林間学校の肝試し中に本当に現れてしまった幽霊
これは私が小学校の宿泊学習で体験した話です。京都の山の方の施設で宿泊学習に行きました。昼間はみんなで工作体験をしたり、自然を満喫し、夜はキャンプファイヤーの後に肝試し大会が開催されました。
各クラスで5〜6人のグループを作り、決めらたコースを懐中電灯片手に子供達だけで歩きます。肝試しのお化け役には教師や教育実習の先生たちが隠れています。私のグループの順番が回ってきたので、いよいよ出発しました。
あたりは森の中なので真っ暗です。街灯は等間隔にありますが、田舎なので光が弱く自分達の持っている懐中電灯の明かりを頼りにゴールへと進みます。
山道を歩いていると次々に先生がお化けに変装し驚かしてきます。
やっと最後の先生がでてきて一安心。
安堵の気持ちでゴールへと歩いていると、山の中に真っ白の長いワンピースを着た裸足の女性が走っていました。
あれなんだろう?先生あそこにもいるのかな?と思い不思議になりました。
最終地点につき、全ての先生が戻ってきたのですが、誰一人と白のワンピースを着ていません。
怖くなり、担任の先生に聞いてみると白のワンピースの衣装をきてる先生はいないとのことでした。背筋がゾッとしました。
(兵庫県 女性)
臨海学校 神社での肝試中に見た浮かび上がる箱
小学校の時の臨海学校の時のことです。夜に肝試しをやる予定になっていて、神社を1周するというものでした。お化け役は先生です。小学校の校外学習のひとつなので、そんなに怖くないはずですが、神社は明りがほとんどなく、暗くてよく見えないだけで、恐怖心があおられました。
2人か3人ずつ、鳥居の下からスタートします。少しすると、ぼんやりと明りに浮かび上がる箱が見えました。ガタガタと動いています。すると、「誰だ?」箱がしゃべりました。びっくりして足が止まってしまいました。「なんで来たんだ?」怖くて返事も出来ません。「ここは俺たちの神社だ。帰れ」「ほら、後ろを見て見ろよ。呼んでいるぞ。」後ろを振り返ったら、余計に怖くなると思ったので、振り返るのをやめました。
一緒に歩いていた女の子は、怖くなってしまったらしく、突然走り出しました。あわてて、私は追いかけました。ずっと走っていたので、ほかのお化けに気が付きませんでした。もうすぐ先生の待つゴールと言う時に、頬に冷たいものが当たりました。手に取ってみるとこんにゃくでした。ひもでぶらさがっていたのです。ああ、仕掛けだったんだとホッとして、先生のところへ戻ると先生があわてています。
どうやら、隣のクラスの女の子が怖さのあまり、気を失って倒れてしまったと言うのです。先生の車に乗せて、病院へ行くか相談していたところ、その子は気が付きましたが、ずっと泣いていて起き上がれませんでした。そんなに怖くはなかったのですが。翌年から肝試しは、かなり明るい中行われることになりました。
(沖縄県 女性)
林間学校の肝試し中に見た不自然な脅かし役
小学生の頃、林間学校に田舎の泊まる場所以外は周りが林ばかりのところへ行きました。部屋には出窓があり、都会で育った私には全てが新鮮に映りました。
そんなある日夜に肝試しをしようと企画がありました。道順はほとんどまっすぐ進むだけの子供の遊びの一環だったのだと思います。小さい頃からあまり怖いのは得意ではありませんでしたが、特に暗闇や何かが出そうで怖いという思いはありませんでした。
男女2人でペアとなり、好きな人と組めるかどうかがその時の私の気になることでした。結局好きな人とは組めなかったのですが、それでも周りの環境やその企画にドキドキしていたのを覚えています。
みんなで和気あいあいと自分の順番を待っていました。そして自分の順番になり、いろんな意味で緊張しながら道を順調に進んでいきました。道は始めのところだけ右に広く広場のような場所がありました。特になにもなく道を進み、ゴールする手前の道に差し掛かったときでした。あの広場の一番奥のボヤッとした明かりしかない所に、誰かが三角座りで首を垂れて座っていました。顔は見れず声をかけようにも少し遠く、私はただ先生が役になりきっているのだろうとしか思いませんでした。
その為肝試しが終わってから、友達にこんな人がいたよね?と聞くと、誰もそんな人はいなかったし見なかったと言われました。遠かったので、みんな見なかったのかと思いましたが、大人になった今でもあの経験が頭に残り、ふと気になってしまいますが怖くて誰にも言えません。
(大阪府 女性)
山の散策で起こった不可解な現象
これは私が小学生の頃の話です。私が通っていた小学校は、5年生になると宿泊研修という名目で市内の山奥にあった宿泊施設で一泊二日の課外授業を行う事が通例となっていました。内容は特に難しいことはなく、事前に決定していたグループごとに夕飯の支度や山の散策を行うなど、家庭を離れて生活をする経験を得るためのものでした。
当日の天候は薄曇りだったことを記憶しています。私が所属したグループは一番手で山の散策にスタートしました。メンバーのうち二人は、日頃一緒に遊んでいたわけでもなく、挨拶を交わす程度のクラスメイトの男子でした。散策開始から15分ほど経った頃でしょうか、他のグループや教師の姿はもう完全に見えなくなりました。一番手でスタートしたのだから一番手でゴールしたいという、いかにも小学生らしい考え方をしていたのでしょう、道中を急ぐあまり予定していたコースを知らぬ間に外れてしまい、道に迷ってしまいました。
初めは怖くないと強がっていた私たちですが、夕方近くになり周辺が暗くなってきたあたりで、全員が半泣き状態になっていました。小学生でしたし、まだ携帯電話も普及していない時代でしたので助けを求める手段もありません。その時です、二人の男子が狂ったように叫びながら山の奥へ走り出していきました。追いかけるだけしかできない私は、不安になりながらも二人を見つけ出し近寄りました。
二人は古い石碑の前で座り込んでいました。声をかけ、二人の顔を見た時の鳥肌の立つ感触は今でも忘れません、なんと二人とも頰がこける程痩せ細っていたのです。とにかく驚いた私は、二人を連れて脇目も振らず歩き続け、宿泊施設の灯りを頼りにゴールへと辿りつけました。
予定時刻を過ぎていたことを怒られたのはしょうがないのですが、不思議なのは、教師や友人達は誰も二人が痩せこけたことを気にしていないのです。あれは私の勘違いだったのでしょうか。
中学生にあがり、その宿泊施設があった場所の歴史を学んだところ、戦後の貧しい時代に食べることすらままならない人達が多く住んでいた地域であることがわかりました。
そしてこれは関係のないことかもしれませんが、痩せてしまった二人のうちの一人は高校の卒業旅行から帰宅してすぐに心不全で亡くなり、もう一人は同じく高校時代の夏に海で泳いでいた時に溺れ、命を落としました。
(愛知県 男性)
青少年自然の家のトイレの怪
これは、私が小学校5年生の時に経験したお話です。通っていた学校では、5年生となった夏に「青少年自然の家」という田舎の古い施設へ宿泊体験をすることが恒例となっていました。既に経験した先輩や兄から、カヌーに乗ったり飯ごう炊飯をしたりと楽しい思い出を聞いていたので、勉強を忘れて遊ぶ気持ちで楽しみ思っていた記憶があります。
宿泊体験当日、2クラスの5年生全員がバスで2時間ほどをかけて移動し施設に到着しました。自然豊かな場所に建つ施設は、とても古い木造家屋の平屋でした。荷物を置き、日中はカヌーやカレー作りなどをして、夜になるとキャンプファイヤーを楽しみました。体を使って疲労困憊だったので、夜は施設に戻って布団を敷くと、みんなバタンキュー。よくある枕投げや夜更かしなどをする体力はありませんでした。
ぐっすり眠っていたものの、深夜にふと尿意を感じて目覚めました。昼は気にしなかったものの、夜遅く暗い木造の家屋はとても不気味です。トイレは長いじっとりとしめったような木製の廊下の先にあります。恐る恐る軋む廊下を歩いてトイレに入り、和式トイレの個室に入りました。すると、先程誰もいなかったはずのトイレですが、コンコンと個室のドアをノックされたのです。
トイレの個室は4つあり、他は誰もいなかったので空いている個室を使えば良いはずだと不思議に思いました。「入ってます。」と言うも、返答はなし。その後、ノックは無くなったものの足音も何もないので、背筋がゾッと寒くなりしばらく個室内で滞在していました。
意を決して扉を開くと、信じられないくらいドアの近くに顔があったのです!目と目が3cmもないほど接近しており、驚いて声も出ないほどでした。「脅かさないでよ!」と後ずさって、接近していた人の姿を見ると、、、。なんと首だけがフワフワと浮いていたのです。首から下の無い三つ編みの女の子の顔が、私の顔の高さで浮遊している映像は今でも忘れられません。
その後、その場で意識を失ったのか逃げたのかは分かりません。ただ、翌朝はみんなと同じ施設の布団の上にいました。あの恐ろしい体験は、夢だったのでしょうか。
(女性)