部屋を徘徊する女の霊
私の体験した話です。当時社会人になったばかりの私は、毎晩帰宅も遅く、帰ってはコンビニ弁当を食べてさっさと寝床に就くという毎日を送っていました。
その日もクタクタに疲れていた私は、すぐに布団に入りました。
すぐ眠ってしまったのですが、しばらくするとすっ…すっ…と畳を擦るような音がして目が覚めてしまいました。
音がする方を見てみると、いるのです。白いワンピースのような服を着た髪の長い女性が。
そしてその女が動くたびにさっきの音がしました。
もはや異様な気配からこの世の人ではないと確信しました。
ひどい汗と急激に速まる鼓動。恐怖でまったく動けなくなってしまい、目をつぶって必死に恐怖に耐えてました。
そして女が枕もとに来て、そこで歩みを止めたのです。
そして私の顔をジッと覗き込んでくる気配が。
もう心臓が破れそうで、早く立ち去ってくれと必死で祈ってました。すると今度はいきなり私の頭を両手でガッと掴んだのです。
そして何をするのかと思えば、いろんな方向に私の頭を揺さぶる、というより振り回すのです。
そこまでが限界でした。意識を失ってしまい気づくと朝になっていました。
私は霊感が強いわけではなく、それ以前だと中学生のころに2度体験したぐらいで今回が3回目でした。
幸いなことに、その後は現れることもなく、私の身にも異変は起こりませんでした。しかしあの女はいったい何者で、なぜ私の部屋に現れたのかも全く謎です。
今でもあの時頭を掴まれた感触は忘れられません。
(沖縄県 女性)
霊の行列
神奈川のとあるアパートでの話です。その日はいつも通り家に帰り夕飯を食べ、お風呂に入って普通に就寝。すぐに眠った記憶があるのですが、深夜2時頃ふと目が覚めると、身体が動かず「金縛りかな、疲れてるのかな」とぼんやり思ったのですが、次の瞬間自分の身体の上をたくさんの人が横切る感触が。
まるで行列が自分の上を通り過ぎていくように確かに足の感触を感じるのです。
姿こそ見えないものの、どんどん、ペタペタと何かに踏まれるような感覚が続きます。すごく重いわけではないですが、踏みしめられる感触が断続的に続き、どんどん、という音も聞こえました。「なんなの?!」と恐ろしさを感じながらも身体を動かすことができず、ただ通り過ぎるのを待つばかり。
どれぐらい時間がたったのかはわかりませんが、次第に人の数が減り、静かな瞬間が訪れました。
しばらくすると身体も少し動くようになりました。心臓はバクバクして、その夜はもう眠る気になれず、部屋の明かりを全てつけて、音楽をかけ、お湯を沸かしてコーヒーをいれ、自分を落ち着かせながら朝まで起きて過ごしました。
あれは一体なんだったのか、と今でもわかりませんが、あのときの感触はとてもリアルに思い出せる私の心霊体験です。
(神奈川県 女性)
霊道が通るアパート
これは学生時代、北海道に住んでいた頃の話です。北海道は一部の都会部分を除いて土地に余裕があるため、学生が住む様なアパートは大抵二階建てで駐車場付きが一般的でした。私が住んでいたアパートも木造二階建ての駐車場付きアパートで、全部で12部屋程度の建物でした。
当時は2000年前後で、学生にもようやくインターネットが普及し始めた頃です。私も流行の波に乗り個人用のノートパソコンを買ってインターネットに接続し、掲示板を覗いたりして楽しんでいました。
インターネットをする時はテレビを消していたのですが、ある時、私の住む下の部屋、一階からいつも何かを引きずる様な音が聞こえることに気づいたのです。それもドタンバタンと結構激しい音を立てて。はじめは引越しでもしているのかと思っていたのですが、何日も続くので気になって床に耳を押し当ててみました。すると女性の悲鳴が微かに聞こえるんです。
下の住人は時々見かけるのですが、温厚そうな30位の男の一人暮らしでした。不思議に思いながら悶々と過ごしていたのですが、ある日、地域の掲示板を見ていると私の住んでいるアパートが出ていました。
その書き込みによると、アパートがある場所は霊道ということでした。そして、近隣で過去、家庭内暴力が元で亡くなった女性がいた事が分かりました。
確証はありませんが、あの声は亡くなった女性が霊道をさまよう声だったのかもしれません。
(東京都 男性)
現在も継続する不可解な現象
現在住んでいるアパートの話で、まだ続いている現象をお話します。お風呂に入ってる時、ドアの外で誰も居なはずなのにガタンっと音がしました。必ず音は鳴るのですが、ドアを開けて確認しても誰も居なくて何も落ちたり、動いたりはしていませんでした。
他には布団に入って寝ていると、金縛りになり、布団の中に灰色の無数の手に引っ張られ、身動きが自分で取れなくてすごく苦しくて怖くて泣きそうになりました。全然金縛りも解けなくてただひたすらもがいて布団の掛け布団からも敷布団からも手が伸びてきてすごく怖かったです。
その後、いつの間にか眠っており、目が覚めた時に襖の向こうから女の人の話し声が聴こえてきました。寝起きで、大きい声であったため、怖いというよりも実家に居るのと勘違いする感覚となりました。
頭がハッキリしてくると襖の向こうで大人の激しく走る足音も聞こえてきて、すごく怖かったので、しばらくうずくまって震えていました。冷や汗も出ました。今、コレを書いている最中も襖の向こうから布団をこするような音が聞こえてきます。すごく怖いです。書いてて今も、ものすごくゾッとします。
このアパートは経ってから相当の年月が経っていると聞いています。情報としては以前は年老いたお婆さんがおひとりで住まわれていたそうです。
(兵庫県 女性)
走り回るあの世の子供たち
広島県某所で経験した話です。そのアパートは子供が多いアパートで、私は一階に住んでいたのですが昼間はよく上の階から子供が騒いでいる音が聞こえていました。ある日、夜寝ているとまた上の階からドタドタと子供が走り回る音で目が覚めました。
目を開けずこんな時間にうるさいなあと思っていたのですが、布団に入った時間からして真夜中の時間帯。
その時間にこんなにもドタドタと賑やかなのは今までになく、呑気に珍しいなあなんて思っていたのですが、よくよく聞いてみると上の階からの音ではなく、自分の部屋の、自分が寝ている上の空間からの音だと気づき、その瞬間金縛りにあいました。
延々と子供くらいの大きさの何かが自分の寝ている上の空間を走り回っていたのです。どんどんその音は大きくなり、下のほう(自分が寝ているベッド)まで近づいてくる感覚でした。
その後なんともなく気づいたら寝ていたようで朝だったのですが、なかなかに怖い経験でした。
思い出してみるとそのアパートでは夜中、脱衣所の扉が開く音がしたり(当時一人暮らしでした)、目線を感じたり、金縛りにあったり、何かと不思議な経験をしたアパートでした。もしかしたらそのアパートがお墓の隣に位置していたというのが関係していたのかもしれません。
(東京都 女性)
お別れに来たお隣さん
広島のアパートに住んでいた時の事。27年前くらい同じ棟に住んでいたお喋り好きな方が脳出血で亡くなりました。
倒れる前日不思議と色々な方と話をされていて皆で最後の挨拶みたいだねって言いながら通夜の準備や、ご親族の方の食事のお世話をしていた時の体験になります。ご遺体は今まで住んでいた部屋に安置され夜ご飯の準備中大きい音が台所の電球が急に割れたのです。
居合わせた皆ビックリとしてお互い顔を見ながらどうした、どうしたってあたふた。そんな中、看護師資格のある友人の叫ぶような声が響きわたる、刃物枕元に置いてる?なかったのです。慌てて探し枕元に。三途の川を渡るお守りになるのだと。その日はその後何も起きる現象はありませんでした。
葬儀も無事終わり数日が過ぎた頃寝ていたら下から階段を上ってくる音がして目が覚めました。古い建物なので音が聞こえるのは通常で上の方が家の中を歩くのがわかるくらいなのですが、その日はちょっと違うと直感!布団の中で足音に耳を傾けて私の住んでいる3階、しかも向かいの方のドア前で音が止まった。
ご主人かなと思っていましたが、ドアを開ける音がしない。しかも下に降りていく音すら聞こえない。怖さで布団を被って寝ました。そして朝を迎える。
お向かいの方と朝会った最初の言葉が昨日の夜足音聞こえた?ギャーやっぱり!とお互い納得。お別れに来たんだねって。嘘のような本当の話なのです。すごく仲良かったんですよお向かいさん。脚色も誇大表現も無しの事である。
(山口県 女性)
深夜の透けている心霊訪問者
2年ほど前に住んでいたアパートでの体験です。アパートは1DKで入口入ってすぐにDKがあり、その奥に和室がありました。その日は冬で、金曜だったか土曜だったか…とにかく休日の前だったと思います。
夕飯を終え、お風呂にも入り、和室に置いてあったこたつに入って寝転んで本を読んでいる間に眠ってしまいました。それは珍しいことではなく、休み前にはよくあることでした。夜中、目が覚めました。その部屋もキッチンも電気が点いたままだったので消さなければならないと起き上がろうとしたとき、キッチンに人影が見えたのです。
その人影は体格のいい男性でした。私は声を上げずに心の中で叫びました。窃盗もしくは乱暴目的の侵入者だと思ったのです。しかしこのアパートは木造で築年数も経っている割には防犯レベルが高く、ドアのカギは2つついており、さらにチェーンもかけていたのでそう簡単に侵入できるはずがありません。どちらかというと、私が寝ている方の部屋の窓ガラスを割る方が簡単なぐらいです。
そう考えると冷静になりました。つまりはこれは夢か、もしくはあれがこの世のものではないかなのです。と言っても万が一のこともあるので、私は寝たふりをし、音をたてないようにして目を薄く開けて男性を凝視しました。よく見ると男性の輪郭ははっきりしていますが、内側は透けているように見えました。
その男性は私の方には一切顔を向けず、キッチンをうろうろしたのちにドアの方へ向かいました。ドアは死角になっていたので、開けて出たのか通り抜けたのかはわかりませんが、音は一切しませんでした。
朝起きるとチェーンはかかっていませんでしたが、カギは二つともかかっていました。
(東京都 女性)