怪奇現象が起こったカラオケ店
私が大学生の頃、カラオケ店でアルバイトしていた時の話です。
普段は夜勤帯に入ることはないのですが、たまたまシフトに欠員が出て1日だけ夜勤になりました。
その日は週中日の平日という事もあり22時を過ぎるとお客さんが減っていき、0時頃には数人の大学生が利用しているだけでした。
初めはフロント補助をしていたのですがあまりにも暇なため1人で部屋の清掃を行う事になりました。
うちの店舗は入口正面に2メートルほどにフロントがあり、その横にドリンクバー、反対側に10メートル程の廊下を挟んで大小の部屋が10個あり突き当りはトイレでした。
因みにフロントの裏がキッチンでその奥が事務所兼更衣室でした。
順番に清掃を行い3つ目の部屋に入る際、一番奥部屋からの部屋からお客さんがトイレに行かれました。
男性か女性かは分からなかったのですが気にせず清掃に移りました。
小さい部屋だったため15分ほどで終え、次の部屋に移ろうとドアを開けるとまた突き当りの部屋からお客さんがトイレに行かれました。
また15分ほどで清掃を終え部屋から出ようとするとコールがなり、店長から休憩だといわれました。
夜食に何を食べようか考えながら部屋を出て何気なくトイレの方を見ると丁度男性用トイレの扉が閉まる所でした。
その時は特に何も考えず、掃除用具を戻し休憩をとろうとフリントに戻ると大学生のグループが店を出るところでした。
彼らはなんだか少し不満そうで「バンバンうるせぇなぁ」「隣のやつ何なんだよ」と呟いていました。
店長もなんだか不満そうにしており、気になって聞いてみました。
すると大学生グループのお客は「0時を過ぎた頃から隣の部屋から壁を叩く音が聞こえ、うるさかった。注意しようと1度部屋を覗いたがトイレに行っていたのか誰もいなかった」「少しするとうるさくなって注意しようかと思ったが時間が来てしまったので諦め、店の方から注意して欲しい。」とのことだっだ。
その隣の部屋というのが一番奥の部屋で、私が清掃の際に何度かお客さんがトイレにたっていたのを見た部屋でした。がしかし店長が言うには当時店には大学生のグループ以外お客さんはおらず、まず第一にその部屋は前日から機械の調子が悪く誰もお客さんを入れないようになっているはずだったのです。
念のため監視カメラの映像を確認すると、朝からその部屋にお客さんは通っておらず、ただ独りでにトイレのドアが開くのが映っているだけだった。
(兵庫県 男性)
霊が出る噂のあるカラオケ店で勤務
この体験は今から4年ほど前の話です。
今から4年前、私はあるカラオケ店で働いていました。
そのカラオケ店では2階には霊がいるという噂がありました。しかし、私は今までそういった心霊現象に出会ったことがないのであまり信じてはいませんでした。
働き始めてからしばらくして深夜帯に働くことが増え始めました。特に問題もなく普通に仕事をしていましたが、それは急に起こったのです。
平日の深夜帯はあまりお客様も来ないので2階の部屋を使う事はありません。なので2階の部屋から掃除をしたり明日の営業の為の準備をしたりしていました。
所謂、締め作業をしていた時です。
2階は部屋数もそんなに多くありません。さらに、階段も廊下の真ん中にあるので誰かが上がってきたりすればすぐに分かります。
もちろん締め作業をしているのでお客様もいません。しかし、電源を切ったはずのカラオケ機器がいきなりついたり、非常口(中からしか、開かないしくみ)がギィと音を立てたりしたのです。
私はその時初めて、霊は本当にいるのかもしれないと思いました。
幸い、そこのカラオケ店にいる霊は特に悪さをするわけでもないみたいで、アルバイトの先輩方も「よくある事よ」と言っていました。
その後も2階には誰もいない筈なのに足跡が聞こえたり、電源が勝手に落ちたりなどありましたが、意外とすぐに慣れました。
慣れとは怖いものです。
(女性)
いわくつきのカラオケボックス
昔、関西の某カラオケチェーンでバイトをしていた頃の事。先輩から「退勤時に、誰もいない店内に向かって"お疲れ様です!"と叫ぶと非常灯がチカチカして返事をしてくれる」なんてお決まりの心霊体験を聞かされていましたが、そんなのは作り話だと思い、また深夜に勤務する事も無いので特に気にも留めていませんでした。
それから半年程たち、先輩たちも就職などで辞めて夜勤のメンバーも変わり、人手不足の忙しさもあってそんな話もすっかり忘れたていた頃、奇妙な事が起こり始めます。
朝出勤すると、棚の上にあるはずのグラスが落ちて割れていたり、落としたはずのカラオケの電源が入っていて勝手に曲が流れていたり。店長の代理の仕事も任されていたので無視するわけにもいかず、防犯カメラを確認する事にしました。すると、風もないのに棚のグラスが勝手に不自然な動きをしながら落ちていくんですよね。
気味が悪いなぁと思いながら、戸棚の扉を閉めた事を確認して帰るように指示をしました。しかしその後、夜勤の人たちから「一人勤務なのに肩をたたかれた」とか「誰もいないルームからブツブツ声が聞こえる」など、皆が口を揃えて訴えるように。無視する訳にもいかず、一度実際に夜勤に入って確かめる事に。
すると確かに言う通り、ブツブツと声が聞こえる。さすがに開けるのは怖いので気にしないようにして片づけをし、着替えて帰ろうとしたその時、奥からゆっくりと近づいてくる足音聞こえる。これはまずいと思い全速力でエレベーターに乗り込み、閉ボタンを連打しても閉まらない。そして緩くカーブした廊下の奥に何か黒い影のようなものが見えて「もうダメだ!」と思った瞬間に、以前先輩から聞いた話を思い出し、とっさに「お疲れ様でした!!」思いっきり叫んだ。すると非常灯がチカチカっと点滅したかと思うと黒い影はすーっっと消えエレベーターのドアが閉まりました。
全身にびっしょり汗をかきながらエレベーターを降りた時、耳元で「お疲れ様でした。」と心地よい声が聞こえました。不思議と怖い感じはしませんでしたが、それはきっとその何かはこの場所で、自分たちと同じように働いていた誰かなのだろうと思えたからかもしれません。それ以来、閉店の時には「お疲れ様でした」と言ってから帰るようにみんなに伝え、恐怖体験をする人も居なくなりました。
もう辞めて随分経ちますが、成仏してくれていたら良いなぁと今でも思います。
(兵庫県 男性)
無言電話 怪奇現象
大学生時代、関西の某カラオケ店でアルバイトをしていた時の不思議な体験です。私の勤務帯は夜11時から翌朝5時まででした。学生の長期休みではない普通の平日は責任者とアルバイト(私)の計2人で業務を行うことがほとんどでした。
平日のこの時間帯の利用者は大変少なく、勤務に入ると同時に清掃などの閉店作業を開始することがほとんどでした。しかし、いったん客が入ると、レジ以外の業務は一人ですから、段取り良く集中してこなす必要がありました。
ある日、珍しく7組ぐらいの客が入り、少してんやわんやとなったことがありました。
注文が落ち着いたころにレジをしていた責任者がトイレへとレジを離れたので、受注電話の前で待機することになりました。責任者がその場を離れてすぐ注文コールがあり「はい、フロントでございます」と対応したが相手は無言。横目で部屋番を確認に空席表示の画面を見てみると、コールのあった部屋は空室。
「客の誰かがいたずらで受話器を外したんだな」と思い、こちらの受話器を下ろしました。
ほどなくして責任者が戻ってきたので、私は先ほどの無言注文コールが入った空室の部屋へ受話器を戻しに向かいました。その部屋の受話器は外れていませんでした。
「良心が痛んで元に戻したのかな」と思い、部屋を出ようとしたときに、テーブルの上にグラスに入ったウーロン茶のようなものが目に入りました。少しだけグラスが結露しており、入れたてのようでした。私の片付け忘れだろうと気にせず片付けようとしましたが、少しバタついた後だったこともあり、のどが渇いていました。従業員は割引でドリンクが飲めるのですがそれでも有料です。真新しい感じではあったので悩みましたが、片付けることにしました。
この時から3度ほど同じ体験をしました。古くからいるスタッフや、責任者にこの話をしたところ口を揃えて「えーいいなぁ♪」という反応。実は座敷童的なものが存在しているらしく、幸運になるシチュエーションとのこと。相談した二人は話でしか聞いたことがないといってましたので、それかどうかはわかりませんが、それから10年たった今、まだ何も起きていません。
(大阪府 男性)
怪奇現象が続くカラオケ店
以前カラオケ店で働いていた時のことです。夜23時まで勤務だったのですが、何度か遭遇した体験をお話しします。
仕込みをするためにキッチンにいた時、誰かが歩くとカシャンカシャンとなる音がするのですが、その音が聞こえたため誰かいるのかと思い、お疲れ様ですと声を掛けました。しかし返事はなく、不思議に思った私は音のした方へ向かってみました。誰もいませんでした。
先輩方に聞くとたまにそういうことがあると話してくださいました。また、ひとりで掃除をしていると、○○さん(私の名前)と呼ばれたので、はいと返事をして振り返りました。誰もいませんでした。
再び今度はお疲れ様ですと言われたので、私もお疲れ様ですと返事をしました。やはり誰もいませんでした。
他にも、髪の毛が大量に落ちていたり、ヒールで歩く音がしたり、いるはずのない男の子がいたり、といろいろなことがありました。
先輩や他のスタッフに聞いてみたりしましたが、みんな経験があるようで、やはりここは出るんだね、と話していました。ほかの店舗でも出たりすると噂になっていましたので、にぎやかなところに霊が集まるのは本当なのかなとも思いました。
今はカラオケ店から工務店になったのでそれらの霊がどうなったのかわかりませんが、成仏できたらいいなと思います。不思議な体験でした。
(新潟県 女性)
わずかに聞こえる不思議な音
あるカラオケ店での体験です。朝5時頃まで営業をしているため夜勤とは言わないにしろ必然と夜中の仕事にもなります。そこのカラオケ店は二階建て作りになっていて暇でお客さんの少ない日は一階の部屋からお客さんを埋めて行きます。
その日もさほどのお客さんの入りは良くなくまだまだ一階も全て埋まる状態ではありませんでしたので、勿論二階にお客さんがいるはずも無くアルバイトの店員も二階には何も用事があるはずも無く二階の部屋の電気もお客さんが来なければ必然と節約の為つける事もしませんでした。二階の廊下だけは電気を常時つけていましたが特段音楽も掛けず普段はひっそりとしていました。
平日はアルバイトの人は二人か三人その日の夜中のシフトは二人でした。そして夜中の2時近くになる頃其れは起きました。一階のお客様も居なくなりカラオケの音楽も聞こえなくなった頃突然二階から微かなカラオケの音楽が聞こえた気がしました。もう一人のアルバイトの人に「今上から何か聞こえなかった」と聞くと「いえ、聞こえないよ」とその人は答えました。
はじめは空耳かと思い気にしませんでしたが、数分経つと又空耳では無かった、その時一階から二階に吹き抜けになっていて二階の廊下が見える所を確かに誰かが通りました。私は怖くなりその日以来そのカラオケ店を辞めました。
(埼玉県 男性
カラオケ店に住み着く女の霊
私はカラオケの夜勤を3年間やっておりました。私の店でも時々怖い話を聞きました。なかでも女性の霊との遭遇談が多いのですが、私も遭遇したことがあります。
ある日の夜勤、同僚の休憩を回して二人体制で働いているとき、機器トラブルの連絡がお客様から入ったため私がその部屋に向かうと、お客様は「いや、すでに女性の方に直してもらいましたよ。」と言うのです。その日は女性スタッフはおらず、男性だけだったので私も、「え!?」と思わず言ってしまい、お客さんにどんなスタッフだったのかを聞いてみると、「どんなって。。あれ、思い出せない」というので、これは奴の仕業かと思い、「そうですか。」と言いその場を後にしました。
そんなことがありましたが、あまり気にせず仕事をし続け、夜のフリータイムが終わって最上階のフロアの、それぞれの部屋を締め作業している時でした。私しかその階にしかいないはずなのに奥の部屋のドアが閉まる音がしました。「ん?」と思いましたが、早く帰りたかったのと、眠かったのもありそのまま部屋の清掃をしていました。
するとまたドアの閉まる音が聞こえました。「またかよ。」と思って少し怖くなってきたところで、「ガシャン、ガシャン」と続いてまた音がしました。次の次のガシャンという音あたりで、「これ、音近づいてない?」と気が付きました。
そのフロアは廊下がS字の形で続いていて、音は近くまで来ていました。「ヤバい」と思いドアを開けて逆方向の階段に走って逃げました。
その間も、ガシャンという音はし続けており、非常階段にたどり着いた時ちらっと後ろを見ると、廊下の曲がり角に女性の姿が見えました。「やべ、まじで出た」と思い、一目散に同僚のいる二階下に逃げてそのことを話すと、締めなきゃいけないので3人でその最上階を見に行くことになりました。
戻ると、音は特にしなかったので、奥のほうを見に行くことになりました。締め作業の終わった部屋は、ドアストッパーで開けておくのが決まりだったのですが、ドアストッパーは吹っ飛んでいて奥から半分以上の部屋はなぜか扉が閉まっていました。その様子から、同僚も信じてくれたようで、3人一緒に締め作業をしてくれました。
特にそのあとは何もなかったのですが、帰り際、同僚が言った言葉でとても鳥肌が立ちました。「もし、逃げずにその部屋を締め続けていたらどうなっていたんだろう?」
(宮城県 男性)