エンジェル様の体験談
小学三年生の頃に「エンジェル様」というのをしたことがあります。
コックリさんに似ていて、ハートの枠の中に五十音順を書き、私達の場合は五円玉ではなく鉛筆やシャーペンを皆で握ってエンジェル様を呼び寄せるというやり方でした。
皆で鉛筆を握るので、大体三〜四名でしていました。
学校で流行り、休み時間にやったり放課後に残って友達とやっていました。遊び感覚でやっていて、誰かが動かしているんだろうと思っていました。
いつものように放課後に教室に残って友達とエンジェル様をしていた時のことです。
エンジェル様に質問し終わったので、最後に「エンジェル様、ありがとうございましました。お帰り下さい」と声を掛けましたが「NO」に進み、枠の中をぐるぐると回り始めたことがありました。
初めはゆっくり回っていたので、冗談かと思っていましたが、徐々に早くなりものすごいスピードで回り始めたのです。
三人でやっていましたが、皆で顔を見合わせて怖くなってしまい、途中で放り出して逃げるようにお家に帰りました。
あの時の友達の表情を見ると、誰も遊び半分で動かしている様子はなく、友達の顔もひきつっていました。
不思議な現象はこれだけでしたが、あれ以上あの場にいたらどうなっていたのだろうかと今考えただけでもゾッとします。
(沖縄県 女性)
止まらない動き
小学校4年の頃に私の家で4人で集り、コックリックリさんをしました。
五円と鳥居を描いた紙を用意して五円の上に指を置き、質問をしながら最後は鳥居に戻るはずが、私の時は勝手に指が動き始め、止めようとしても止まらずクルクルまわり、お願いですから帰って下さい。と泣きながら何回も言いました。
残りの友達も泣き出し一緒にお願いしましたが、コックリさんは怒っていたのか鳥居に入ってくれず、指も五円から取れなくなりどんどんスピードをあげてクルクル回り続けました。
指から五円が離れないのがとても恐く、このままどこかに連れて行かれるのではないかと、泣きながら許して下さいと繰り返し言っていたと思います。
2階の騒ぎを聞いて母が来てくれましたが、ぐるぐる回る私の手を見て抑えつけて、鳥居の方へと導きましたが、なかなかたどり着く事ができませんでした。
友達に部屋の電気をつけて蝋燭の火を消す様に言いました。
私はひたすら帰って下さいと言っていたと思います。
すると、急に指が軽くなり五円と一緒に母の手に導かれ、ゆっくりゆっくりと鳥居の中に入る事ができました。
今でも思い出すと怖いですし、母も怒っていました。
多分ふざけていたと思っているかも知れないませんが、決して冗談ではなかった事を指が覚えています。
(東京都 女性)
恨みの念
コックリさんは取りつかれるとか怖い話を聞いていて何故かキューピッド様は怖くないと言われてました。(多分どちらも同じだと思います)
小学校の時四年生の教室で、放課後にやっていました。
人数は3人~6人、紙にあいうえお順に書きアルファベトを上に男女を更に上に書きます。一番上のど真ん中にハートに矢を射った絵を書きました。脇にケーキを書きマグカップの絵も書きました。またハートの両脇にはyesとnoを書くのも忘れてはいけません。ハートの真ん中に鉛筆を立てみんなでその鉛筆を握っていました。
力を抜いて「キューピッド様キューピッド様いらしているならyesに向かって下さい」これを数回声を揃え唱えるのです。
するとゆらゆらし始めyesに向かって鉛筆が動き始めました。
内心びっくりしたのですが誰かが動かしているんだと思っていました。
好きな人がいる人は「彼は私を好きですか?」とか可愛い質問をしたりしていたのですがだんだん勝手に言葉を作り始めました。
あいうえおを使って苦しいとかあいつは許せないとか。
みんなの顔も少し泣き顔になり止めようとして「キューピッド様ありがとうございます」「お帰り下さい」と言うとnoに鉛筆は向かいます。
何度か繰り返してやっとyesに向かい鉛筆が自然と倒れました。
私達はすっかり怖くなり以後キューピッド様はやらなくなりました。
(千葉県 女性)
何度もグルグル回り続ける5円玉
中学校でこっくりさんが流行っていて昼休みや放課後によくしていました。
ある日同時に何ヶ所でもこっくりさんが行われ、きちんとこっくりさんを終了したのですが体調が悪いとこっくりさんをした生徒が何人も学校を早退し調子を崩した生徒が数人もでました。
その時こっくりさんをしていたあるグループが、こっくりさん自体に中学校で同じ時間帯にいくつもの場所でしていたから怒っていると言われたそうです。
さらにあくる日、こっくりさんをしましたが、いざ終わらせようとしたがこっくりさんは中々帰ってくれませんでした。
きちんとした終わらせ方をしないと呪われてしまうというので何回も謝って帰ってくださいと言ったが怒っているみたいで10円玉がこっくりさんをしている用紙から出ていき暴走していました。
やばいと思い皆で無理やり用紙の上へと戻しました。
そして中々帰ってくれず10円玉がずっと用紙いっぱいぐるぐるまわっていましたが謝り続けなんとか帰ってもらいきちんと終わらせることができました。
そんな不気味なことが立て続けに起き噂が広がりこっくりさんをする人はいなくなりました。
もしあの時こっくりさんが帰ってくれなかったらと思うとゾッとします。
(香川県 女性)
落としてしまったコイン
私が小学生四年生の頃、学校で心霊写真や心霊スポットなどが流行ったことがありました。
その中でも話題になったのが『こっくりさん』です。
私達は面白半分で放課後にやってみることにしました。
私は母親からきつく止められていたので、その現場で見ていただけなのですが教室には15人ぐらい残っていたと思います。
やってみたいという子も多かったので、3グループに分かれて行うことになりました。
何度かやってみましたが、特に怖い結果や面白い結果は出ることがなく、むしろみんなが『誰かがコインを動かしている』と感じはじめていました。
が、こっくりさんをやろうと言い出した女の子が1人で試していた時でした。
明らかにその子は焦った様子で『どうしよう…』というので見に行くと『お帰りください』というその子の問いに『いいえ』と答えが返ってきたというのです。
みんなその時はその子が冗談や気を引きたくてやっていると思っていましたが、コインが動く時しっかりと人差し指で押さえているのに、指の下でコインがクルクル回りながら動くのです。
その時は声も出ないぐらい驚き怖かったのを今でも覚えています。
家に帰り母に話すと、とても怒られました。
しかし、よくよく聞くと母もこっくりさんをした経験があるようで、その時は実施中にコインを落としてしまったそうです。
それを拾おうとした時、再びコインが起き上がり転がっていったそうです。
その後、私たちの周りで奇妙なことが起こったという事はありませんでしたが『霊はいる』という良い教訓だできたし、面白半分でやるものではないと実感できた出来事でした。
(大阪府 女性)
落胆
小学5年生の時、友達3人でこっくりさんをしたことがあります。
ある日、誰もいない放課後の教室で、こっくりさんをすることに決めました。
白い紙に「ア」から「ン」までの文字と、さらにその下にYES、NOを書きます。その紙の中央に10円玉を置き、私たちの人差し指を10円玉に乗せます。そして声を合わせて唱えます。
「こっくりさん、こっくりさん。ここにいるのなら、YESかNOで教えて下さい。」
すると、10円玉が勝手にYESの方に動き出したのです。
私たちは咄嗟に10円玉から指を離し、お互いの顔を見ました。
その時の友達の怯えた顔は今でも忘れられません。
本当は途中で手を離したらいけないのです。けれど私たちは、怖がりながらも、続けることにしました。
その時友達のA子が好きだった男の子について聞きました。
「〇〇くんはA子のことが好きでしょうか。YESかNOで教えて下さい。」
10円玉は動き出し、NOの上で止まったのです。
私たちは落胆しました。
でも質問に答えてくれる、こっくりさんが楽しくなり、私たちはいろいろな質問をこっくりさんにしました。
その後、こっくりさんに飽きだした私たちは、やめることにしました。
「こっくりさん、お帰り下さい。」
すると、10円玉はNOの方に動いたのです。
もう一度聞いてみました。
やっぱり10円玉はNOの方に行きます。
怖くなった私たちは指を離し、強制的にこっくりさんをやめました。
そして、急いで紙と10円玉を校庭の土の中に埋めました。
それから私たちは、こっくりさんのことを二度と口にすることはありませんでした。小学生ながらにも、こっくりさんは面白半分にしてはいけないと悟ったのかもしれません。
(熊本県 女性)
帰らない生霊
今から13年前程昔の話です。
まだ私が中学生の頃の話です。
当時、降霊術が学校で流行っていて、興味本位で本当に気軽な気持ちで手を出しました。
友達の家で、3人の友達と一緒に行いました。
最初は恋愛の恋の話とか、誰がどの子を好きなのかとかを聞いていたと思います。ですが、友達の1人が降霊しているものが何者なのかということに興味がわいて聞いてみようということになったのです。
私達は、自分達が降霊したのは狐か狸かだろうと思いました。
ですが、違ったのです。
私達が降霊してしまったのは生霊らしいのです。
『こっくりさん、こっくりさんあなたは誰ですか』と聞いたところ、ぞっとしました。
ゆっくりと動く10円玉で『いきりょう』と返ってきました。
その答えを聞いたとき悲鳴を上げた友達が指を10円玉から離しそうになったのですが、離したら不幸が起きてしまうため私達は必死に離さないようにしていました。
その後、『どこにいるのか』と尋ねたところすぐ近くにデスクと椅子があったのですが『いす』という返事でした。
椅子が私達の方を向いて回転して止まったのです。
私達は怖くなって泣きながら謝って帰ってもらおうとしましたが何回謝っても帰ってくれなくて、その後も何度も何度も謝ってなんとか帰ってもらうことができました。
午後2時くらいから始めた降霊術ですが午後5時までかかりました。
もう二度と降霊術には手を出したくありません。
その後、私は気味が悪くて両親に泣きながら出来事を説明して、お祓いを受けました。本当に、軽い気持ちでやったことを後悔しました。
(茨城県 女性)