幽霊を車で連れてってあげた体験
岐阜県に住んでいたころの旦那の体験談です。旦那は少し霊感があるのですが、普段は特に問題なく過ごしています。
ある日の仕事終わり、深夜1時ぐらいの事でした。車に乗って帰ろうとエンジンをかけたところで、後部座席から声が聞こえてきたそうです。
「~~~につれていって」最初はよく聞こえなかったそうなんですが、次第にはっきり聞こえてきたそうです。
しかし連れていってほしいという場所は聞き覚えもない場所でした。
知らない場所なんだけどと思ってそのまま帰宅しようと車を走らせました。
すると家に帰る道ではない方向にどんどん進んでいきました。ついた場所は恐らく後部座席から聞こえた声の行きたい場所です。
車を走らせてるときは何も感じていなかったそうで、目的地について初めて気づいたそうです。
運転席でゾッとしていると後部座席から「ありがとう」と聞こえ、スッと後ろから気配が無くなったそうです。
そして車の前にふわっと現れて手を振って森の中に消えていったそうです。
旦那曰く、気配が沢山あったから友達かなんかの集まりみたいなものだったんだろうとのことです。
(女性)
夫が過去に住んでいたいわくつきの部屋
夫から聞いた話になります。夫が高校卒業後、田舎から出てきて会社の寮で生活していた時ですので30年ほど前になります。
夜勤明けで疲れてベッドで寝ていたとき部屋のドアが開く音が聞こえた気がしたので鍵をかけ忘れたかな?でもどうせ寮の誰かが遊びにきたのだろうくらいに思い、目を開けるのもしんどかったのでそのまま再度眠りについたそうです。
どれくらい寝たのかわからないのですがドンドンとドアをノックするような音が聞こえて目を開けたのですが音は部屋の入口からではなく、自分の足元の方にある窓の外からするようでした。
「え?ここ2階なのに、なんで?」と寝起きのぼぉっとする頭で考えていると音がどんどん大きくなり始め、さすがに怖くなり「空耳!」と思い込むようにして布団を頭からかぶったそうです。
すると、音がやんだので一安心し再度眠りに落ちそうになったとき、いきなり足を物凄い力で引っ張られ、窓の方へ引きずられたそうです。
さすがに飛び起きてどうやって行ったのか覚えていないそうですが気が付けば寮長さんの部屋に来てガタガタ震えて今起きたことを話していたそうです。
寮長さんは別段驚きもせず「やっぱりな」と言って頷いたそうです。
その部屋は夫の前に使っていた方が自ら命を絶ってしまった部屋だったそうです。
夫はすぐに別の寮に移ったそうですがその部屋はその後使用禁止となったそうです。
(京都府 女性)
夫が体験した古い旅館での怪
この話は、主人から聞いた話なのですが、若い頃に泊まった古い旅館。そこでは、小さい子供の足音が真夜中に聞こえる。という噂があったそうです。主人は、一番端の部屋で泊まり、深夜に目が覚めてしまったそうです。
その際、人生で初体験になる金縛りにあい、噂の足音が聞こえてきたそうです。しかも、足音は一番端の部屋を超えていったという話でした。
詳しく女将さんに話を聞くと「昔はもう一部屋あったが子供の事故があり、それ以降、噂が絶えないので無くした。」という事だったらしく、その足音はその部屋を探して彷徨っている様子だったとか。その噂を主人に話した人も、同じ方向からの足音が壁に向かっていくという事だったので同じ経験を、さらには壁を通り抜ける小さな影を見た人もいるという話だったそうです。
主人はそれ以降、金縛りに一切かからず後にも先にもこの金縛りたった一度だけの経験だったそうなので信じて疑わないと話していました。
それが事実なら、恐怖もさることながら子供の霊はいつ部屋に帰れるのだろう。と少し寂しい気持ちにもなりました。
(女性)