋からは洞爺湖を望める、とてもロケーションの素敵な宿でした。
女子5人部屋で、私たちは、夜遅くまでおしゃべりを楽しみ、洞爺湖の波の音を聞きながら、思い思いの時間を過ごしていました。すると、天井上から、女性の声が。静まる大部屋。
もう一度耳をすませてみました。その声は確かに、こう言ったのです「タスケテ…タスケテ…」と。
思わず部屋から飛び出し、廊下の見回りで歩いていた担任に「オバケが!オバケが出たんです!!」と大声で訴えました。
担任は「お前ら、いつまでも起きてるから、疲れて幻聴でも聞こえたんじゃないか」というのです。仕方なく部屋に戻り、すっかり寝られなくなった私は、ずっと天井を見上げていました。
幸い、その後もこれといって変わったこともなく、修学旅行はつつがなく終わったわけですが、後にも先にも、こんな体験をしたのはこの時だけです。
ただ、あれは絶対に私の聴き間違いではないという自信があります。それは、当時部屋にいた女子全員がその女性の声を聴いていたからです。ちなみに、その温泉宿は、今も営業しております。
(北海道 女性)