2本に割れた不気味な橋
私の住んでいる市内には昔からよくバイク事故のある峠道があります。
私自身もバイク好きでよくその峠に走りに行っていました。俗にいう走り屋です。
先輩達の噂話で、よくあそこのカーブは女の霊が出るなどの話をよく耳にしましたし、実際バイク事故が多く、年に一人は亡くなるような危険な峠道です。 なのでバイクツーリングの知人もあえてその峠道は通らないと言っていました。
しかし私には霊感等、不思議な力はないし幽霊自体信じるようなタイプではありませんでした。あの時までは。
元々この峠は太平洋の海沿いに面していて絶景スポットでもあります。私もよく当時付き合っていた彼女を連れて、この峠道に行くことがありました。 その日も海を見に行こうと夜中の12時頃に二人で峠道に向かいました。 その途中で、まさかあんな体験をするなんて思いもしませんでした。
それは丁度峠道に差し掛かる橋の上で起きました。
突然の耳鳴りと頭痛が私を襲いました。
運転中だったので危ないと思って前を見た瞬間なんと橋が2本に分かれていたのです。その時の彼女は何故かボーっとしていて、この出来事に気づいていない様子でした。
私は冷静になり車を止めこれは幻覚だと自分に言い聞かせ、現実に戻るように願いました。
すると突然我に返ったように耳鳴りと頭痛が収まり橋もきちんと一本の橋になっていました。
今思えばあれは心霊体験なのかどうかは分かりません。
翌日の洗車で車内の掃除をしていると僕が座っていた運転席の真後ろの後部座席がびしょびしょに濡れていました。
それ以来その峠道には近づいていません。 (高知県 男性)
深夜の道端でうずくまっていた霊
10年ほど前、友達とドライブ中の話です。
私が運転しており、友達が助手席に乗り、2人でドライブしている時に起こった話です。
車通りは少なく、直線道路で見通しは良い道でしたが、周囲には民家が少なく、街灯がポツポツと建っているような少し寂しげな道でした。
のんびりと夜中のドライブをしていて、少し前方の道端に具合の悪そうな感じでうずくまってる人を見つけました。
隣に居る友達に伝えましたが友達はどこにいるの?とわからない模様。
私が「少し先に見える電柱の手前だよ!」と伝えても、友達は「わからない、いない」と言うので、私は何かを人に見間違えたのかもしれないと思いましたが、どうしても人に見えて仕方ありませんでした。
どうしても気になってしまったので、後続車も居なかったため少しスピードを落としてみることに。
電柱に近づいた時、人らしきものは見えず、ただの見間違えだったのかなと思いましたが、横を通り過ぎる直前に花が飾ってあるの見つけてしまったのです。
きっと私が見たのは、もしかしたらそこで亡くなった方だったのかもしれません。
今思えば真夜中、街灯が少ない暗めの道でそんな遠くからはっきりと「具合の悪そうなうずくまってる人」なんて認識できないのでは?と思います。
潜在的に何かを感じ取ったのかな?と思いました。
(千葉県 女性)
女の笑い声を聞いてしまった心霊体験談
私が20代前半の頃、友人と3人で車を走らせていたところ、とある有名な心霊スポットの横を通過しました。
その場所は普通の道路ではあるのですが、たびたび不思議な現象が起きることから、地元では有名な場所でした。
そんな時、一人の友人から「車で通れるところだから一度通ってみないか」と言われ、しぶしぶその道路へ行くことに。
私自身もその道は通ったことがなく、どんなところなのかわかりませんでしたが、行ってみると少し薄暗いところではありましたが、それほど気持ち悪い感じはなく、変な現象が起こることもなく車を走らせていました。
その道路には300メートルぐらいのトンネルがあるのですが、そのトンネルを越えたところで車を停め、友人たちと「何もなかったな」と話をし、もう一度車を走らせようと思ったとき、車の後ろから女性の声で「フフフ」と笑い声が聞こえました。
私の空耳かと思いましたが、声が聞こえた直後に友人達がこちらを向き、「聞こえたよな」と言われ、和やかなムードは一転して恐怖が襲ってきました。
恐る恐る後ろを振り返ると、暗くて見えなかったトンネルの上には無数のお墓が並んでいました。
それからはすぐに車を走らせ、その後は何もありませんでしたが、あの時の声の正体はいまでも不明のままです。
(京都府 男性)
瞬間移動している老人の霊
今から7年くらい前の話ですが、当時付き合っていた彼女と二人で夜にドライブをしていました。
大通りから少し離れた人気のない道を進んでいたら墓地が見えてきました。
すると高齢の男性が一人ぽつんとお墓の前に座っていました。
こんな時間に一人で何をしているんだろうと思いましたが、そのときはそこまで気にも止めていませんでした。
しばらく車で走ると小さな公園が見えて来ました。すると、その公園の噴水の前に人影が見えました。 よく見るとさっき墓地の前に座っていた高齢の男性ではありませんか。
公園の場所は墓地からそこまで離れていなかったものの、車で5分ぐらいはかかります。
それなのに何も乗り物にも乗らず、車より早いスピードで移動できるものでしょうか。
着ていた服もさっきの高齢の男性と全く同じでしたので同一人物で間違いないと思います。
少し目線をそらしてもう一度公園の噴水のほうに目をやると今さっきまでいた高齢の男性は忽然と姿を消していました。
あのとき見た高齢の男性は一体なんだったのでしょうか。今でも謎は解けないままです。
それ以来、あの墓地や公園の前を通るときは誰かに見られているような感じに襲われます。
これが私が体験した怖い話です。
(徳島県 男性)
真っ暗な山道に立つ女の幽霊
今から25年くらい前、まだ主人と付き合っている時に体験した出来事です。
その日は群馬のとある場所に二人で遊びに行き、その帰り道で起こりました。
帰宅中、もうすっかり夜も更けており、街灯も無いような群馬の山道を走っていました。
そしてゆるいカーブを下った道の脇を何気なく視界に入れると、見てはいけないモノがいたのです。
それは今でいうとリングに出てくるような、髪が長くて白い洋服を上下身に纏った、そして表情は見えない女性が、ぼーっとした感じでただ立っているだけのような感じでいました。
当時はまだリングも上映される前の話です。
二人で一緒に目撃しました。旦那は「なんだ!今の?」と言っていましたが、私はこの時は普通の女性だと思っており、恐怖よりもこんな夜更けの道端に女性を残して行くことに気が引けてしまい、「ねぇ、今の人、乗せた方がいいよ」と言ったのですが、旦那は「嫌だよ!絶対!」と言って停めませんでした。
私は「幽霊じゃないよきっと」と言っても聞く耳持たずで進んでしまいました。
しかし私はどうしても気になってしまい、「さっきの場所を通るだけでもいいから戻って」と説得し、それから数分後にその女性が立っていた場所に戻りました。しかしその女性はもういませんでした。
山道なので、またちょっと行ったところでUターンをして帰宅方向へ。
またさっきの場所を通ると、あの女性が立っていたのです。
私は「いたよ!」といった瞬間に、今まで感じた事がないような寒気を背中に感じ、すぐに「やっぱりそのまま行って!」と旦那に言いました。
旦那はその時は見えなかったようで、私の声にビックリしたと後から言っていました。
今でもあれは何だったのか、旦那と昔話をするたびにあの不思議な体験が脳裏に浮かびます。
(長崎県 女性)