鳴るはずのない部屋で何度もなるナースコール
私が埼玉県にある特養で勤務していた時の体験談です。そこの特養は1部屋4人の100名が定員の大きめの施設でした。
施設自体は設立20年以上ですので、比較的古く、造りは病院のようなので、夜は不気味な雰囲気がありました。
私自身、霊感はないのですが、そこの特養で働くようになってから説明が出来ない出来事に度々遭遇するようになりました。
例えば仮眠室で締め切ったカーテンの外から気配があり、カーテンが揺れたのですが、誰もおらず……。
長く入居されていた、利用者さまが亡くなった後日でした。
そして他にはナースコールです。
ある日の夜勤になるはずのない部屋でナースコールが鳴り、恐る恐る行ってみると止まります。何も動作はしていないのに止まるんです。まるで私が来たのを確認するようなタイミングで。
その日は、そのような事が3度くらい続いて、鳴らなくなりました。
本当に奇妙な体験だったのですが、この時は恐怖というよりも声を掛けてあげたいような不思議な気持ちだったことを覚えています。
(茨城県 男性)
私を呼ぶ男の子の霊
私は現在、青森県の介護施設で勤務しています。そこは開設30年の古い施設なのですが、今回の体験談は私がまだ入社したての頃の話です。
入社して少し慣れてきたころ、夜勤も開始し、2棟を1人づつの職員で巡回していきました。部屋は4人の多床室です。
そして深夜1時半頃に、一番奥の部屋からナースコールが鳴りました。すぐに駆け付けたのですが、寝息だけが聞こえて静まり返っていました。
私は「どなたですか?」と尋ねましたが、返答はありませんでした。
間違えかな?と思い、部屋から出ようと思ったら、中からピーという音が。
何の音かはすぐわかりました。エアコンをオフにした時の音です。
再び部屋の入ると部屋の利用者さんは寝ています。
まじか……嫌な予感がして部屋から出ようとしたら、エプロンの結んでいる部分を下に引っ張られる感覚があり、そのまま逃げました。
こんな体験がない私は心臓がバクバクしていました。
翌日、この話を日勤者にすると、その職員は、おむつ交換の際に、カーテンの裾の下から男の子が這いつくばって覗いていたそうです。
その子を目撃した部屋は私がナースコールで呼ばれた部屋の向かいでした。
もしかしたら私のエプロンを引っ張ったのはその子だったのかもしれません。
それ以降はそのような体験はないのですが、他の職員からは今現在もちらほらそのような話を聞きます。
(青森県 女性)
何度も鳴る怪奇現象
私が過去に特別養護老人ホームで勤務して時の話です。そこの施設は2階から5階が居住エリアとなっており、夜勤職員は各階に1人でした。私が夜勤をしていると、ナースコールが鳴ってので、向かいました。
そこの部屋の入居者は女性で、そうしたか尋ねましたが、「私は押してませんよ」とのこと。
認知症もある入居者さんでしたので、押し間違えかなと思い退室しました。
それからしばらくしてから、再びあの部屋からナースコールが。
行ってみてもやっぱり押していない、と。
結局その入居者さんも目が覚めてしまい、そのまま一緒に水分補給をするため居室から出ました。
しかし、無人になったはずの部屋からまたナースコールが…。
その時はとてつもない恐怖が遅い、1人では行けなかったので、他の階の職員に見てもらい、再び行くが無人です。
その後は鳴る事もなく夜勤は明けましたが、以前亡くなった入居者さんが戻ってきたのかなと思っています。
(石川県 女性)
亡くなった入居者の部屋から鳴るナースコール
私が勤務している老人ホームの出来事です。
90歳代の女性入居者さんがおり、隣の部屋にはご主人も入居されていましたが、先に他界され、奥さんは認知症がありましたが、旦那さんが亡くなった事は理解されている様子でした。
その奥さんの方も徐々に食事も食べなくなり、ご家族の方もそろそろかな、という感じで毎晩付き添いしておられました。
それから間もなく亡くなられ、部屋を片付けてからは、一時的にその部屋はスタッフの仮眠室となったのです。
そしてそこを仮眠室にしてからスタッフは、みんな休んでいたら誰かに見られている感じがする。寝られない、と口をそろえて言うように。
そして私が夜勤の時、その部屋からナースコールが鳴ったのです。夜勤者は全員ナースステーションにいるので、恐る恐るコールに出ると、無言です。そしてまたナースコールが。
怖いので全員で仮眠室に行くと、そこにはナースコールを押すボタンすら無く、コードが外されている状態だったのです。
後日点検もしましたが、異常はなかったようです。
いったいなんだったのか不思議な体験でした。
(茨城県 女性)