※この記事は心霊スポット体験談として紹介しているもので、探索を推奨しているものではありません。
心霊スポット探索は近隣住民に対する騒音、他グループとのトラブル、不法侵入、不法投棄、中には花火やタバコの不始末による火事などのトラブル、廃墟探索時の転落事故などがあり、大変危険です。Googleマップなどのストリートビューなどで楽しむ程度にしましょう。
空素沼の怪
私が小学生の頃、子供たちの間でバス釣りが流行り、私も釣りを始めました。
私が住んでいた秋田県秋田市には、空素沼という小さな沼があったのですが、そこが釣りの名所であるという話を聞き、友人と一緒に釣りに出かけることにしました。
ある日の放課後、自転車で空素沼まで行き、釣りを楽しんだところまでは良かったのですが、辺りも薄暗くなりそろそろ帰宅しようと片付けをしていたところ、突如友人が叫び声をあげました。
急な大声に私は驚き、友人の方を振り向いたところ、友人は沼の反対側を指差しながら腰を抜かしていました。
何があったのかと聞いてみたところ、白い服を着たずぶ濡れの女性が立っているとのこと。
その沼は多くの木に囲まれているのですが、見晴らしは悪くなく、友人の指差す方角をしっかりと確認したものの私には誰も見えず。
気味が悪くなった私は、座り込んでいる友人を無理やり叩き起こし、急いで自宅へ帰りました。
後々振り返ってみると、見えなかったのは私の確認不足であっただけかもしれませんが、沼のほとりに濡れた女性が立ちすくむ理由は考えられず、友人にだけに女性が見えたことはとても不気味な出来事でした。
中学生になり、社会の勉強ということで地域の地理を学んでいた際、教師から空素沼は底無し沼であり、昔は地域の人がよく溺れていたという話を聞きました。
友人が見た女性がその話と関係があるかは不明ですが、大人になった今でもその沼に近付くことは避けています。
(愛知県 男性)