斎場の当直勤務で起こった怪奇現象
私は山形県の葬儀会社に8年前から勤めております。葬儀の仕事には、亡くなったばかりのご自宅に伺いお葬式の打ち合わせを行う『受付』という仕事があります。その仕事は亡くなったという一報が入ると、まず始めに行かされます。それは深夜になる事も多々あり、そのために葬儀会社では当直勤務があります。入社当初はそういった業務を主としており、寝泊まりすることが多いので不思議な体験をしました。
入社間もない頃、当直室でいつものように仮眠を取ろうとしていると、誰もいない会場から悲鳴のような声が聞こえてきたり、トイレを流すような音が聞こえて来ました。そのような音が鳴ると確認しに行かないといけないので、会場の電気をすべて点けてから確認しに行きました。もちろん誰もいません。
またある日は深夜の2時ころに突然、リコーダーの吹く音が聞こえてきたり、スリッパを履いて歩く音などが聞こえたりもしました。やはり確認に行っても何もないのです。
日勤の日に先輩に確認しましたが、やはりみんなも同じ体験をしており、自分だけではないんだと安心した覚えがあります。
今ではの仕事は外注となったので私たちがすることはありませんが、今でも夕方暗くなってきたときは会場に一人で行くのは怖いです。きっと外注先の方々も、今同じ思いをされているかと思います。
(山形県 女性)
葬儀屋が教える心霊系で怖い葬儀場と怖くない葬儀場の特徴
派遣で葬儀関係の仕事をしており、毎日様々な斎場に伺っております。その様々な斎場の中でも全く何も感じられないストレスフリーな斎場と居心地が悪く、一刻も早く帰りたくなる斎場に分けられます。
それは不思議なことに、お寺様や古い斎場ではそれほど怖いと感じたことはありません。しかし比較的新しい斎場はなんとなくムズムズする感覚になり落ち着きません。それにずっと何者かの強い視線を感じます。
このような仕事をしていると、職員の中に霊感が強い人がいますが、そうゆう職員は怖い斎場に行っても、霊が集まる場所がわかり、自分から近づかないので怖くないそうです。むしろ私のような中途半端に感じるタイプの方が違和感を感じてしまい、憑いてしまうこともあるようです。
そのような怖い斎場に行った際に、一番気を付けることは、仕事が終わったらすぐに帰ることと、絶対に斎場に私物の忘れものをしないことです。その理由は自分の所有物を残すと言うことは、その所有物は誰のものかが霊にはわかるようで、その所有物から自分の元へ来ることがあるそうです。なので絶対に私物を斎場に置きっぱなしにはしないことを心がけております。それとやはり暗闇の斎場に一人で物を取りに行くという恐怖が嫌ですから。
(埼玉県 女性)
訳アリな葬儀の際に起こった心霊怪奇現象
私は葬儀屋に務めております。こういう仕事をしていると、不思議な現象というのは度々起こるもので、今日はその中でひとつご紹介させていただきます。
葬儀屋の仕事というのは、24時間体制で訃報の連絡を受けましたらすぐに病院等にご遺体を引き取りにいき、通夜葬儀の準備を親族の皆様方と行います。その為、順に会社へ職員が泊まりながら訃報連絡に備えます。そうすると、会社内で深夜ご遺体と二人きりとなる事も頻繁にあります。
去年の暮にある特別なご遺体を引き受けました。
自らの手で命を絶たれた方です。
ご遺体の状況は悲惨で、見ていても悲しくなるほどでした。親族も冷たく、なんだか個人的にせめて私だけでもしっかりケアしてお見送りしてあげようと思っていた人でした。そんな案件の日に会社へたまたま泊まる事になったのです。
深夜いつも通り事務所の宿直室で携帯をかまっていた時に、安置室の方から大きな物音がしました。何かが落ちる音です。何事かと思い、安置室へ行きましたが特に異変はありません。
気味が悪いと思いながら当直室へ戻ると、次は事務所の扉がコンコンと鳴ります。ノック音です。でも確認すると誰もいない。その後は酷いものでした。椅子が勝手に動いたり、物音が頻繁に鳴ったり、物理的にも科学的にもどう解釈すればいいか分からない現象が続きました。そのまま眠れず朝を迎え、出棺となりました。
親族の見送りは無かったので、私は朝、最後の確認としてご遺体のお顔を見たところ、ある異変に気が付きました。目から涙が流れているのです。ご遺体の現象としてはよくある話ではありますが、今回は発見まで時間がかかったので涙の出る確率は低いです。なんだか昨日のおかしな物音たちと妙に繋がりました。きっと何かを訴えかけていたのだろうと感じ、私まで涙が出そうになりました。
人は亡くなってもなお、無念が無くなる訳ではないのだろうと思います。私の話は以上とさせていただきます。
(島根県 女性)