今から40年以上前の小学校時代の話になります。
当時物凄く流行っていたコックリさんを毎日誰かかしらの家にクラスの男女が集まってよくしていました。私たちは恐怖心は全くなくて遊び感覚だったと思います。今から考えると私たちが行っていたことはコックリさんというより危険な降霊術に近かったのかもしれません。
そして毎日しているのには理由があり、メンバーの中に霊感が強い女の子がいて、いつも同じ霊を呼びだせると言っており、その子が中心となり「コックリさんコックリさん、窓を開けています。どうぞ入ってきてください。」と霊を呼び出していました。
その霊はその女の子といい関係が生まれているようで、信じがたい話なのですが、いろんな質問がピタリと当たり私達も引き込まれていたのです。そんなことを数時間、毎日のように行って過ごしていました。
しかしそんな遊びも長くは続きませんでした。
その日は家ではなく放課後の教室でいつものメンバーとコックリさんをしていたのですが、その女の子の親友の子がいつも呼び出す霊を、もの凄く怒らせてしまったのです。
なぜ怒らせたかというとコックリさんを行っている途中の質問で当たらなかったことがあり、そのことを馬鹿にするような発言をしてから、指で押さえている10円玉が「許さない」とか「みんな不幸に」など呪う言葉が出続けたからです。
全員怖くなり必死になって謝ったのですが、結局許してはくれませんでした。最後に「全員呪ってやる」という言葉を最後に反応がピタリと止まってしまい、動かなくなってしまったのです。
すごく怖くなりみんな泣いたりしていました。霊感の強い子と怒らせた子は仕方なくいつものようにコックリさんの紙をビリビリに7枚に破ってそれぞれ1枚ずつ1人ずつ分けて「誰にもみせたらダメだからね」と手渡され、暗い雰囲気のまま帰宅したのです。
そして翌日、嫌な胸騒ぎがしてしまい、いつもより早めに登校しました。すると、昨日のメンバーの中の霊感の強い子とその親友の子が肩を支えあって泣き崩れており、「何があったの?」と問いただしたところ、その親友の子は母子家庭だったのですが、お母さんが職場で腕を大怪我し、救急車で運ばれたと言うのです。
その日を境にそのメンバーの子たちの半分くらいの家族で体調を崩したり、親が車の事故で骨折するなどの怪我をしたりという立て続けに起きました。
幸い私や私の家族には何も起きませんでした。
あまりにも災いが続くので、みんなでもう1度謝って許してもらおうという事になりコックリさんをすること。
しかしその日に限って違う霊しか来なくて、そして何故か教室の電気がバリっと音を立てて消えたり、鉛筆が勝手に動き出し男の子の方向を指したりと異常な雰囲気となってしまったのですぐに帰ってもらい終わらせることにしました。
その後は怖くて誰もコックリさんをしようと言いませんでした。
(兵庫県 女性)