大学時代に大阪府高槻市で体験した恐怖体験です。一人暮らしをしている友人Aが実家に帰っているときに、その友人A宅にイタズラをしようと深夜3時に友人Bと自転車で友人A宅に向かいました。
途中、薄気味悪い商店街を通らなくてはならず、渋々通りました。友人Bと他愛もない話をしながら自転車を漕ぎ、商店街の出口に差し掛かったところ、20代後半くらいの髪の長い白いスーツを着た女性が立っていました。
私はその女性を見ただけで直感でやばいと感じ、目をそらしすぐにその場を通り過ぎようとしました。しかし、友人Bがいきなり自転車を止め、私に向かって、「あの人手招きしてるけど知り合いやないの?」と呼び止められました。
その友人Bの呼びかけに、私も自転車を止めました。すると女性はすぐに私の元に走ってきて、手をバッと差し出してきました。「ヒールが折れて歩けない。駅まで送って。」と。
商店街から駅までは徒歩3分くらいですし、深夜3時なので終電もとっくに終わっている。私と友人Bは何度も断ったのですが女性は先程のお願いを繰り返すばかりだったので仕方なく送っていくことにしました。
私はこの女性のことが気味が悪かったので、「俺のチャリに荷台ないから友人Bの荷台に乗ってください。」と伝え女性はそれに従ってくれました。送っていく最中、女性は「こっちじゃない。反対だよ。」と言いながらひたすら笑ってました。
駅に着いた後も女性は「ここじゃない。」と言っていたのですが、どうにか説得させると地下へ続く歩道に走り去って行きました。
数日後の昼過ぎ、友人Aと地元が高槻の先輩Cと大学から友人B宅に向かっているときに、この話をしてみました。すると、先輩Cいわく「あぁ高槻駅って10年くらい前に新しくなったばかりで昔は反対側の地下に改札があったらしいで。」私はこの話を聞いて背筋がゾッとなったのですが、この話を聞き友人Aが興味を持ってしまい、その女性がいた場所に行こうと提案され渋々案内しました。
私「そこの商店街の出口の角の路地に立ってたんだよ」友人A「え…?そんなとこに路地なんてあったっけ?」 そこにあったのは小さな年季の入った祠がポツリと置いてありました。その祠の中央には真っ赤なお札のような紙が貼ってありました。 この出来事があって以来、友人Bとはすぐに喧嘩別れをしてしまいました。 あの女性は何者だったのでしょうか。
(東京都 男性)